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【RESEARCH Conference 2023】スタッフ参加レポート〜miroができるまで〜

2023年5月27日(土)に行われた、RESEARCH Conference 2023にスタッフとして参加しました。
学びになったことや得られたことがたくさんありましたので、レポート記事を残したいと思います。

私について&なぜスタッフをやったの?

goma(@mgmgshake)と申します。普段は保険業界のSaaSを提供するスタートアップでエンジニアをしています。
自身の人生上の体験や、元デザイナーというキャリアもあり「複雑で難しいドメインでも、誰もがサクサク使えるサービスのUIを作りたい」という思いからリサーチに興味を持ち、昨年(2022年)のカンファレンスに視聴者として参加しました。
昨年は完全オンラインでの開催だったのですが、YouTube Liveでセッション視聴+miroでセッションのリアクションができるという体験がとても良くて感動したのを覚えています。

今回スタッフを募集すると聞いて、私も素敵な体験設計をしたい!と思って応募しました。

オンライン体験設計でやったこと

ここからはオンライン体験設計のチームがどのようなアウトプットをしたのかをご紹介します。

今回のカンファレンスのテーマが「SPREAD 広げる」であったことから、その言葉に対しての様々な解釈を考えました。

オンライン参加者は特に「知見の広がり」が目的だと思いますが、「仲間の広がり」も持って帰ってほしい!という思い我々スタッフの中にはあり、全国各地から参加している&リサーチを始めたばかりで不安を持っている方たちが、「一人じゃないんだ!」と実感してもらえるようなボード作りを目指しました。

そして、大きく分けて3つのボードが生み出されました。

  • 自己紹介ボード

  • 交流ボード(リサーチの叫び・喜び)

  • セッションボード

3ヶ月間の全てが詰まったmiroのボードたち

自己紹介ボード

自分の名前はもちろん、アイコンや参加への意気込みなどを自由に記載することができる自己紹介ボードです。
昨年と同様SNSのURLなどを貼り付けられるようになっており、興味のある参加者の方がいたらすぐに繋がりに行けるようになっています🙌

自己紹介カードを置く位置にも工夫が施されており、「業界が近いリサーチャーと繋がりたいのではないか?」という仮説のもと、自己紹介カードをおく領域を業界で分け、自己紹介カードのタグ機能で職種を入力してもらうという手法を取りました。

自己紹介ボード

交流ボード(リサーチの叫び・喜び)

いわゆるリサーチャーの「あるある」話を聞きたくて作成しました。気軽に共感して欲しかったので「わかる」「すごい」などの共感スタンプを作成し、自由に使ってもらえるよう工夫しました。

みなさんの叫びや喜びと、筆文字の「わかる」「それな」スタンプの何とも言えないシュールさが相まって、楽しく交流できる空間になりました😌

交流ボード(リサーチの叫び)

セッションボード

カンファレンスのmiroの中でも一番の存在感を放つボードです。存在感を放つ分、準備にもかなり時間をかけました(詳しくは次のチャプターで!)。

参加者の皆さんにはこちらのボードに感想や質問を記入してもらい、スタッフが質問をピックアップしてセッション後の質疑応答に使用していました。
付箋を貼る場所をざっくりと2箇所に分け、より気軽にリアクションをしてもらえるよう工夫しました。

セッション中は嬉しいことに、「〇〇さん(登壇者の名前)がんばれ!」など、登壇者の方に対する応援メッセージや、セッション中に紹介された本や記事の関連リンクが共有されるなど、オンラインならではの一体感を感じられる空間になっていました🥰

セッションボード

また、昨年はmiroに人が殺到して動作が重くなり落ちるというトラブルがあったので、今年はそちらの対策も最初から組み込みました。落ちる原因は接続人数自体というより、それに伴う付箋などのオブジェクトの急増化ということはわかっていたので、終わったセッションはアーカイブボードに順次移していくというオペレーションを組みました。
結果的に当日miroが落ちるトラブルもなく乗り越えることができてよかったです。

どんなことをしたの?

このチャプターでは、スタッフに応募〜本番までの道のりについてお話しします。大まかな日程は下記のような感じでした。

3月 キックオフミーティング・コンセプト会議
4月 コンセプト決定・分科会発足
5月 オンライン体験設計コンテンツ作成
5月27日 本番!

キックオフミーティング

まず一番最初に、スタッフ説明会に参加しました。
スタッフのチームが色々とあり(体験設計・デザイン・PRなどなど)、各チームの説明と、自分が入るチーム決めを行いました。
その後、それぞれのチームが決めた日程で顔あわせ中心のキックオフミーティングが行われました。
体験設計チームの初顔合わせで、自己紹介と一緒にどんな体験設計にしたいか?を1人1人が発表するコーナーがあったのですが、「オンラインとオフラインの参加者が分断せずに繋がれるような体験を作りたい」という思いに結構共感をしていただいて嬉しかったです。

コンセプト決定

体験設計チームに入ったあとは、基本的には週1回のミーティングにて準備を進めました。
4月はチーム全員で体験設計のコンセプトを決定する話し合いをメインで行いました。コンセプト決定の会議では、主催メンバーの1人である木浦さんの「デザインリサーチの教科書」を参考に、皆の意見を発散させて収束するを繰り返して進めて行われました。
さすがリサーチャーのカンファレンスだ…!と感動したことを覚えています。

コンセプト決定の様子

分科会発足

コンセプト決定後は、「オンライン体験」「オフライン体験」「懇親会」の3チームに分かれてそれぞれのコンテンツを練っていきました。
私はオンライン体験の分科会に入り、miroのコンテンツ作成を担当しました。

どんなコンテンツを作成したのかは、前チャプターでご紹介した通りです!

miroボードコンテンツ作成&ユーザビリティテスト

5月のゴールデンウィークを中心にmiroボードの作り込みを行い、他チームのスタッフの方やスタッフの方のご友人にご協力いただきユーザビリティテストを行いました。ユーザビリティテストをしっかり行うところがRESEARCH Conferenceっぽい…!
ここでも皆さんの「体験をよくしたい!」という熱意がものすごく、涙が出るくらい(嬉し涙ですよ!)大量のフィードバックをいただいたので、残りの期間でラストスパートをかけて仕上げました。

コンテンツ作成の様子
たくさんのフィードバックをいただきました

本番!

当日はオフライン参加スタッフ3人+オンライン参加スタッフ2人という5人体制でmiroの運用を行いました。
オフライン参加スタッフの私たちはずっとステージ袖の小部屋で作業を行っており、秘密基地感があってとっても楽しかったです…!

ステージ袖の様子。ひそひそ声で作戦会議してました。
(写真お借りしました。 撮影:熊谷さん(@y_kumagai03 )/ 加工:kwktさん(@Kawakatzu))

大変だったことは?

これは超個人的事情なのですが仕事のリリース作業などが深夜に行われることが度々あり、仕事→カンファレンスのミーティング→仕事になるのがちょっと辛かったです。
あと、とある日のミーティング開始直前1分前くらいにに何気なく「くしゃみ」をしたらぎっくり腰に襲われ、あまりの痛さに泣きそうになりながらミーティングしていたこともありました(無事に2週間ほどで治りました)。
今となってはすべて良い思い出です!

やってよかった?

100%!やってよかったです。

まず友達が増えました。同じチームの皆さんと仲良くなれたのはもちろんのこと、オンラインミーティングで声だけ聞いてたけど本番当日に初めて対面した人もたくさんいたのですが、すぐに打ち解けることができました。
スタッフの皆さんとは、カンファレンスの後もご飯に行ったり輪読会をやってみたりと交流が続いています。私は社会人になってから新しい友達が増える機会がなかなかなかったので、今回勇気を出して参加してよかったなと思います。
また、リサーチのカンファレンスなのですがスタッフの中にはPdMやエンジニアなどリサーチャーではない職種の人も結構いて、多種多様で色々な話が聞けて面白かったです。

あとは、オンライン参加者の体験設計の可能性をたくさん知れたことも大きな収穫のひとつでした。
収束はしてきましたが数年間のコロナ禍における規制生活の影響もあり、これからのイベントはオフラインだけでなくオンライン開催も選択肢に含まれるようになってくると思います。ただセッションを聞くだけでなく、自分の血肉に変えられるような体験を与える場所を創り出せたことはとてもいい経験でした。

最後に

今回のカンファレンスで参加者やスタッフの皆さんからたくさん元気をもらったので、私もこれからも頑張っていこう!と前向きになれました。
参加者約2,000人の大規模なカンファレンスの運営に携われた経験は私の宝物です。

同じ体験設計チームのkwktさん(@Kawakatzu)のスタッフレポートもぜひご覧になってください!当日の様子なども丁寧に記載されておりますので非常に読み応えのあるレポートです👀

また、RESEARCH Conferenceのポップアップイベントが来たる6月30日に京都にて開催予定です!🎉
オンラインでの参加も可能ですので、ぜひご参加ください!


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