コンビニ袋で缶チューハイを包む
大学を卒業し、会社に入り、部屋の虫を退治し、占いに行き、サウナを覚えた。
「桜、咲いてますね〜」とか「梅雨でじめじめしますね〜」とかの時期も通り越し、ちょうどいいお風呂くらいの気温になってしまった。
しかも今これを書いているMac自体もひさしぶりに開いたから、私のデフォルト運指がWindowsにないてさっきから英数入力を繰り返している。modokasii.
ブックマークにもう卒業した大学のサイトがあって、いかにPCを触っていないかがわかるけど、なんだか半年前の名残をデジタルで感じることもあるんだなと思ったりもした。
「このままだとこの部屋で煮えてしまう」と思い立ってすぐ買った扇風機が毎日稼働している。
なぜか頭(?)の部分が小刻みに上下に震えていて、「そんな全力を使って風を届けてくれて…」みたいな慈しみ方もできている。
久しぶりすぎて、書きたいことがありすぎて書くことがないので、最近みたよい光景を羅列していこうと思う。
〜4月〜
川沿いの桜並木にて、
・川に降る階段に4人家族が並んでマックをもりもりたべている
・老夫婦がタッパーで持参したサンドイッチを半分こしている
・長いほうの缶チューハイをなめながらそれらの光景を堪能するオヤジ(敬称略)
・スススと連れ立って川を泳ぐ鴨
・言わずもがな満開の桜
・犬の散歩者同士のなごやかな会合
たまに、缶チューハイを申し訳程度に(?)コンビニのビニールで包むタイプのオヤジがいるけどあれはなんのためなんだろう。酒だということの隠蔽だとしたらバレバレだけど。
〜5月〜
・道に迷い道路に佇む鴨
・パンの耳を華麗に撒いて鳩を手懐ける婦人
・ヤマハのレッスンバックを振り回してかけっこをするキッズ
・世界の賜物みたいにまるくてうつくしい赤ちゃん
・喫茶店で、目の見えない方に対してお皿の位置だけではなくバターの溶け具合まで伝える店員さんの心くばり
・100均でまな板を5枚も買う、絶対これからバーベキューのお父さん
身の回りに鴨と鳩が溢れていることがバレてしまう。鳩、めちゃくちゃ苦手になった。高校の時は張り合っていたのに。
〜6月〜
・コンビニの水たまりに出現した、絵本に出てきそうなカエル
・閉店間際のスーパーでお惣菜に群がるパート上がりの店員さん
・まるまるとしたナス
・まるまるとしたクマ
・口笛をふきながら川沿いをタンクトップで散歩するおじさん(対岸まで聞こえた)
カエル、遭遇した時びびりすぎてカエルよりも跳ねてしまった。突然縦横無尽に動く系の動物が苦手。猫がいい。
〜7月〜
・アミとカゴを持ち虫取りをする親子
・バケツとスコップと浮き輪をもって歩く家族
・朝の銭湯で交わされる常連おばあさま方の会話
・サウナでテレビを見て一人なのにめっちゃリアクションしちゃうおばあちゃん
・小学校から聞こえる「きいろぐみ、つよいです」の放送
・パンの耳を華麗に撒いて鳩を手懐ける婦人
鳩手懐け婦人、いつまでもいる。
これから夏だね!の景色がもりだくさんで嬉しい。虫取り親子とか、令和にもいて安心。
そこ?!という狭さのところを蚊に刺されたり、足の甲が靴の跡に綺麗に日焼けしたりしてすでに夏に辟易としているけど、いい景色も無くはないね。
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