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涙が出るのは生きてる証拠よね。

自分を好きになる。
これは私の中の課題だ。

最近涙腺が簡単に緩む。
結構昔、それこそ子どもの頃から緩い方だったけど、一時期治っていた。ように思う。
けどここ最近はまた簡単に緩み始めて、ドラマや映画や本に漫画、アニメを見るだけで、泣けてきてしまう。

多分気持ちが安定していないんだろう。
何に、と自分に問うてみると、分からないと自分が嘯く。

けど本当は分かっている。
どうして安定しない気持ちになるのか。
どうして時々不安になるのか。
どうして時々、寂しい気持ちになるのか。

理由は分かっているのに、解決するために動き出せていない自分にも、私は落ち込んでしまう。
心が弱いな、意気地なしだな、勇気がないな、保守的だな。
そんなことばかり思って、昨日はお休みだというのに少しだけ私の心は沈んでいた。

そんな時に、とても久しぶりに見た作品がある。
漫画で、今や大人気作品になり、アニメ化もしてシリーズになってる。映画も二作出てた。
作品名は「僕のヒーローアカデミア」
当時ツイッターか何かで作品を知ったんだろうな。気になって見て、その時も何度か泣いた気がする。

初めて見た時にも思ったこと、感じたことを、昨日Amazonのプライムビデオで見た映画から同じものを私は抱いた。

目の前には大きな壁がある。
一人で乗り越えるにはキツいくらいに高くて、分厚い壁が。
恐怖心もある。無理かもしれないと思う。
出来なかったらどうしよう。
へこたれて、逃げた方がいい。
諦めた方が楽になれる。
そんな状況の中で、登場人物達は今の自分の限界を前に、超えて立ち向かおうとしている。
仲間を信じて、自分を信じて、自分が出来る最大限を尽くす。

さらに向こうへ。さらなる前進を。
作中ではそれを「プルス・ウルトラ (Plus Ultra)」と言っている。
その言葉通り、みんなが高みを目指している。打ちひしがれ、挫折しながらも、今の自分の限界を乗り越えるために、プルス・ウルトラしていた。

その姿が映像から伝わってきて、私は携帯を片手に泣いた。
胸が熱くなったからだ。
仲間と自分を信じる強さ、突き進み行動する勇気に、私は心を打たれた。

社会人になってから、たびたび学生の頃を思い出す。
理由は簡単だ。楽しかったからだ。当時のあの日々が。とても充実していた。
勉強もあり、試験もあり、二度目はごめんだと思うものもある。だけど楽しかった。
なんでもないことで笑う日々。
文化祭や体育祭があれば、文句を言いながらもクラスメイト達と一致団結する。
試験が近くなれば一緒に勉強して、放課後も残って教科書とノートを開いていた。
友達とあれが分からない、ここはこうだと言いながら問題を解いて、時々雑談を挟む。

当時は何気ない日々が、大人になった今には輝かしい思い出に変わっている。
映画を見て、当時の自分たちを思い出して、きっと私は懐かしいと思うと同時に、今の私はどうなんだろう、と重ねた。

そう、私は虚しかったのだ。虚しくて、悲しくなった。
がむしゃらに頑張っている過去の私と今の私を比較して、今の私は過去の私を羨んでいる。
頑張っていた自分が、今の私には眩しかったのだ。

過去に心が折れた経験から、私は頑張ることが怖くなった。
挑戦することが怖くなった。
頑張った結果、自分が辛い思いをしたから、ぽきっと心が折れたから、砕けてしまったから。
死ぬほど辛かったあの経験を二度としたくなくて、逃げ続けている。
未だに私は、当時負った傷を癒やしきれていない。

そんな弱い自分に、私は時々悲しくなり、虚しくなり、不安になり、あの頃の自分をどこかで求め、寂しく思う。
頑張れない自分、頑張っていない自分、自分のことばかり考えて、その癖肯定できず、いつも何かから逃げている自分が、あんまりにも頼りなくて、可愛くなくて、輝いていなくて、ふとした時に酷くて泣けてくるのだ。


だからせめてと、ここひと月ほど続けていることがある。
言葉を唱えることだ。
「私は運がいい。私はきっと上手くいく。今日も楽しくなるぞ。今日もいい日だ」
これを心の中や、声に出して呟いている。
元は祖母から母へ受け継がれた言葉で、それが私にも伝わった。
子どもの頃はふぅん、と興味がなかったけれど、今ではこの言葉の素敵さを痛感している。

言葉とは言霊であり、引き寄せだ。
口にすることで、心で呟くことで、自分の見える世界が少しずつ変化していく。
物事の捉え方が少しだけ前を向き始める。
自分の世界を変えるのは、ひとえに自分の考え方や捉え方次第であることを、私は最近になって気付いた。

祖母は生前言っていた。
「私は運がいい。私はきっと上手くいく。そう唱え続けるんや。そしたら絶対上手くいく。これは私の遺言やと思ってくれていい」

母はこう言っていた。
「昔は流してたけど、大人になったらおばあちゃんが言ってた意味が分かるよ。思うって大事やね」

私は二人の思いを信じて、支えにしながら、心が弱りそうになったり、後ろ向きになりそうな時に、口にしたり心で呟いたりしている。
もちろん、言い始めてから全く後ろを向かなくなったわけじゃない。全然後ろを向くし、落ち込むし、沈む。
事実私は過去の私を羨んで、落ち込み、映画を見て奮闘している姿に心を打たれて、涙腺が緩み、泣いているのだから。

だけど泣いているということは、私の心はまだ死んでいない。まだ生きている。

泣いたっていいのだ。
泣くことは別に悪いことじゃない。
涙腺が緩んだって、素直に流してしまえばいい。
だってそれは私の心がまだ生きている証拠なのだから。

そういう風に捉えて、私は今日も言葉を呟く。
「私は運がいい。私はきっと上手くいく。今日も楽しくなるぞ。今日もいい日だ」

この言葉を胸に、
この投稿をきっかけに、
私が私を好きになるために、輝けるようになるために、何ができるか。
できることを増やして、理想に近付くために、私もプラス・ウルトラをしようと思う。


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