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ストーリーがあるクラウドファンディングのプロジェクトとは?

クラウドファンディングに限らず、何かを売ったり、広めたりする時にはそのストーリーがあることが重要だと言われています。まだ世の中にない作品や商品にお金を集めるクラウドファンディングでは、ストーリーがあることはその成功率に直接関わる要素。ストーリーのあるプロジェクトとは、どのようなものなのでしょうか。

今日は、プロジェクトの成功率が高い「ストーリーのあるプロジェクト」についてお伝えします。

「ストーリーがある」のはどんな状態?

今回の記事で言う「ストーリーがある」とは、必ずしもドラマチックであるということではありません。そのプロジェクトをあなたがやる必要性を感じられて、応援したくなるような背景があるかがストーリーです。それでは、どのようなプロジェクトが「ストーリーがある」と言えるのか、私が考える3つの軸をご紹介します。今あなたが考えているクラウドファンディングのプロジェクトがあれば、これらが当てはまるかどうかを考えてみてください。

1.動機が明確である

プロジェクトをやろうと思ったきっかけや、動機がはっきりしていること。「社会的な課題を見つけてそれに取り組もうと思った」「こんな不便を解消したい」「こういうコンセプトで作品をずっと作っている」など、なぜやっているのか、やりたいのかの理由が明らかなプロジェクトには説得力があります。反対に「なんとなく思いついた」「お金が儲かりそうだからやっている」などといった動機が不明瞭なプロジェクトはなかなか応援してもらうことができません。「どうしてやるの?」という質問に答えられない場合は、プロジェクトをやる動機をもう一度考え直してみましょう。

▲動機がはっきりしていて、伝え方もエモーショナルで参考になる映画制作のプロジェクト。

2.主人公がいる

あなたでも、プロジェクトメンバーでも、あなたがサポートするアーティストでも。主人公がいなければストーリーは描けません。プロジェクトをやる人、あるいはプロジェクトで応援したいお店や人がいることもストーリーがあることの必須条件です。主人公が多すぎる場合や、有志の集まりの場合は代表して誰かを立てたり、有志の集まりに名前をつけるなどしてプロジェクトの主人公を作りましょう。

▲複数人の集まりでも、名前をつけることで主人公を作ることができます。

3.背景がある

明らかな動機と、主人公。もうひとつストーリーに欠かせないのは「背景」です。つまり、プロジェクトが置かれている状況や社会的背景、これまで主人公がたどってきた時間などです。例えば、食品を作りたいプロジェクトの場合、「自然由来の食材で作られた商品が少ない」「食品ロスが起きている現在の社会」「おいしくて長持ちする○○がない」などの状況が背景になります。この背景は、必ずしもマイナスなものである必要はありません。「100年続く農家をやってきた」「良い商品づくりのために試行錯誤を続けてきた」なども立派な背景になります。この背景により、主人公と動機が引き立ち、プロジェクトのストーリーが強化されるのです。

▲歴史ある洋館の状況をつぶさに伝えることで、背景を上手に伝えたプロジェクト。

あなたのプロジェクトは、ストーリーがあると言えそうでしょうか?この3つをチェックしてみて、まだ全て当てはまらない場合は、もう少しプロジェクトを見直しても良いかもしれません。また、いくつも当てはまってしまう場合はそれを絞る作業をしてみてください。あなたのプロジェクトのストーリーがはっきりして、支援してくれる人の心をきっと動かすはずです。

ここまで読んでくださってありがとうございます。役に立った方はスキで応援してくださいね。

(文:出川 光)

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