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思想家の休日

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2023年1月の記事一覧

リズム

わずらわしい春を日本酒にまぜて飲み干して、明日には、すぐ忘れるさ、と、終わった恋がひけらかす飢だの、老いだのは、放置しておいて、銀河を旅して、絵を描き続ける泡沫、散漫な誕生日に迫る悔悟、数々の生活感と、新たな語源、原子炉と球体、儀式的な馴れ合いやら、似合わぬ花冠やら、ひれ伏すだけの忌々しい欠如から解き放たれた精神とゲノム、軒先の犬と、奇跡的な春、類似品と多目的な感度、祝福と幼稚なギミック、偶像の翅

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成否に蹲る

早い春の始まりにより、最も死に近づく木々、もつれるそぶりを見せながら、散り行く定めを受け入れる木々、エモーショナルなフクロウが出迎える深い森の表情、分断されるための正義が、猜疑心なんかをくすぐり、人々を扇動する。土臭い午後、冬の太陽が曇らす比喩、火傷した悔悟や、吸収された他所、退廃的な化粧を終え、ニキビつらの青年期のエゴイズムがおこがましく回転し、紊乱な私情を吐き出す口を縫い上げ、加工された日々を

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焦土

機械的な浄土を歩き、平静を保つために、巣穴に流し込まれた鉛、理性すらもないから、見境なく食い荒らし、駆逐するのか、と、人類を、そのように見る小動物たち、衝動性と確かな共鳴を引き起こすために、他者から借りた幼稚な意味を引き出し、悲観的になるだけの君たちの関連性に連動していく形式的な憎しみに寄り添う軽快な理想、神格化された曖昧な自分を抱え込むほどに、狂ってしまうのが人間であるし、定めを用いて、君を成敗

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火傷

星を砕いて出来た街、真理を放棄して、面影をむさぼる君、世界性を破棄して、集約される悲しみを昇華するためだけに、かじかむ身体を引き摺り、自覚する前に超越して、厭世観に騙されずに、ずっと揺れ動く秒針なんかを見つめながら、満ち満ちとしてくる悲しみを生薬に変え、偏見や変性意識なんかを持ち出して、誰彼構わずに、毒する間に、屈折した精神は、定めなんかを簡単に持ち出し、悲劇的な斡旋や、そこかしこで圧縮される苦悩

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備蓄

凡庸な映画みたいな空、UFOが落ちてきて、何か自分みたいな散文の中を泳ぐ意識にかける架け橋、半世紀以上の恋の核、重複する命から生えた翅、もたげる頭と、絢爛豪華な宇宙の旅と、この使い終えた身体をファシズムの連中には、あげたくもないから、即身仏として、事実を諦観に、ニヒリズムの鈴の音に耳を傾け、涅槃に降り立つ片足、今世紀中で、最も明るい夜、ハイパーセルや、超宇宙的な偶像のハーモニーに寄りかかる青春、自

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うたた寝

泣き叫ぶ心の中で氾濫するものに飲まれ、昏倒していく意識の波形、モノラルな処刑場、シナプスが排卵し、電子世界の記号になるための試験に出かけ、寒波に飲まれた心音と、流星に乗って、トランスフォームを繰り返す行間のあいだでのパーティー、劣悪な環境を謳えば謳うほどに儲かるシステムによる澱み、沈殿する悪意を掬い取る仕事を続ける餓鬼たち、対比されるだけの命だ、ここで点滅するものなどに、真実は無いのよ、と、泣き叫

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寒波

流動体や、エネルギーとして生きる私たちのありふれた日々に備蓄してきた愛すら、不治の病にかかり、自堕落で不正だらけの世界の末路を愛で、辛辣な旗を掲げた連中の資産価値や、まどろっこしい現実や、修羅や悪魔やら、犠牲やらが浸透するまにまに広がる曖昧な希望を崇める坊主たち、新緑の汗やら、悲観的な観点が汚した生活、渇望やら旋回やらと忙しく、染み入る罪は、一貫した定めを通過し、貧寒な連中が掲げる闘争やら統制、シ

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嫋やか

あらがう主観から生える刹那、ささくれから生まれた言葉たちが飛び交い、圧政の最中、倦怠感を抱えた骸たちの象形文字が脅し合い、建築的な妄想の雑感により、似通った価値に拘泥し、カタストロフを生み出す指先から現れた豊かなジレンマ、肥大化する意識的な苦悩から排斥される運命が肥大して、成層圏から生える超巨大な手、凄艶な終焉に現れる確かな愛、悠遠に潜む球体やら、永世中立国として生きたい私は、適当に今や意味を誤魔

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共鳴

ふくよかな戒律に縁取られた幼稚な互換性、乖離していく表情や、すべての後、くだけた星の材料たる私たち人類の死罪、キュビズムと贖う衝動性、破廉恥な密度や、照合することもなく擦れ続けるだけの、道具のような過去を振り回して、手懐けられた昨日や、失い続けるだけの明日、蓄積し続ける苦悩や、脳幹を泳ぐ魚、状態は、すごく悪くて、途端に催す闇や、調教された君の誇大妄想や、揺れ動く御霊、応用されるだけの此処や、枯渇す

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ありきたり

AKIRAとツァラトゥストラが寝転がる本棚、タナトスと羽化やら、神聖な秩序やらが氾濫して、はびこる悪意が加速し、バジュラや装甲車が踊る夜、みんな居なくなったって、考え方を変えれば、みんなは、そこら中に居るし、恐れる必要は無いんだよ、と、耐え難い不安に苛まれている子供たちをなだめる保育士たち、不文律にからまる偶像、斡旋されるだけの日々と、何処かでのビートニクの闘争に参加して、詩や小説や写真や絵の汗を

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共感

世界自体が、世界を脱いでから、やっと世界とは、はじまるのだ、と、カタルシスに浸る私の頭から生えた散文が勝手に歩き回るし、明日が来るかすらわからないし、貸し借りしたり、かさんだり、孕んだりしながら、長らく迫る価値が謳うニセモノの価値に引きずられていくだけの、行く末や人波や、お手のものやら、魂胆は、混交を繰り返して、自らの血を憎むものである、と、監視カメラだらけの堕落したパノプティコンの中、束縛されて

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私たちの朝

無制限の悪を泳ぐ魚、悲しみに打ち付けられた希望、惨憺たる世界を愛し始めた途端、君は弾けて消えたし、肉食獣たちが語る賛否両論なんてものは、所詮は、善悪に汚されていて、時代に取り残されていて、定めに取り憑かれた君の欠如、悲しみが多目的に迫り、制限などを加えるだけの、エネルギーやらが、唾棄すべき対象を見つけただの、と、自らのジレンマにより、まったくの人類は、正しさを求めるが故に歪んでしまう悲しみに加勢す

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新品の朝

メロディアスな日々から溢れる群像、煌めく夜の街、どんな状況にも耐えるような強靭さを手にしてハロー?ハロー?と嘯く。失った武器とメロディー、彼の風と彼女の枷、世界は神話に縁取られた避暑地みたいだね、と、妬むことなく溶け込んで、羨むことなく混濁して、私怨がからまる退屈な朝に屈折していく家庭的な災難や悲しみに澱んだ白い部屋、閉塞的な凡庸さにより、境目もなく愛してほしい、と、つぶやいた後先には、紊乱な唱導

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なりすまし

キルケゴールの背中や、ゴッホの靴下、よれたカーディガンを着て、夜との軋轢を超越するマザーテレサ、少年たちは、銀河団から星の余力を集めて、それで星間をスケートボードで駆け巡り、カジキマグロの宇宙船や、意識の旋律や、萎れたハイビスカスの山、朴訥としたコギトや幽霊、憶測ばかりで独善的な君の神と皮、被害者意識を加速させて出来た道、摩耗していく現時点と、顕になる跡形や、骨と和解、本能とゆらぐ青、湿度とお守り

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