マガジンのカバー画像

思想家の休日

1,384
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

根幹

感受性も死んだ朝にニヒリズムが絡まる。ネガティブな消費者たちがばら撒く騒音がタイプを決め込み、あらゆる普遍性が偏向報道するものを模倣して、次なる憎しみを生み出すあたりから見出すもの、目に毒だからと規制するばかりでは、犠牲になるだけだし、自己犠牲の精神などが与えるニセモノの正義や清貧さに絡まる欠乏感やらが浸透し、痺れる大脳が謳う強制的な言葉がうたかたを締め付け、支配的な位置に備わる悪意がデータ化し、

もっとみる

素性

ケルアックに起こされる朝、始発の音が常に死に近いように感じられ、ガタゴトうるさい、憂鬱をばたつかせる蝶、猫の後ろ足のバネ、感傷的な犬の看守として過ごした十数年、未熟なのは、この挫けた心であり、豊かさなんかを屠るためのポリティカルを謳う衝動的な雪、袋叩きにされた水商売の男転がり、甘ったるい香水の匂いをまとわりつかせたニセモノの嫁たち、あらゆる奇跡を屈折させて出来たのが私であるし、アルトサックス鳴る夜

もっとみる

世界の飼い主

すべては電子が跳ね返って意識に諍いなんかを生んで、簡単な欲に火薬をつめこんで、一切を破壊し尽くす間に慈しみすら生まれずに、戦争ばかりを続ける人々の渦、喪失感でいっぱいのポケットに入れてたチョコレートも溶けてしまって、瀰漫するウイルスや、既存の真理すら陽性になってしまい、治らない病に磔にされる。幻想的で暴力的な冬、化粧を終えた君を濡らす雨、魯鈍な神話に絡みつく陽の光、ゆらゆらと揺らぐ秋の花、血みどろ

もっとみる

高尚な構造

教条主義や排外主義を乗り越え、新たな契約が云々とうるさく付きまとう価値に夢中なあの子の凡庸な幸福とは、すさまじい勢いで加速し、これでは足りない、もっともっと、ともたつく途端にケロイド状になった奇跡や基礎や諍いを吸い込む蛸の口になって、懐古主義者どもがうろつく差別的な一体感などを払い除け、リリカルに歌いながら、求めることを辞めないで、とめどなく敷衍する先々の歪な終わりに縺れる意図なんかを超克して、モ

もっとみる

蝕む民

大衆にこびりつく時間の尻尾をつかんで、まがいものの真実を小売りにするニセモノの商売人たちの吐瀉する物語、乱立すりコードと、刹那に日も暮れて、もたらされるものも、ここでもたれかかり、もつれながら、支離滅裂になり、均等や平等を謳う病的な輩、介在する意味を往復し、はびこる悪意や、あいまいな動機などを無作為に消費し、ひたすらに突き抜けて行くために、行く末や、優越感や、義務的なものや、行動を圧迫するものや、

もっとみる

異形

過去が放つ怯懦な面影、関わるほどにあつらえられる苦しみから離反し、意識的な供儀から解き放たれ、配膳される理由をむさぼるだけの幼稚な連中が連投するファシズムや、昔話の枷を嵌められ、そこかしこで制限されるだけの綻びや、滅びを促す奴らにそぐうためだけに、引き取られていく動機が、道理すら損ない、そこで押し付けられるものに飲み込まれてしまう朧気な結末、待てど暮らせど幸せは来ない、と鬱積した面持ちで座り込む男

もっとみる

孤独な慈悲

人種なんてものは、いっそ放棄して、簡単に抱き合えるような関係性や、関連性を貪り食う悪意だけの連中が示唆するものや、教唆するものに動かされたりせずに、宇宙の設置面をパチパチと溶接して、虐げられるためのアナグラムを弔い、収容所の中ですら明るい笑顔を振り撒き、無秩序に破棄される生き物や毛束や食品やらを寄せ集めて、新たな世界を構築するために、虚数世界やらに幽閉されている違う次元や時間からも抜け出して、脱色

もっとみる

さみしい夜道

圧縮された過去から、くすんだ春がころがる。軌道修正すら忘れた石たる私は、裁縫を終えて絆創膏だらけになったフラクタルな指と、敏感で煩わしいだけの青春の代用品たる文学的な逍遥と、その文学的で紊乱で瑣末な言葉の間に現れるアイロニーや、その場で工賃を支払い、最後の賭けに出る小さな町工場の片隅で、イデオロギーなんかを育てても、ひたすら偏りしか生み出さないし、打算的な彼らの間で交わされる言葉の濁りのようなもの

もっとみる

愚行

結末も血に染まり、豊かさを謳う原始的な加護につつまれ、可動性の黙示録、欲を描く幼児の背中、運命の化合物、偽装するために促される真実の炉心、誘導されるために晒されるパスワードがハミングして、優等生たちを鞭打つ教師たちのシーズンが再開して、ドラスティックな最後のシーンでかさばるCMのような母親たちのわめき声が脳内を破壊し、審美眼すらないから、すらすらと嘘をつけるのである、とあらゆるセリフに鎮座する盗人

もっとみる

無知と無情

何かである必要もなく、何かであろうとするほどに、迷いが生じ、今に表現することを意識し、認識するほどに戸惑いが生じ、そこに証拠を求めるほどに、高尚さは、損なわれてしまう。あらゆる決意が促す対価などに締め付けられ、使命感などが促す曖昧な手法などに簡単に騙されてしまい、痺れる大脳からこぼれる天然のシロシビン、瓶詰めにされた過去を高揚させるために見る夢、眠る先には、恒常的な進歩が現れ、あらゆる悲劇を乗り越

もっとみる

感覚の拠り所

同じような時間に取り残されて、利己的なリテラシーが云々と投げかけてくる自分勝手な連中が示唆するものにより簡単に支配されてしまう私たち、体系的なものに引き摺られて、連帯感なんかをかきむしられて、ナヨナヨしているような日々の若気の至りなんかにより倒錯して、錯雑とした観念や、その場に現れる軋轢や、輪唱される新書や、焦熱していく日々の中で巣食う物事を統合しようなどと目論む監視的な奴らの社会主義的な定理や、

もっとみる

垂れ流しにされる意思

このまま大人しく成し遂げるために。投げやりな君を虜にするための持論を促す。目的は自由で、ルールは裏切る。尊ぶために騙すのなら、罪の意識なんてこれっぽっちもない、とサイコパス、やれやれ、あいつらは大したこともないのに、自分をでかく見せようと必死だね、と笑う子供たち、あらゆる憎しみを食い込ませる全くまともなものがないモニュメント、閉鎖的な物語、何かに適用しようとすればするほどに、バラバラになる感情、浄

もっとみる

詩的な嘔吐

完全なる孤独の外で、放棄された思いが錯綜して、無神経な日々、感覚も麻痺した青春期の午後、解体される真理から芽生える刹那な倒錯、未熟な夢の湯船に浸かり、暗澹とした思いを消化させ、不純な日々を弄る君の大きな手が折り畳む夢の門番になりたい、とささくれた希望を歪むだけ歪めて、明晰なものなど、何一つない無口で痩せ細った晩に、密接なもののどれもが、何かの奴隷のようだ、と泣き崩れている擦れた君が補完する苦悩の青

もっとみる

術から解き放たれた宇宙

結論から答えに収斂していく値が氷の粒になり、雪を降らすまでのあいまいな冬と比喩、倫理観も自滅して、簡易な愛がネットワークを光速で移動し、退屈な理由を伝え続ける間に、卑屈な奴らが凌ぐひとときの優劣に騙されてしまった君の思念が凝固し、そこから身動きも取られずに居る。束縛された理由と、そこで固まることにより現れる自由、そこで拘束されているが故に、現れる自由こそ、本質的な自由であり、自らが見つけた自由であ

もっとみる