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思想家の休日

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2021年12月の記事一覧

終焉と収斂

並行する意識が延々と連なり、継続される思いが永遠性を保つ。あらゆる儀式が迎合され、同じようなものになるための馴れ合いを綴り、永続されていく意識が旋回し、重複する復讐を謳う連中が執着するものから解き放たれ、はびこる罪の意識が形成したバビロンでは、監視するための普遍性が往来し、服従させるために模倣しやすい人をランダムに生成され、犠牲にされるためだけの供儀として送られていく人々が絶えず備蓄され、ガス抜き

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仮称

命も散り散りになって、プラグアウトした君は息も絶え絶えで、悶える指先で惑星を捕食している。間引かれるための畜産物、あらゆる悲劇と孤独に収斂された病んだ彼女の子供、備蓄された狂気をシロップにつけて、未熟な感度によって世界は性的なものに平伏すべきだ、と堕落した意思の俯瞰、井戸で燃やされた禁書、ベランダで羽化する道理が飛び交って、非烈なスワンたちは、色違いの子を排除する。砂漠の国に住まう茶トラの猫、群像

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次元を飛び越えた先

脳を加速させ、世界という足枷を外す。倫理観など、どこにもないのに、信じさせられているものを鵜呑みにするだけでは、堕落するだけである。復讐を司る幼稚な神から逃れ、形跡すら残さずに、脳裏で羽化する記号や、孕んだ愛がランダムに消費され、その場で逍遥を繰り返す幼稚な理念や、捻出され続ける大切な資源や、数多の思念が流動し、本質や真実を握り潰すアイロニカルな隙間に、色彩すら失い、ただ奪われる感情の足跡を追い続

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対価なんかいらんからほっとけ

歪んだ思想が間違いを生むことによる強度と硬度、あらゆる悲劇を生み出し超克する間に生まれるアイロニー、逡巡する儀式的な慣わしや馴れ合いにより、異物感を有していく身体、すげ替えられるだけの今を放棄して、強要される意味に苦しまないように、貧相な連中が記号化する行方や、行く末を踏み躙るための巨大な足や、汗くさい君の師走や、道理が利己的に嬲り、古代的な教祖が示す神に反し、はびこる意味の爪痕に塗る薬を集め、奪

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ハードコアな衝動

マイナースレッドの手の上のバッテン、天高く馬肥ゆる秋とチシャ猫と遊ぶ彼女の虚空のような膣、深まる罪と夕日を掛け合わせて、なけなしの金で屍のような日々をしゃぶって、しあわせなんかを謳うようなコマーシャルや偶像や情報に囲われ、あたかもしあわせそうなフリをする遭難者どもが蠢く烏合の衆、乱立するパーソナルな面影を食べ尽くす青春の退屈、酒や汗や薬で汚れたヘイトスピーチをつぶやく連中のコード、シリウスと撲滅、

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始祖

大量の死を吸って、やっと呼吸できている。データの粉末を吸ってハイになって馬鹿らしい、能動的にすべてを愛でるようなけったいな奴になりたいさかい、と間接的にうごめく初期衝動やら、淡白な動詞や、アンニュイとしたタコ焼きなんかに食らいついて、打算的な配慮なんかにクソ喰らえと伝えては、自分なんてもんは、はじめからあらへんから、ありがたいもんのように受け取るなんてアホらしい言うて、しいたげられ続けた歴史の最中

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借りてきたカリカチュア

幼稚な湿原帯を越えて、能動的に越権する奴らが支配するデータ上での愛を計り売りにする希望の城を破壊し、仲が良いように示す値を牛耳るカジノで一文なしになり、なけなしの愛を売りたい、と迫るが、君の愛は一円にもならん、と蹴飛ばされ、尻餅ついたあたりから、あらゆる意味が透過され、些細な出来事が粉々になり、ぬいつけられた概念を引っぺがし、ひたすらに無垢であった赤子のような気分で、洋梨の車に乗り、倫理観なんざ、

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類似品

人類の汚穢をかき集め、さらなる苦痛を呼び込む差や、最たる意味を喪失し、そこで同意し、屈従するだけの人々の蒸れた香り、即座に平伏す群れの温度や、即席の理由に怠惰になるだけの人々の構図や、後悔ばかりを謳う貪婪で鈍磨な奴らの眼差し、悲観的な観点に隷属するだけの堕落した尺度やら、昇華できずに段々と迫る幼稚なリズムがリスクなんかを謳い、難点や内面性や制度などを用いて、今に帰属するものを奈落の底に叩き落とすた

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超越と昇華

騒々しい結末が降り積もる退屈な午後、経過していくだけの行方を切り離して、孤独にそぞろな夕食を朧気に終え、ことごとくの顛末を仰ぐ盛大な理由が絡まる前頭葉を切り落とし、延々と促される意味合いが不潔にかさばる度にためらいを生み出し、安易な理由に肥大化していく不器用な生き方を切り崩しながら、実態すらなく、ただ影のような意味合いが今を覆い尽くし、ダークマターの中で又借りしたものの支払いに終われるより、この人

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アタラクシア

楽しいと思えば、楽しいことばかりだ。悲しいと思えば、悲しいことばかりだ。それだけのこと、それだけのことを繰り返し、この命は敷衍し続ける。快活な午後に集約される約束のようなものにより、星はめぐり、恒久的に運動を続け、未だに宇宙は意味も持たずに膨張や、やけくそで妄りな破壊などに転じ、茫漠たる時間を底なしに無駄遣いしている。やりすぎたことを未だに引き摺る宇宙的な悲哀、カタルシスに至るまでもなく曙光を縁取

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押し広げる此処

高尚な今朝を捕食し、閑散とした世界を愛し始めるために、ためらわずに君に纏う闇を引き剥がし、定められた罪を飛び越え、リズミカルに謳われる罪が廃棄にするものを超越し、厭世観に押しつぶされた数多の秘密や、その場で展開し、旋回する物事を調律し、意識的な汚穢や、恒久的に意味を積み上げ、つたない一生に愛のようなものを押し広げ、君が見つめる今が延々と縁や位置的な苦しみを吐き出し、惰性に引き摺るいじらしい後ろ姿に

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行き過ぎる

車内に積もる塵芥、あらゆる偏見をつかさどる鬼、蓄積する可能性をバットで打ち抜く野球選手たちの影、朗々と欠乏を謳うアノニマスな少女たち、完結しない昨日をモグモグと貪る吃音の少年、値札を貼られた私たちの曖昧な証拠を寄せ集め、似た者同士の集合体が巨大なロボットに変わり、自らが作り出したニセモノの巨悪を打ち倒すようなデタラメで快楽的な倒錯により、ガス抜きをさせる国家的なプロパガンダ、ガラクタの犬や、落書き

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屈折した現実

デカダンスを吸い込んで、生ぬるいエナジードリンクを飲み干す。カフェインが吸収する光との接点をひとつずつ取り外し、ロジカルなものが遮る予感や余韻から切り離され、際限ない愛を隈なく染み込ませたタバコを吸いながら、長らくに潜む憂いのようなものが敷衍し、物事が伝える成否などが制限なく伝わるから、真実などは見えにくくなり、途端に恨みつらみを媒介させ、あらゆる悲劇を加速させる。足枷を外し一休みする鵜飼の鵜、裏

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空洞

前頭葉に現れた結び目、洞穴から聞こえる狼の鳴き声、木霊する良心の御霊を食うてひけらかすムード、論理的な早朝からこぼれる木漏れ日と、愛に似たようなものと互換するために引き伸ばされた命が絶え間なく波及する憎悪と、想定されるものから逃げ出すこともできずに、観念論なんかにつかまり、つたない答えをひけらかすだけの連中が怠惰に交わる先に、本質なんてものは損なわれ、そこかしこに生まれる狂気が分岐し、あてがわれた

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