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思想家の休日

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2021年11月の記事一覧

祝福

誰かに責任転嫁してまで恨んだフリをして、向き不向きや不運などを謳う悲劇のヒロインたちが吹聴するものにより、本質すらも見えなくなって、無くしたものや、泣く泣く手放したものや、亡骸を集めて大きくなっただけのものや、もたらされるものによりあたかも自分が大きくなったのだ、と勘違いさせるための過ちや誤りなどが、閉鎖的なものを生み出し、誰かを平気に騙したりして、平均点などを謳い、君を即座に締め付けたりして、支

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青春の顔

軽薄な詩により育つ文学と革命、落伍者たちが降らす薬理作用や、利便性を司る電車の中の吊革、過激な理想が食い込んだ現代アートのような彼女、貪婪な粒子を吸い込んで、混濁した意識は魂胆を損ない、行いの中で怯えることしかできない君の末路や、瞬く間に復元され、複製され利用されるだけの季節の尺度、夜に逃げられてしまい、もう二度と会えない、と語る彼女が住まうパノプティコン、死んだ自律神経を集めて再生しようと目論む

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所詮は愛の奴隷

試験管の中で踊る彼女たちの虚空、便宜的なもの吐き出す猿たちの思春期、あらゆる制限を持ち込んだ揺り籠、たゆたう月日にもたらされる苦しみの儚さに夢うつつな私のアイロニーのぬかるみに嵌る私自身の衝動性により反転する世界のコード、イグアナたちがもたつく木の上での世界線を書き換え、課せられた罪などを取り払い、現れる理由には離反を繰り返し、加算される原理がゲリラ化し、独占される意味の中でカタルシスを求める企業

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和む隙間

愉快な定めに酩酊する毎日、頓挫して、いたんだ足を引きずり眺める永遠、はじまりの数字に投げかける言葉のはじまりに交わるはじまりとは、どこか?と投げかける子供のような気分さ、と諭す原理の奥底でふつふつと煮える私が座る仏間で食べるバタートーストや、銀行口座に埋め込まれた命、破砕した感情をつなぎ合わせるための洗脳、茶の欲深さにより靡く紅葉、号哭する渡鳥や、炭酸を泳ぐ少女、胆嚢で磔にされたロン毛、そのような

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浄化

記憶の奥底に生えたキノコをバクバクと食べながら、ランダムに消費されていく現実を睨む、ゲノムがうんぬん、とクリミナルな科学者たちが実験台として送り込まれる動物たちの確実な憎悪の雨が降り続き、機械的な悪魔たちが倫理観などを促し、治外法権と化したカスタムされた地球、低気圧により締め付けられる大脳やら、書き換えられた海馬を取り外すためのロボトミー手術や、従属するほどに増していく観念論的な憎しみが加速し、改

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未熟

今も昔も世界というものは薄気味悪く、君が語る普遍性などが決め込む正解などというものが、途端に雪崩れ込んできて、世界とは瞬時に住みにくくなるし、情報や、誰かの欲しいものリストや、理性もない猿や、くたびれた朝や、懈怠する理由や、乖離した明日などが、陳腐なパレードを行い、理不尽に妨げられた昨日から葬られた過去の自分などは、もうすでに、その場での死者に変わる云々と、自堕落な畏怖がせめぎ合う理由の中で過信し

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軽薄な照合

生産的な朝に採算を合わせる人々のエゴが備蓄したものを少しづつつまみながら延命する日々、迎合するものに加担し、簡単な道理を謳うだけの連中が示す無神経な尺度や秩序がチクチクと痛む身体、ランダムな意味と絡まる記号と刹那、デリカシーもなく迫る窮屈な君が孕む曖昧な愛が膣の中でデリートされ、散々な現状を充填するための君の悲しみに詰め寄る余韻が陰鬱な焦土を生み出し、憚る罪が供血され、持て余す今により抑圧される君

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飲み込まれないように

面影も味気なくその場で弾ける。あらゆる時系列を飲み込むブラックホールや、崩壊していくだけの宇宙空間の中でのアニミズムを加速させ、すべては溌剌としていき、自らの異物感を取り除き、簡易な悪意が攻め入り、生命に制限を生み出し、奪われるだけの命が、さまざまな思惑に乖離し、理解などを超越し、延々と妨げられるだけの今に懐疑的になったり、改ざんしたり、と自らの悪意に匿われ、居心地の悪そうな世界からは逸脱すべきだ

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萎れた足

萎れた足

バビロンをウォーキングするストーナーたち、乱立する倫理観により入道雲みたいなヘアスタイルで怒りを解き放す主婦たちのトキシック、紅蓮にたなびく夕暮れの空疎な時間こそが、何よりも至福なのだ、とこの詩情に反するような余韻がネガティヴにはだけて、惰性なエロスが絶え間なく波及され、去り行く動機がクヨクヨしながら、しなびた一帯に果てる苦労のようなものが余波を生み出し、奪い合うための動機にためらう一切が回転して

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希望の城

希望の城

欠乏していくだけの未来が熱暴走し、森羅万象を踏み台にしてまで、信じたものにすら裏切られ、謳われる真実と、入り組んだ意味の中で加速するファシズムの道具になり、偶像崇拝を続けるだけの幼稚な企みにより、有する価値はカタストロフを迎え、無実なものにすら罪を与えるような連中の不安感に煽られ、あいまいな結末の中でそぐうものになるべきだ、と矯正される間に、存在とは不確かになり、誰かと似ていることで安心させられて

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迫害

迫害を受け続けた君の航路、異質な季節の構造が緻密な最後を終え、流動する面影にはためく記録、量子的な木漏れ日、ネガティブな秋刀魚を開いて、そこにかける醤油と乗せられた大根のすりおろしとの差異、紊乱と焦土と従来する意識、記憶に水をやる如雨露、猜疑心ばかりの君の欺瞞や、不満足を歌う施設で噛み締める永劫、派生する動機が収斂され、つたない思いからだんだんと迫る冬に比喩を綴り、表現されるものが際限なく加速して

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冬の名付け親

ノスタルジックな面影がじゅくじゅくになり、開いた傷から流れる血が、挫けた今が擬態化し、乾燥した世界には、砕けた歌詞が飛び散り、世界に色を与えてはみたものの、すべてが瞬時に色褪せ、今に終止符を打ちたい、とこの囚人みたいな日々に別れを告げるべく、つたない罪や犠牲や議席や償いなどが、言い訳がましく募る今に肥大化する意識的な災いが卑劣に司り、ドルや円の大団円の最中、私は角膜に浮き上がるガールフレンドたちの

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世界的な痛みの意味

世界的な痛みの意味

どんぐりで遊ぶ猫の様子、文字化けした世界で継続される資本主義的な偶像崇拝、崇めるべきは、どこにも何もないのに、あいかわらず保守的な理想とは、何かを保つことに理由はなく、理念すらなく儚く散るだけに至るような日々の中で継続されるようなものなどは、意思もなく、ただひたすらに流されるだけで、すべてを鵜呑みにし、考えているようで、考えさせられているだけであり、理由も理屈もなく、ただひたすらに何かの傀儡である

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冬の比喩

懐疑的な襞にくるまれ、空白に浮かんだナルシシズムのしじまに蕩ける時間、おおらかな嗚咽がなびく冬の朝、自堕落なカフェでがんじがらめになっている君の誇大妄想の生き血を吸う蛭、有用なら史実にからまる月日と証拠も残さずに越えられて行く私たちのつぶらな瞳、つたない悟性を掻きむしりながら、掻きすぎた皮膚から伝う血の道を歩く羽虫たちの興奮、時代に制圧され、圧力に屈するあたりから繰り返し利用されるだけの人々の墓地

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