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思想家の休日

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2021年6月の記事一覧

走り出す

惑わされるだけのためらいから生まれる猜疑心まみれの着膨れした春、ペラペラの宇宙から降る酸性の雨、ノスタルジアを食べる宇宙の蟻、現行するものに反して理想を供給し続ける星になりたい、と祈る手からこぼれる鬱鬱としたものが供給される果てに帰路すらなくて、浪々とすごす果てにはギスギスしたものもなくなって、ただ健やかに清々しく生き、歯痒く悶える波形がうみだすゆらぎだけが自分の味方であり、土管からうみだされる花

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綿密

綿密

生きるとは所詮、もたらされた空腹を癒すための旅である、と曖昧模糊な日々の中で、吹雪に耐え、誰と居ても徒らな孤独に苛まれ、なごむこともできずに、出来合いのものが遠ざけるものが枯淡に嬲る月日の重い影を背負い、物々しい思いに虐げられ、軽薄なものがもたらす記憶に点在する悪魔的なものが借り物の理想を掲げ、退廃的な構造の中、君と超えた寒い帰り道はもう無く、そこで女々しく懈怠し、語られる顛末に移行し続ける過去の

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鉄槌

なぜ逃げていいのだよ、と誰も語りたがらないのか?強がりばかりの借り物の身体が空になるまで、生き続けるとは、単純なようで、すさまじく苦しいものだよ、ねと簡単に考えれば、かわいい日々なのに、なのになんで私たちは、あいも変わらずに日々を難しくして、日々を厭うばかりに至るような無意味さを、ムシャムシャと貪り、食い尽くした後には、つつがない日々が、延々と淡々とたおやかに流れるままに愛する意味とは、罪を持たさ

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梅雨空の夜

濫觴する真実の波形、経過してゆく行方から生まれる儚さ、都合よく生まれた私たちの宿命から帰依し、面影が行方不明になり、意識が枷を外し、寸胴な未来を愛し、果たす理由なんかに蓄積するモノクロームな一瞬、曖昧な正義が犠牲を孕み、憎しみをウイルスに変え、静謐な制限を超越し、市民権なんか破棄して、似合わない価値が引っ掻く現在が迎合する罪と罰を切り裂いて、夜通し見つめる真理の先に到達し、問いただされる先々に継承

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颯爽と朝

銀河を泳ぐ恐竜たち、獣臭ただよう犬の毛布、寒空の下、恋に落ちたふたりのエチュードが嬲り、金利手数料を謳うコマーシャルの中に入り込み、昼になれば、昼ドラの中で平凡な飯を食い、思春期の彼女たちのスカートから流れる轟音や、彼らが見境なく誰かを支配したがるだけの欲なんかにより、この社会というケダモノは成長したのか、と吐き気をもよおし、人間社会では生きた心地はしないから、君のセーターの中で眠りたいという欲だ

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明晰

かじかむ肌の信憑性、難しい言葉を孕んだ君の欠乏感が肥大する曖昧な夜のヨレヨレの感じ、ずぼらなままで悲哀に満ちた今を加工しては、硬化する日常が孕む忌々しい欠如を食べ尽くす弱い君の機械的な伴侶、盲信ばかりを綴るニヒリストたちの虚像や、強要される真理に寄りかかる絶対的な苦しみの荘厳さに蝕まれ、誰かは即座に堕落して、憎しみに満ちた時間から逃れるために、精一杯走り続ける。はだけた感情が真理を突き抜け、倦怠感

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空白と迫害

空白と迫害

この一瞬も永遠に近付き、やがては凄艶な終わりを巻き込み、たおやかに自分を包括する時間や次元から解き放たれ、鈍感な日々との不破を終え、延々と想起するものが次々とつながり、つたない意味を超越して、性別すらなくなり、貪婪な欲望に疲憊することもなく、言葉もその場でもつれ、利用するだけの君の価値なんて知らないし、君のはしたない理由が果てしなく敷衍する間に寛容に生まれる瞬間との別れを終える。そこでの君は映像や

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練度

さそい水に集まる老若男女、ローン地獄の苦しみに耐えるだけの日々がさんざめき、朗々と残虐な歌を健気に吐き出す多目的な君の行方、数多の理由が交錯して、瞬間に孕む厭わしい今の欠如から逃れるために、たび重なる苦しみを超越し、さんざんな日々を乗り越えても尚、苦しみとは絶えず、憎しみばかりを遂行する先では出会いと別れが連鎖し、目的を持たずにさまよう人々の渦に巻き込まれては、さえずる時に補完される物事に統合され

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愛とか革命

夕方のちょうど真ん中をにらみつける。よく見ると世界は実は綺麗なもので、問題とは外からやって来るばかりではなく、問題を見つけては、自らをいじめてばかりいる君、君をいじめる奴なんか居ても良いわけないし、回答を待たずに逃げ去る君の後ろ姿、うるうるした目玉でケーキを食べる彼女たちの貪婪さに街は破壊され、被害妄想に苦しむ彼らの女嫌いが気持ち悪いし、やがて来る死を乗り越えた後には、奇跡的にまとまる意味を飛び越

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摩耗

何にも服従せずに進行し続ける。脳内たんぱく質を食い荒らす虫の音、鼓動を通り過ぎる流星群、消化しきれない詩を食べる子豚、輪廻を超えたあたりの時間には可愛い靴を履かせて、夢を屠る鳥と対峙する忌々しい日々から逸脱しては、さまざまな思惑がぶつかり、その衝撃や、砕け散った物質により、新たな惑星が生まれる。権威なんてものは作られたものであるし、あらゆる偏見を持ち込んで、変化を許さないような奴らが支配する閉塞的

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高次な恋路

高次な恋路

逼迫する悲しみを引きずる君、果たす義務すら懐かしく、過ぎ去り遠くなるものにすがるよりも速く走り去る私は、猥雑な思念が結ぶ動機から超越する。この思いが透過するまで問いただす後先、寂れた道理から現れる正義により荒れ果てた世界、制限を生み出し、今に踏み台にされるだけの今から抜け出し、ただ迎合されるものを崇めるだけの君が費やすものが物事を攪拌し、苦悩などを再起動し、フォーマットされた思いが加速し、枷になる

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宇宙の齢

溶けた餅のような記憶たち、満足などいらず、端子と端子が唸りをあげ、鮮明な過去を吸い込む彼女の思考に割って入り込む明日、乳歯からこぼれるγ線バーストや、乱立する生活の彼方で広がり続ける宇宙に付きまとうストーカーたちの情報過多な頭になあなあになるための卑屈な構造や、人のせいにしてばかりの日々のニヒリズムやルサンチマンなんかにまだまだ制限される私の歯は犬歯ばかりだし、苦労する先には何か暗鬱とした靄ばかり

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波及する罪

波及する罪

罪などはどこかで浮遊し、とどまることなく誰かを傷つけ通り過ぎる。罪とは、どこにあるものでもなく、そこにある善悪では事足りず、すべてを巻き込み破壊する。あらゆる正義は独善的なものであるし、どこかの悪は他人事であるし、他者から借りた借り物である。真理とは真実に近いようなものであり、真理自体には決して近づけないものである。たとえ届いたとしても、それは思い上がりであり、思い違いである。どこかに行くだけでは

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惰性

意味するものを傷つけるが故にもたらされる快楽、まがいものの愛に除け者にされた君、機械的な波形に瞬く間に蔓延る悪意や、神経的な回路を錆びさせる潮風、金でしか静まり返らない精神、何が満足かもわからずに、代わり映えしない毎日を食い散らすサンドワームたち、砂漠化した夜に漠然とした悲しみに思考停止する君の記憶の素因を調べ尽くすために脳内をクラッキングし、くたばるまで有象無象を処理するだけの工場で働く私は、常

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