マガジンのカバー画像

思想家の休日

1,379
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

勇躍

限界を吐瀉し、ためらいを孕んだ後先に屈折していく余韻が交換され、乾いた青春をふやけさせるために、整合性などを求める私は、合理的な彼らの意見には合わせるわけもなく、ただひたすらに正しさで誤魔化すだけの正義すら裏切るわけであるし、そこで正しいものだと手懐けられているだけの、過去の中での自分が憐憫などを求める間に、ほとんどは理由付けされているだけに満たないものの断続なのか、と。応用されるための意味が性懲

もっとみる

拡散

禁忌をたずさえる鳥たちが与える幻覚、殺伐とした刹那にたじろぐロジカルな行方、蜃気楼の中で伴う時代の末路、夕闇にひそむ不規則な虫たちの融解や、記号的な夜明けが性欲を超越して、飛散し続ける業火の残火が、ノーマルな連中を燃やし尽くし、たおやかに揺らぐ小麦畑で体育座りしている子供たちの背中の端末を弄り、陰鬱で消費的な資本主義の皮下脂肪の塊の傀儡たちが強請るお菓子や、応用される言葉が、老後を牢屋に入れ、いび

もっとみる

表面

海の皮をめくる、表面はプリンのような感触、まだ暑い日差しを受け入れながら、巷の風を浴びる。散々な午後も遠のき、優劣すらなくなる物事の背面、怠惰な日々に攪拌されるニヒリズムをすり減らす高尚な夜、満ち足りないから、と裏切り荒む帰り道では、歯止めもなくあふれる歪んだ感情が、環境なんかを破壊する頃、短い自覚から、軽薄な理論をすなどる幼稚な奴らの不満足な故に謳う欺瞞やら、不完全な故に今に疲憊し、確約されるも

もっとみる

抱擁

空腹を満たすだけの街、見境なく汚したり綺麗にしたり、と邪な街、間違いを押し付けてばかりの人々、びちょびちょの感情が塩っ辛く、くたびれた羽根をもたげ、つっかえる空中、瞬く間に衝動的な常々を吐き出す換気扇、迎合された君の意味を放り投げたら、それは、それぞれの罪に変わり、可愛い君も、醜く捩れる。はしたない衣装を脱いで、世界から溢れる血が、意味を飲み込むまでの軌跡、見紛うほどに、身籠もる思いが継続され、確

もっとみる

凄艶

出会うべくして出会い、記憶に刻まれた君、ここはずっときっと透明で、不純なものなどなく、字余りな君が自慢げに促すカタルシスや、機械的な世代が駆逐する幽遠の塊や、形骸化しているだけのデタラメな希望や、迎合されるだけの日々で斡旋され、圧縮された闇を屠るために、途端に閉鎖的な普遍性なんかを促し、くたびれた動機の中でかさぶたに変わるためらいやらを引き伸ばし、悲観的な朝に委ねた動機が、延々と整合性なんかを求め

もっとみる

鋸歯

満点の星空から生える数式、端的なものなどないから、どれからも解放されて、些細なことにからまる結末の末尾をくすぐりながら、絶え間ない時などは、そこ絶えず解放されて、最たる意味などを結ぶための契約なんかを破棄して、最愛なる者のもとへと急ぐ間に平衡状態などは失われて、保たれるものが持ち寄るものなどが寄り道していただけに満たない季節から解放され、意識を改ざんしては、関わるほどに甲斐甲斐しく結ばれる世界を押

もっとみる
愉快な立証

愉快な立証

パトワ語で会話する少女たち、偏頭痛にゆらぐ頭の中では、超新星爆発を起こすニューロンや、茶トラの肉球をつまみながら、日が暮れる日々には、しあわせなんかを考える暇もなければ、なにかを考えようとする用途こそが、尊さを引き裂くのだ、と惰性なスカートから見え隠れするスカベラの群れ、純真な子を演じるあの子の悲しみの向こう側で起こるジェノサイドや、時間論的なものから解き放たれたカントとの対話を終え、胎盤から溢れ

もっとみる

暴力的な最後

衝動的な彼らの妄想が模倣的な伴侶たちのスケープゴートを生み出し、管理された家族たちの電源を抜く亡霊どもが、引き裂かれた午前を包むアガペーに対して、あいまいな試験が繰り出すクリミナルなものを習うために、断続的な継承を受け入れる。凡庸な風景にロジックは衰退し、理想を産毛で包む汚い過去の形容から逃れ、連星を包むパイ生地の柔らかさや、宿無しの虫たちの傀儡として、暗澹とした感情を情勢的に受精し続けるような、

もっとみる

偽装された真理

禁断症状を抱えたアリスの仮住まいの日々、あらゆる悲劇の忘我に必要な揺かごを製造し、前衛的に過去を紡ぐイデオロギーが本質を握りつぶし、ひたすらに不透明な日々を泳ぎまわり、猥雑な形式をすなどる所以がふくよかで、迎合されるものを崇めることでしか、自らの正当性を確かめられないような連中が示唆するものが、ネットワークから肥大し、希薄な関係性が意識を不健康にさせたりするから、加算されるものを崇めては、あたかも

もっとみる

能動的

前頭葉に咲いた花、季節の虫が泳ぐ大気上の幸福、引き裂かれる情事に憎しみは不可欠だ、と打算的なアンサンブルが炸裂する幽遠から肥大化する思い出が現実すらも無残な余韻を加算し、通過する観点が用いる通貨により陶酔し続ける要因が意識の進路を破壊し、考えることを辞めてしまい、はびこる悪意が水蒸気を放ち、前が見えにくくなり、それにより、懐かしむだけの容易な関係性が意識の半径にまどろみが生み、乱された意識は、意思

もっとみる

進路

時折に刻まれる余韻、裸婦像のとなりで、カフカの変身を読みふけるオカッパの子、シリアルコードを刻まれた肌を露出し、あらゆるところにピアスをつけて、拡張された耳たぶが垂れ下がる隙間から眺める風景は、あたかも普遍性を保っている中で溜め込む心の中の狂気の領域を静かに嬲りながら、コトコトと煮込まれたトマトスープを飲むダークなコートを着たニヒリストたちや、うろつく人々の額で開く第三の目や、第三成長期の中で蓄え

もっとみる

冬の比喩

星の死の後の味が口内にひろがる。コーヒーにも似た苦味が滅びを思い浮かばせ、儚い夢であった世界に別れを告げ、天体と加速する意思と素粒子の宴、聡明なメーデーから、ゲレンデを滑る白い所以、記号化したアンドロメダから故郷を奪った人々の口唇期、怪訝な表情の宇宙の果てには永劫回帰の痕跡、何度でも同じことを同じように無限に繰り返してきた私たち報いなんか必要なく、成し遂げる後にも潰えるだけの意味、ランダムな教育が

もっとみる

観点

勝手に言いくるめられて納得なんかできるか、とねちっこい焦燥感が吐き出す言葉に駆逐される感情、全身から愛が波及し、すべてを包み込む豊かな思いが、高揚感をたずさえて、たちまちに結ばれる思いが儚く結ばれて、安易な結末をなじるだけの、君の歪んだ思想なんかを引き出すための、陰謀なんてものすら存在せず、誰もが生きようともがくほどに、どんよりとした意識は、刹那を捕まえて、水増しされるだけの幼稚な請求の果てに、歯

もっとみる

舐る

錆び付く感情が遺棄され、惨憺たる身体も、木々の栄養分に変わり、仮死化した動機がドラスティックなものをかかえ、加算される道理から解き放たれ、たび重なる要因は、簡単に消費されるために、失い続ける愛のために健気に働きを加えては、資本主義的な愛に滑落し、活用されるだけの短絡的で、カジュアルなセックスは機械的ではなく、能動的であり、自ら捧げた身体で他者を介し、存在の不確かさを明らかにするためのツールとして、

もっとみる