私たちは不完全体だからこそ運動しないといけない
こんにちは。
パーソナルトレーナーのまさおです。
『人間は二足歩行に対応できない』
こんなことを言うと、『何言ってんの?』と思われるかもしれません。
しかし人間は紛れもなく不完全な身体構造であると言えます。
当たり前に二足歩行をしていますが、骨格としては四足歩行時代からそこまで進歩できていない。
具体的には目の位置とか、臓器の配列とか、さまざまな部分があるのですが、
私がとくに着目しているのは『肩の関節と股関節』です。
この2つの関節は玉関節であり、人の身体で自由度の高い関節と言われています。
ところが、屈曲角度と伸展角度の差を比べてみると圧倒的な差があります。
肩関節の場合ですと
屈曲角度=180°
伸展角度=50°
股関節ですと
屈曲角度=120°
伸展角度=20°
これはつまり、
手を挙げる動作やキックする動作といった、身体に対して前の動きを得意としていることを意味しており、四つ這い歩行時代の名残りであることが伺えます。
しかし、ニ足歩行動物として体の負担を減らしたいならば、
後ろ経由で手を挙げる動作や、逆キック動作が行える必要があるということです。
そうしないと前後のバランスはとれません。
ですが、我々人間はそういった前後のバランスをとれていないのに二足歩行を成立させてしまっています。
結果として、背中の筋肉やお尻といった筋肉は使いづらくなってしまい筋肉のバランスはどんどん崩れてしまうのです。
で、筋肉のバランスが崩れてしまった結果として人間ならではの悩みを抱えることになる。
具体的には、
肩や首のコリや不快感
頭痛
慢性的な腰痛
膝の痛み
猫背
お腹がたるむ
お尻が垂れ下がる
便秘
こういった悩みが起こる根本原因こそ、人間の身体が不完全ということなのです。
だから、我々はベースが不完全なのだから放っておくと早い段階で四つ這い歩行の時代に戻ろうとする。
歳をとると腰が丸まりやすいのは、少しずつ身体の原点に戻ろうとしているからと考えると納得できます。
だから人間として二足歩行を確立するためには適度な運動をしておかないと歩けなくなってくる。
だから人間にとって運動習慣というのは、自分の二足歩行を守るためにも必要ということになります。
不完全な身体だからこそ、運動して身体のバランスを整えることは当たり前に行わないといけない。
そういった意味もあるので、運動習慣を持つことは必須であると考えています。
本日もありがとうございました。