明治安田生命J2リーグ第1・2節いわきFCvs藤枝MYFC・水戸ホーリーホック〜今シーズンは過程を見よ〜

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

ついに始まったJ2船出の日、いわきグリーンフィールドのデビュー戦そしてアウェーでの水戸ホーリーホック戦

結果は1敗1分

結果だけを見ると満足できない。
これがJ2の壁なのか。
自分たちの失態なのか。

答え合わせを今する時点で間違っていると考えます。

最初に新チームの初見を述べさせていただくと。

「未完」

この一言に尽きる。

昨季のイメージが残る中で迎えた2試合であったが故に、前試合結果には満足いかない方が多数だろう。

・坂田や日高がいない影響が大きい

・怪我人が多くフルメンバーではない

と捉えるのか、

・全く新しいチームとして考え評価する。

・特別指定選手も含めて多くの選手の成長の機会

と捉えるのか、

筆者としては昨季のチームの主力の多くが残留しているとはいえ、「別のチーム」に近いような感覚で試合を見ることをお勧めする。

若すぎるチームがゆえ、試合に飲み込まれる選手や経験値の部分で不利になる展開は今後も多いあるだろう。

そんな対照的になった1.2節の前後半では前半は藤枝について、後半は水戸について取り上げで解説していきたい。

①スターティングメンバー

各データは上記より引用


初先発は高木和、石田、鏑木、加藤の4名

特に鏑木、加藤の2名は不完全燃焼だっただろう。
サイドに入った鏑木・加藤はボールに全く関わらずに交代となった。異質的な藤枝の配置とボール循環にブロックの位置が定まらずにズルズルと下がってしまった。非保持の立ち振る舞いにはまだまだ経験値が必要だろう。

2節水戸ホーリーホック

メンバーを昨季終盤と同じ構成に変更。
個人的にはサイドバックの人選は悩ましいところ。
江川・石田の人選ではどうしても攻撃の厚みとクロスの質を担保できない。

サイドのメンバー構成は次節も変わる可能性があるだろう。

その中でも永井颯太選手はブレイクの兆し。
昨季や流経大時代ではボールを失わないようにボールを保持したり守るドリブルが多かったが、今季は圧倒的に「仕掛けられる」選手に変わった。前進や突破のドリブルが多くなり、ここまで納得の2アシストを記録。自分で点を取れるようになればJ2には収まらない選手になるだろう。

② 藤枝視点で見る前半


いわきFCはとにかく自分達のプレースタイルは変わらない。

・ボール保持時は時間をかけずにボールと人を前に送る。

・非保持では相手陣地でボールを奪いカウンターに繋げる。

どちらもうまく行かなかった要因を解説する。

①藤枝のボール保持2段構え
藤枝のいわきFC対策は完璧だった。

ケース1 いわきFCがハイプレスをかけてきた場合。

・藤枝のサイド2枚はピッチ幅を目一杯使い、いわきのサイドバックを留める(前に出させない)

・いわきがスイッチを入れた瞬間に斜めに飛ばす。
ひっくり返すような形でプレスを引き込み効果的なカウンターを打ち出した。

ケース2 いわきがミドルブロックを敷く場合。

・いわきの2トップを3バック+1アンカーで剥がす。

・U字のボール回しやサイドチェンジを多用して相手のコンパクトさをバラバラに解体する。



藤枝の須藤監督は「後出しジャンケン」という表現をしていたがまさにその通り。

いわきの出方に応じてこうきたらこう、こうきたらこうする。がハッキリと見てとれた。

自分達のサッカーvs相手に応じた後出しサッカー

は後者に軍配が上がった。

とはいえ、どのフットボールを選択するかはそのチーム次第。
前半は後出しジャンケンをした藤枝が強かった。

後半は先に出したいわきFCのグーが強すぎればそのまま押し切れ時もある。その駆け引きが面白いのがフットボールの醍醐味である。


③水戸目線で見る後半。

2節水戸戦については、いわきFCの成長が見られた一戦だった。


前半から強度マシマシ。
躊躇なく水戸のサイドバック裏にボールを送り込む。リスクを負わずにセーフティにプレーする。

「徹底」

ができていた前半だった。

後半はご存知の通り撃ち合いになったわけだが、J2とJ3の差の部分がある程度見えてきた。

「カウンターに運ぶまでの設計」
「カウンターを決め切るクオリティー」

ここが違う。
特にインテンシティーの高いリーグであるほど、どのチームも「プレス回避」がゲームプランの中でハッキリと準備してある。

ここ2試合を見るといわきのプレスをどう利用するのかにポイントがあると感じた。

水戸の2点はいずれにしてもカウンターから。

「完璧に崩されたわけではない」

これは言い訳だと思っている。

今季のいわきは「被カウンター」の耐性が非常に弱い。

チームとしてリスクを管理しながらカウンターの芽を摘み取る約束事はあるだろうが、個人の状況判断の能力には疑問が残る。
家泉のボール奪取の迫力はストロングだが、その武器の「使い所」は決して良くはない。

昨季から引き続き、自分達がひっくり返された後の非保持対応が課題に挙がるのは間違いない。



④まとめ


極々簡単ではあるがいわきFCの1.2節を振り返った。

今季のチームはまだまだ「若い」

昨季は昨季で完成されたチームなのである。

メンバーは多く残るからこそ、同じバイアスでチームを見ることはお勧めしない。


完成されてないからこそ、チームが成長するプロセスが楽しめるのだとこの2試合を見て教えてもらった!

今季のチームは1試合1試合の結果を「点」として捉えるのではなく、


チームが成長する「線」として見ることが筆者の楽しみになりました。


だからこそ「過程」に注目して今後もいわきFCを応援していきたいと思います!



今回はここまで!



最後までご覧いただきありがとうございました😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?