兄弟っていいな
お兄さんが、熱を出したと、電話をかけてきたのはちび太だった。
「兄ちゃんが、しんどいって言ってる。熱測ったら38度やって。」
えーー!
今から家に帰るまで、最速ダッシュで帰ったとしても、1時間はかかってしまう。
「とりあえず、冷えピタしてあげて。(←冷えピタ万能薬信者)」と伝える。
「わかった。」と、ちび太。
仕事が終わると同時に猛ダッシュで帰宅。
兄さんは冷えピタと氷まくらをして、寝ていた。熱も上がっている途中らしく、寒い~って、布団にくるまっていた。
病院に行く準備をしつつ、ちび太に、
「ありがとうね」
と、声をかけると
ちび太が
「冷えピタ…した…っで、……こおり…まくらもっ…」と言いながら泣き出した。
いつもは、元気な兄ちゃん。学校も習い事も一緒に行ってくれて、口は悪いけど面倒見てくれて、ちび太にとっては、誰よりも一緒にいる時間が長くて、頼れる存在。
まだまだ、一人では留守番さえできない甘ちゃんが、
いつもとは違う様子の兄ちゃんを見て、それはそれは心細かったと思う。
ママもいないなか、「オレが、兄ちゃんを守らなくちゃ!」そんな思いで、自分なりにお世話してれたんだと思うと、
なんだか一緒に泣けた。「よく頑張ったね」って言いながら。
兄弟のいない私にとって、そんな兄弟愛が羨ましかった。
これからも、お互いのこと大事にしてね。
そして、その気持ちを常に忘れず、
日頃のケンカの回数を減らしてくれるとありがたいのだけど。
今も、どっちが先にマヨネーズ使うかでケンカしてるけど。
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