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100年前の約9倍!? 現代女性の月経回数をカウントする

約1ヵ月に1回やってくる、ある意味面倒な月経。

「出血以外に目立った体調変化はない」という人もいれば、「月経の10日ほど前から腹痛頭痛むくみ、気分の落ち込み、睡眠リズムの乱れなど、不快症状がどっと押し寄せる」という人もいます。

同じ女だからわかり合える、というのは美しい誤解で、同じ器官を持っていてもまったく違う『個人差』の世界。
女性にとっては自分のことなのにまだまだわからないことだらけ。そんな女性のカラダについて、少しずつ 知っていきませんか? 

月経、今までに何回来てる?


初潮から数えると何回月経が来ているのか、ふと考えたことありませんか?
例えば10歳、小学5年生で初潮がきて今は30歳という人であれば、単純計算すると

 12×20=すでに約240回月経を迎えているということに!

ただ、これは常に30日周期で月経がきていて、妊娠出産で月経がお休みになった経験のない女性の場合です。

月経が始まったばかりの頃はペースが不規則になったりすることも少なくないようですが、ずっと不規則だったり、月経の間隔が25日よりも短すぎたり、38日よりも開いてしまった場合には、ぜひ一度婦人科を受診してみてくださいね。

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現代女性は100年前の9倍月経を経験する


昔の女性は初経を迎えてから初産までの年数が短く、かつ何度も妊娠出産をくり返していたため、月経の回数はとても少なかったといわれています 。

100年ほど前の女性なら、生涯に訪れる月経回数は平均50回程度。子どもをたくさん産むのが珍しくなく、妊娠出産をくり返していたため、月経がある期間が短かったのです。現代女性なら、先ほどの計算からいくと30歳の時点で5倍近くの月経があったことに! さらに、現代の閉経までの平均的な月経回数は約450回とされ、なんと9倍もの月経を経験することになります。

出産が多いのも大変ですが、9倍の回数月経がやってくると、それはそれでカラダに負担がかかるものです。
月経がふえたことで子宮体がんや卵巣がんなどの婦人科疾患 のリスクは増えているといわれています。

月経をくり返すカラダをいたわる方法は『こまめな受診』

婦人科疾患からカラダを守るために何より大切なのは、定期的な婦人科検診です。異常を早く見つけられれば、治療に早く取り組むことによって、複数の選択肢の中から治療方法を選べる可能性が高くなるんです。

けれど、異常に気づかず放置を続けると、手術という選択しかできなくなるケースもあります。自治体の補助が受けられる検診や職場の健康診断のオプション検診を活用して、こまめにチェックしておくのが大切です。毎月安心して月経を迎えるためにも、少しでも違和感があったら専門家に相談する習慣を付けてみてくださいね

「診察の時に緊張してドクターにいろいろ聞きづらい」という人もいると思いますが、まずは予約を入れてみましょう。定期的に通うかかりつけの婦人科クリニックがあれば、体調の小さな変化も相談しやすくなりますよ

会社で働き、家事もして、子どもがいれば育児をして、と毎日忙しく動き回る中で月経をくり返している健気な女性のカラダ。
歯科検診やエステのような感覚で、自分のカラダをメンテしていたわってあげましょう!

(文/mezame公式note編集部 手塚 美幸)

さんぎょうい株式会社  働く女性の健康とキャリア事業室『mezame』ブランドプロデューサー。ライター、プランナー、国家資格キャリアコンサルタント、女性の健康とWLB推進員


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