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全く教室に入れなくなった小学校1年生の息子。ついに地獄の母子登校が始まる

不登校の原因はこれかも…と思い始めた私。
担任へすぐに電話しました。

息子はその頃には、全く教室に入れなくなっていました。
突然泣き出したあの日から、ほんの数日のことです。

↓関連note

親友Aとのトラブル

担任はすぐに学童と話したようです。
やはり私が学童の職員から聞いた内容と同じだったとのこと。
担任は「Aくんとはクラスでも1番仲が良かったんですよ」と言っていました。

私が息子に学童でのことを聞くと、息子は「学童のスタッフが助けに来てくれた。大丈夫?って。Aは怒られてた」と話していました。
そしてよくよく聞くと通学途中でも度々粗暴さがあったようで「Aが突き飛ばしてきたりした」とのことでした。

私は息子に「Aがやったみたいに、ここでやってみて」と通学路で現場検証をした結果、息子は車道に突き飛ばされていたことが分かりました。
息子は車道を「あそこまで」と、指さします。
子どもの体幹は、大人が思うより安定していません。
不意に突き飛ばされれば、ふらふらと遠くまでよろけてしまいます。

確かに息子から「Aが悪いことするから、よくママに怒られてる」とは聞いていましたが、私は「親がついているから大丈夫よね」と簡単に考えていたのです。

後悔ばかりがよぎる


こういう時、親は「なんですぐに言わなかったの!?」と思いがちですが、低学年の子どもは過去を言語化出来ないことが非常に多いです。
息子は話すことが得意でしたが、それでも大人が望むような情報を全て話すわけではありません。

しかし当時の私は事実に呆然としたと同時に、親として情けなくなりました。
まだまだ「子どもは何かあれば親に話すもの」と思い込んでいたからです。
「 こんなに危険なことをされていたのに話してくれないなんて、私の気の配り方が足りなかったんだ。もっと毎日のことを細かく細かく聞いてあげるべきだったんだ 」と、自分の不甲斐なさを責め始めました。

母子登校のはじまりと親の意地

登校時間に家を出ようとしても、息子は準備ができない状態が続きました。
座り込んだままです。
それを私は「さ、一緒に行こう」「行けば楽しいこともあるよ」「自転車の後ろに乗っていいから」となだめて玄関を出ます。
そんな状況を1時間以上も過ごし、やっとやっと自転車の後ろに息子を乗せ、学校へ急ぎます。

息子は歩くことも出来ない状態でした。
今なら「こんなことをして行かせても意味がない」と思えます。
ですが当時は、なんとしても行ってもらわなくてはと必死でした。
ここで休ませたらもう行けなくなる、そんな恐怖心がありました。

不登校のこともなんとなく知ってはいましたが、いざ自分の子どもに起こると「まだ頑張れる」と思ってしまいます。
子どもが行きたくないと言った時「うん分かったよ。今日は休もうね」なんて言える余裕が私にはありませんでした。
それに私は「うちの子は低学年だから、まだ行けるようになる」という謎の概念を持っていたのです。

息子は息子で「学校は行かなきゃいけない場所」だと思っています。
保育園だって行かなきゃいけない場所でしたから。
だけど自分は行きたくない、という様々な思いが絡み合った状況だったと思います。

こんなことを7月のはじめから、夏休みの前まで毎日続けました。

私も学校で過ごすことに

クラスの廊下に椅子を置いて、日中も私が学校に居るようになりました。
息子は時折私の方を見て、笑顔で手を振ってきます。
「ママが来てくれていいなぁ」と言う子が沢山居て、親がついてきている息子をバカにする子は居ません。
小学1年生は、まだまだ親が傍に居て欲しいものです。
息子は休み時間になると友達の席で何か話したり、誰かが席に来たりと落ち着いているように見えました。

給食の時間は全員前を向いて食べるので、おしゃべりは無し。
コロナ渦ではありませんでしたが、おそらく「円滑に」進める技です。
印象的だったのは、担任が「おかわりする人〜」と言うと、息子が必死に手をあげていたこと。
食べたい気持ちを一生懸命アピールしていました。
嬉しい気持ちではなく切ない感覚でした。
学校って、こんな感じなんだなって。

授業はレクも多く、前の子の肩に両手を乗せて円になってぴょんぴょん飛んで回ったり楽しそうでした。
私は、こんなに楽しそうな授業があるのに嫌がるなんて…と思っていました。

あっという間に夏休みに

そうこうしているうちに夏休みです。
私は「夏休みになればゆっくり休めるし、休み明けは楽しく学校へ行くようになるのではないか」と期待していました。
ところがこの小学1年生の夏休みに、息子の様子がさらに悪化していくのです。

そして、私はついに「 学校へ行かせてはいけない 」と決意することになりました。


最後までお読み下さってありがとうございました。

この後も我が家のエラーは続きます。
そんな私たちがどうやって這い上がってきたのか、これからも読んで下さると嬉しいです^ ^

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