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メキシコの小児科(予防接種、健診)、救急、歯科医、入院について

子どもは急に熱を出したり、怪我をしたり。今は良くも悪くも病院に行くのにもなれましたが、異国の地で病院に行くことに、初めはとても高いハードルを感じていました。今回は、主に子どもの病院受診の流れについて、まとめてみました。

※お住まいの地域や受診する病院、お勤めの会社、保険会社によって、受診方法、会計方法など事情が異なると思います。あくまで我が家のケースです。ご参考まで。

健康診断や予防接種での小児科受診

予約

私はスペイン語に自信がないので、フリーの通訳さんに予約をお願いしています。会社の通訳さんや、保険会社にお願いする方もいます。先生によっては、Whatsappで英語で予約を受け付けてくれる方もいます。

受診

通訳さんにお迎えから通訳までお願いしています。(英語を話せる先生の場合は、自分たちだけで行くことも。) 予約をしていれば、待ち時間は少なく、すぐに診てもらえます。

日本で買ってきた日本語とスペイン語併記の母子手帳を持参し、先生には健診や予防接種のたびに、こちらに記入していただいています。帰宅後に自分で日本の母子手帳に書き写しています。

日本のネットで購入できます!

受診後はお会計をします。駐在の方はあとで会社や保険会社に請求できると思うので、必要な領収書の種類(簡素な領収書Ticketでよいか、請求先コードや社名を入れるFacturaか)を事前に確認しておきましょう。処方箋が出た場合は、院内または院外の薬局で薬を買います。

解熱剤(常備しておくと安心!)
おむつかぶれの薬(スーパーで買えます!)

小児科の雰囲気

動物の絵が飾ってあったり、おもちゃがあったり、日本より明るい雰囲気。受診後にお医者さんが飴をくれることも。子どもたちが病院を怖がらないような雰囲気を作っていると感じます。

我が家がいつもお世話になっている小児科の先生は、これまで日本人を何人も見て来た方で、ダイジョウブ、イタクナイ、ナカナイデなどの日本語も少し話してくれます。息子の胸に聴診器を当てる前に、聴診器を手のひらで温めてくれたりと、とても優しい先生です。

定期検診の時期

我が家はかかりつけ医と相談の上、日本の母子手帳に記載のスケジュールで健診を受けています。

また幼稚園で、病院に行くよりも安く、集団で目や耳の検査をしてくれる機会もあるので、そういった機会も活用しています。(検査があるかは、幼稚園にもよります。)

予防接種

生後5か月までは日本にいました。渡航前の予防接種についてはこちらをご覧ください。

渡航後は、こちらでかかりつけ医に相談の上、ほぼ日本と同じスケジュールで予防接種を受けています。日本脳炎以外は、メキシコでも受けられます。時期によって在庫がないものもあるので、入荷を待つか、在庫のある病院にいくこともあります。

BCGはハンコタイプではなく、一本針の注射タイプでした。跡の残り方は人によって異なるようですが、息子の場合は、大人のニキビ跡くらいですんでいます。

日本にいたときに、日本の保健師さんや小児科医から、予防接種は日本より、メキシコの方が進んでると思うよ、と言われていて、失礼ながら当時は疑っていましたが、実際に進んでいるものもありました。例えば、6種混合(日本だと当時、4種混合がマックスでした)があります。子どもが何度も痛みを味あわずにすむので、ありがたかったです。

急な怪我や発熱

まず、症状や緊急度によって、小児科や整形外科などの専門医に行くか、救急に行くかを決めます。

専門医の場合、基本的に予約が必要ですが、すぐに予約がとれないこともあるので、早く診てもらいたい時は、私は救急に行きます。通訳さんや保険会社と相談して、どちらに行くかを決めても良いと思います。

救急は費用が高いので、駐在の方は保険適用やキャッシュレス決済になったりします。事前に保険内容と手続き方法を確認しておくとよいと思います。

我が家の場合は救急に行く前に保険会社に連絡し、病院窓口に話(症状や保険適用のこと)を通しておいてもらうと同時に、フリーの通訳さんに連絡して、送迎と通訳を頼みます。

歯科医

歯医者さんに行くときも、私は小児科受診の流れと同じく、フリーの通訳さんに予約、送迎、同行をお願いしています。息子は4ヶ月に一度のペースで、健診とクリーニングに行っています。

小児歯科も明るい雰囲気で、天井にはミラーボールとNetflixが見られるテレビがあり、たくさんのぬいぐるみたちが色々なところから顔を出しています。受診後はおもちゃや風船をくれるので、息子もあっという間に機嫌を取り戻します。

入院は突然に。我が家のエピソード

あるとき息子の下痢が続き、食欲がなくなったので、病院に行きました。いつもより少し元気はないものの、待てる状態ではあったので、かかりつけの小児科を予約して、夕方に受診。

その結果、下痢で脱水症状になっているので、点滴のため入院することになりました。全く心の準備がなかったので、不安はあったものの、通訳さんに助けられながら、なんとか乗り越えることができました。

以下、あくまで一例ではありますが、入院時の様子を書き留めておきます。

入院までの流れ

18時頃、小児科で入院が必要と判断され、まず救急のベッドに移動。このタイミングで保険会社に連絡したので、これ以降、退院までお金を払う必要はありませんでした。(うちの保険会社の場合です。会社によって異なると思います。)

救急で点滴をスタートし、採血、検便、検尿、感染症の検査などを経て、2時間後にようやく病室に入れました。

豪華な病室に驚き

疲れ果てて病室に入ったのですが、病室が豪華で少し元気が出ました。

病室のリビング

リビングにはソファ、テレビ、冷蔵庫、親用のベッド。奥に息子用のベッド、その奥にトイレとシャワーがありました。良い部屋を指定したわけはないのですが、メキシコでは、こうした広い病室も多いようです。

ご飯はメキシカン

レストランのようなメニューが病室に置いてあり、ご飯の1-2時間前に電話がかかってきて、注文をします。ラインナップはほぼメキシコ料理で、どれも美味しかったです。息子はお腹を壊していたので、基本野菜スープのみ。私はチラキレスやミラネザ(チキンカツ)などをいただきました。

食事の時間は、だいたいメキシコのご飯のタイミング、8:00、14:00、19:30でした。(これでもメキシコのご飯のタイミングとしては、早い方だと思います。)

病院内にスターバックスもあったので、食事には困りませんでした。

病室で何するの?

食事、部屋の掃除、回診など、だいたい日本の病院と同じことが行われました。

ただ、良くも悪くもキッチリしていて、息子が昼寝中でも夜中でも、薬の時間には起こさたり、採血されたりしました。子どもに優しいメキシコなので、ここだけは意外に感じました。

基本的には看護師さんもスタッフさんも親切で、息子の入浴を手厚くサポートしてくれたりしてありがたかったです。

基本的には快適な入院生活

入院に必要な、タオル、歯ブラシ、シャンプー、リンス、せっけん、おむつ、おしり拭きなどは用意されています。メキシコのホテル(だいたい歯ブラシはない)よりも、アメニティは優秀。持って行ったものは以下のものくらいです。

子どもの入院時の持ち物リスト
・子どもの暇つぶし用のおもちゃ、絵本、iPad
・スマホやiPadの充電器
・子ども用のコップ、スプーン、フォーク、皿
 (病院には大人用しかなかったので)
・親の着替え、洗顔

部屋も広くて綺麗で、Wifiもバッチリ。ご飯も美味しく、スタッフさんも良い方ばかりで、基本的には快適な入院生活でした。

気になったのは子どもなのに、大人用のベッドなので、柵が低いこと。そして、メキシコあるあるで、隣の人の声やテレビの音が、夜遅くまでよく聞こえました(病院に限らず家でもそうなので、もはや気になりませんでしたが)。

長すぎる会計

3日目のお昼に回診があり、退院許可がおりました。しかし聞いてはいたものの、会計に時間がかかり、帰宅できたのは20時でした。

保険会社が支払うので、私たちは書類にサインするだけで、ただひたすら病室で待機。メキシコでは病院や保険会社での書類の確認にとても時間がかかるようです。

途中で病院スタッフの方に、会計が終わるのが明日になるかもしれないけど、その場合の入院費は請求しないし、ご飯も出るよと言われました。いや、それはいいから早く帰らせてくれと心の中で叫びました。

入院生活振り返り

息子が辛そうなことと、会計で待たされることを除けば、上記のとおり快適な入院生活でした。

病院事情まとめ

日本と同じように、予約から会計まで、100%自力で行こうとすると、なかなかハードルが高いと思います。

ちなみに我が家は、メキシコに来て1週間たたないうちに、息子が救急に行ったことも(上記の入院とはまた別です、、、)。当時、病院に行く流れすらわかっていなかったので、明け方5時頃に夫婦でかなり焦りましたが、以前モンテレイに駐在していた旦那の同僚の方に連絡したり、フリーの通訳さんにお世話になり、なんとか受診できました。

事前に同じ会社の人や周りの駐在妻さんに、病院に行く際の流れを聞いておけば、いざという時も安心だと思います。またサポートしてくれる通訳さん、会社の方、保険会社さんが必ずいます。想像以上に、みなさん、助けてくださいます!なので、遠慮せず、どんどん周りに頼ってください。

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