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あいさつに潜むマーケティングのはなし

新しいお店との出会い

先日本社事務所の隣にあるレストランがリニューアルオープン(新店かも)していました。
外国人のシェフが取り仕切っているレストランのようです
室内と贅沢なテラス席がとても優雅な感じのお店です。

あいさつに潜むマーケティング


毎朝、マクドナルドでアイスコーヒーMを買う僕はその前を朝7時半頃通るのですが
朝早くからテラス席に水を巻いたり、テントを設営したりと
外国人シェフがお仕事をされています
先日「おはよう」と言われたので「Good morning」と挨拶をしました
すると毎日挨拶をするようになりました
先ほど、いつも通り前を通ると
「Good morning」と言われたので
挨拶を返すと
「一度俺のとこのコーヒー飲んでみろよ」と
僕が手に持つマクドナルドのアイスコーヒーを見ながら英語で語りかけてきました
「何時から店やってるの?」
「8時からだよ」
「そっか、ありがとう」
「オープン前でも入ってこいよ、無料でいいからさ飲んでよ」
「まじ?ありがとう」
と言っていつも通り事務所につきました。
マーケティングをする上でも、接客でも、SNSでもこの姿勢は非常に有効です
彼は毎日通る僕を非常によく観察をしていました

関心と観察の重要性


●毎日通る
=常連客見込みがある
●マクドナルドのドリンクを持っている
=恐らくアイスコーヒーだろう(仮説)
●挨拶を交わす
=交流する意思はあるだろう
と言ったものの10秒の間に「関心」を持って得た情報を元に
今朝行動を起こしたというわけです。
そして、そのサービスは無料でコーヒーを提供するということでした
これは行動経済学的にも有効な手段で
「人は無料で施しを受けると、返したくなる衝動が働く」です
恐らく僕はコーヒーをいただいたら、その人柄やお店への恩義を感じ
会社の誰かと1度行ってみようかなとなるはずです
そして、そこで作られた関係性が良好ならリピーターになったり
宣伝をする人になるでしょう。

それは今すぐ、何処にいてもできること


マーケティングは非常に多くのビッグデータや
施策、ベストプラクティスなどたくさんの情報がありますが
基礎的な姿勢は、今朝の外人シェフの行動に全て詰まっています
つまり「関心」を持ち「仮説」をたて「行動」
を即実行する。(その中に行動経済学的NUDGEを忍ばせると素晴らしい)
この起点になるのは「関心」です。
関心とは「やさしさ」「おもいやり」のあらわれ
スキルとしての関心というアプローチもあれば
こころからのアプローチもあります
いずれにせよ今朝の出来事は僕にとってはあたたかな気持ちになりました。

今日も様々な人と出会い、「こと」が起こるでしょう
全てに関心を持って、いつもと違う行動をとると
驚くような別の世界がそこにあります。

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