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「就活には攻略法がある」というはなし1


中途採用に踏み切ったが先に進まない。
こんな悩みをお持ちの方は多いと思う。
実際私もそうだった。

転職サイトで200社以上に応募し10社の面接を受けて気がついたこと

しかし、新卒にしても中途採用にしても攻略法があることに気がついた。
それを実践したら留学から帰国し、右も左も分からないまま新聞配達から始めた私のキャリアでも上場企業に入社できた。
そんな話をしていこうと思う。

そもそもなぜ「攻略できると判断したのか」から話をする。

人材・組織開発コンサルを自営でしつつ新規クライアントのニーズを掴むために、直近また中長期的な人事的課題を考えていたことから始まる。

少子高齢化問題によって、これからも人材不足問題は加速し続けていく。
つまり採用課題解決ニーズは高まる一方だ。
運良く私にはそれを解決するソリューションを持っていたので新規事業として「一般的な企業の採用課題」を調査していた。
その中で数多くの転職サイトや採用関連の書籍や統計などで言われていることを箇条書きにし要素分解をしていくと、ひとつ発見があった。

それは共通して「面接時の質問事項」が私の開発した面接手法とはまるで違うということだった。
細かいことは記述しないが、簡単にいうと面接で実施されている質問の89%が「未来に関する質問」だった。
未来とはまだ見ぬ世界で不確実性が高い。
別の言葉に置き換えると「未来=思考領域」の質問に当たる。
思考なので、未来質問は「準備と技術」さえあれば「攻略できる」と考えるに至った。
ここから始まり実践してみるとあっという間に2社内内定(もう1社も決まりそうだったがお断りした)まで進み、結果的に転職することになった。
その時、発見したことと実践した内容を書き出していく。

1、応募側と採用側の視点を持つ


就職活動をする上で、大前提として必要なことは「応募側の視点」と「採用側の視点」両方の視点を持つことだ。
「どんな企業に入りたいか」はもちろん重要だが、実際問題としてどの会社に入ろうかと「選べる立場」(内定前まで行き、数社手持ちのカードがある状態)に立たないことには絵に描いた餅でしかない。

応募側の視点として大切なのは「自分の軸」(後述する)だ。
同時に「採用側の視点」は「各フェーズの意図と利害関係の理解」だ。
採用フローを最終段階まで推し進める効果がある。
この2つの視点を常に持つことが鍵となる。
この記事では、あなた自身が「採用側」の視点で自分と採用フローを見つめ直すポイントも書き出していく。

2、履歴書と職務経歴書


面接フェーズに入る前の難関として書類審査がある。
まずは書類審査を突破する方法について話そうと思う。

応募側の視点から見ると、今までやってきたことを時系列で書き連ねる(何なら派手なアピールも交えて)に終始するだろう。
しかし、採用側の視点で自分の履歴・職務経歴を見直すことが必要だ。
採用側の視点だと、全く知らない人を書類で判断しなければならない。

例えば「スマホを買うときの自分」をイメージしてみるといい。
購入者としてスマホを選ぶ時に「何を見ているか」だ。
綺麗な写真が撮りたいのなら画素数やズーム機能のスペックがどれくらいかが気になるだろうし、沢山の動画や写真を撮るのであればメモリ数が気になる。電波が重要ならスマホキャリアのアンテナ数やレビューが気になるだろう。
つまり「製品の持つスペック」が知りたいのだ。
画質はいいし電波も十分そうだが、10GBしかメモリがなければ買わないだろう。

職務経歴書とは「あなたの持つスペック」が表示されているものだと考えるといい。
会ったこともないし、人となり(スマホであればレビューに該当するだろう)なんて知る由もない「書類」だけで面接に進ませるか断るかの判断基準は「今までどのような業界で、どんな職責を担い、何人のチームを率い、どんな成果物を出したか、また効果はどれほどだったのか」という職能や職務経験という「スペック」だけで選ぶしかないのだ。
それはまるでスマホを選ぶ時のように。

貴重な時間を割いてまで「会ってみたい」と思わせるには「スペック」が相手に伝わることが重要だ。
勿論、あなたの持つスペックが相手企業のニーズ(募集をかけた動機)と合致すれば書類審査は通る。(年齢や資格などの要素で除外されなければ)

なので職務経歴書に記載することは
⚫︎業界(これは所属した企業で大体伝わるが補足を記入してもいいだろう)
⚫︎職責(リーダーや課長、部長などの職位と担当業務やプロジェクトの概要など)
⚫︎マネジメント力(何人のチームを率い、部署・部門間との調整をしたか否か、経営層直属か部長や課長の元での経験かなど)
⚫︎成果物(何を作り上げたか、結果はどうだったか)
⚫︎効果(それによってどんな効果を会社にもたらしたのか)
これらを改めて整理し、見直す必要がある。

スマホのスペック(画素数やメモリ数、バッテリーの持ち具合やアンテナ拠点の数などなど)のように分かりやすく定量的に書かれていることがいい。
※勿論、虚偽の内容記載は絶対にダメだ。自分の経歴を改めて見つめ直して上記の項目を事実ベースで整理しまとめよう。この作業は自分を見つめ直すいい機会でもある。

これらを整理し記述するだけで書類審査通過率は上がる。
もし通過できなかった場合は応募している企業のニーズに自分のスペックが足りなかったか、ニーズに合っていなかったかのどちらかだけだ。
⚫︎スペックが足りない=部長クラスを求めているがマネジメント人数の経験が足りないなど。
⚫︎ニーズに合っていない=あなたが持つ職能の人材はすでに居るなど。
求人の募集要項にある任せたい仕事内容を見れば経験済か未経験が分かるのでおおよそ予測はつくだろう。
例外として募集要項に載っていない人材の採用に至る場合もある。

3、第一次面接

書類審査が通ると、次は第一次面接フェーズだ。
第一次面接は主に人事担当(または所属予定の管理者。或いは両者同席)で行う場合が多い。
ここでは前述した「未来質問」を攻略する必要がある。

それと、面接を受けるにあたって知っておくほうがいいことがある。
面接で聞かれる質問の「暗黙知」の存在だ。
質問攻略と併せて「暗黙知」についても話していこうと思う。

質問1:「自己紹介をお願いします」

最初によくあるのはこの質問だ。
経験上8割ほどの企業でこの質問が出てきた。

この質問は別の言葉で伝えると
「仕事をしてきた歩みの概要と1割ほどの人となりを1分程度で教えてくれ」だと認識している。
決して準備せず「幼い頃から活発で〜」「生まれは〇〇〜」などで始めない方がいい。(絶対ダメというわけではないが、攻略前の私はこのノリで回答してしまい、良い思いはしなかった)

この場合の解答例は
「この度はお時間をいただきありがとうございます。現在、〇〇株式会社で〇〇の業務をしている〇〇と申します。10年間〇〇業界にて新卒でメーカーに入社し〇〇を担当、その後転職し小売業で〇〇を経験し現在〇〇に所属し、〇〇を実現したいと思い転職活動をしております。結婚し家族は〇人、趣味は〇〇です。よろしくお願いいたします。」のような感じで
「簡潔に、分かりやすく(現在地から話すなど)プラス少しだけ人となりがわかる程度」の内容が無難だと思われる。

採用側の視点でのこの質問の意図は「アイスブレイク+論理的に話ができるかの確認」だと思われる。(恐らく)
なので「自己紹介」と言われ、自分のことを分かってもらおうと「だらだら」話すとマイナス効果になる。
スマホを購入する時に販売員とスマホの思い出話を聞いても仕方がないというのと同じだ(同じか?)

質問2:「職務経歴を簡潔に教えてください」

この質問は10割の企業で聞かれた質問だ。
つまり重要度は高い。(やはりスペックが知りたいのだ)
この質問の目的は「職務経歴書にある内容との齟齬がないか」という点と、書類上では見えなかった「やってきた職務に対するの肉付け・裏付け」調査だ。

この回答は職務経歴書に記載した内容をなぞりながら「なぜそうなったのか」という流れや「結果どのようなことが起こったのか」をプラスして簡潔に回答するといい。
簡潔に答える理由として大切なのは「自分が伝えたいこと」よりも「相手が知りたいこと」にフォーカスしたいからだ。
こちらが「ここではこんな想いがあったことを伝えたい」と鼻息荒くなりそうだが「その話が必要か」「聞きたいことか」は相手が決めることだ。
あくまで事実ベースで職務経歴の流れを伝えることに注力することが大切だ。(この会社でこれをやり、次の会社ではこれをやりという箇条書きではなく、しっかりと物語として流れが伝わるように伝えることがポイント)

簡潔に流れを意識して伝えれば、面接官は知りたいこと、気になること質問してくるだろう。
例えば「〇〇から〇〇へ転職されたとありますが、どのようなきっかけだったのですか」や「そこで苦労されたことはなんですか」などだ。
この回答こそ相手が埋めたい穴なので丁寧かつ簡潔に伝えることが大切だ。つまり「結論から伝える」ことを忘れず、実際の経験や体験を整理して回答することが重要と思われる。

もう一つのポイントは答えるときの言い回しにある。
職務経歴書は自分が過去に行った業務活動の成果や結果を書く必要がある。なので、ついつい「自分の手柄」と思いたくなるしアピールしたくなるがそれはよろしくない。
ここでの回答はどんなに自分の力でその結果が出たとしても
「周囲のサポートのおかげで」結果が出せたと伝えることを常としよう。
結果は自分一人で出しましたという人は往々にして視野が狭かったり、協調性がなかったり、謙虚さがないことが多い。
面接者に余計な心象の悪さを残さないことに気を遣おう。

4、自分の軸

ここで回答するに当たって、また就活全体を通じて必要かつ重要度が最大なのが「自分の軸」である。
これは「応募者側視点」でいうと
あなたは何を目指してこれまでのキャリアを築いてきたのか、またこれからどんなキャリアを描いているのかというひとつの筋の通った信念のことを意味する。
「安定したい」とか「面白いことがしたい」という感覚の人もいると思うが、もう少し深掘りをして「何故安定したいのか」「何故面白いことがしたいのか」「それによって何を実現したいのか」そして今面接を受けているこの企業に入ることでどう実現していくのかを事前に考えておく必要がある。
ただただ「安定企業に入って仕事とプライベートを分けて暮らしたいだけ」という人だとしても、表向きの「自分の軸」が必要になる。
これが無いと次に進む可能性が低くなってしまうからだ。

ここで「採用者側視点」を想像してみよう。
面接官は「やってきたことの点検」と同時に職歴や面接を通じての「一貫性(自分の軸)」に興味を抱く。
「この時はこうだったけど、この時は違うな」とか「過去の経歴とこれからやろうとしていることに一貫性が見られないのはなぜだろう」と思わせると落ちる可能性がぐんと高まる。

なぜ落ちる可能性が高まるのか。
ここが1番重要だ。

面接官は「2次面接に進ませた理由(客観的な事実)」が必要なのだ。
採用には多く経済的・時間的コストが掛かる。
その為1次面接から2次面接または最終面接に「通過させた説明責任(根拠)」が上司から求められる。絶対にだ。

想像してみよう。
2次面接が終わった後、上役に呼ばれて「なんであんな奴通過させたんだよ時間の無駄だったぞ」なんて言われたら御終いだ。
だからこそ、そのような事態になったとしても「通過させた理由(客観的な事実)」が死んでも必要なのだ。

「客観的な事実」とは職務経歴書のスペックに他ならない。
そこに記載されていることは(経歴詐称さえなければ)「客観的な事実」であり、企業が求める「スペックに足る経歴」であれば次に進ませることは間違いではないどころか正義だ。
(つまり書類通過の時点で応募した会社が求めるスペックはあなたの「職務経歴上」満たしていると言える)

第一次面接は書類だけでは見えない側面の確認を徹底して行う。
それは
⚫︎「スペック」が信頼に足りるか、求めている内容と齟齬がないか
⚫︎コミュニケーション力は問題ないか
⚫︎人となりはどうか
そして最重要ポイントとして
⚫︎話に一貫性があるか(自分の軸があるか)
これらが主な内容だ。

詰まるところ、このような「客観的事実以外の定性的な部分の確認」というのがこの第一次面接の位置付けだ。
それ以外には無い。

これらの理由から「職務と経歴上の過去と未来に一貫性がない」場合は面接官にとって「リスク」にしかならない。
このリスクを面接官に1ミリも感じさせないことが第一次面接突破の肝であり、それを実現する為には「自分の軸」に貫かれている解答は必須でしかない。

「自分の軸」とは別の言葉で表現すると「何のために仕事をしてきて、これから何を実現させたいのかという、その人の持つ一貫した価値観」というイメージだ。
勿論、仕事を経験してきた中で変わることもある。
その場合はその転換理由を「面接官が上役に納得させれるレベル」で説明できれば全く問題ない。
要は辻褄が合っていれば良いし、筋の通った回答は論理的だ。

プロットの準備とリハーサル
質問1、2に共通することだが必ず情報を整理し模範解答のプロット(台本)を用意し練習しておく必要がある。
同時に「自分の軸」の一貫性も他者に面接官役をしてもらいチェックする必要がある。

質問3:「志望動機を教えてください」

この質問は5割程度の頻度で出てきた。
別の言い回しとして
⚫︎弊社でどのようなことを実現させたいですか?
⚫︎具体的にやってみたい業務内容はどんなことですか?
⚫︎なぜ他社ではなく、弊社を希望したのですか?
などのバリエーションがある。

この質問は「うちの会社の何に魅力を感じているのか」という「採用ミスマッチの回避」「入社意欲の点検」の意味も勿論あるのだろうが、それよりも「自分の軸」の一貫性を点検する質問だと考えている。

個人的にはこの質問を聞く意味がよくわからない。
多くの人が志望動機くらいは考えて面接に挑んでいると想定した時に、殆どの人の答えは「あらかじめ用意された模範回答」になるだろう。
だとすればこの質問自体に意味はさほどなく、面接官が知りたいのは第1次面接の究極の目的「2次面接に通過させた理由(具体的事実)」の強化にすぎない。
なので、対策としては「志望動機」と「自分軸」の一致した回答を用意することだ。
その根拠としては企業理念がホームページに記載があれば、そこと結びつけたり。
トップインタビューがあれば「社長さまがインタビューでおっしゃられていた〇〇という部分が私が仕事をしていく上で常にモットーとしてきたことだからです」と引用して伝えると一貫性が保てる。
基本的に人間の持つ価値観や企業の理念は普遍的で抽象的なものなため、さほど苦労することなく一貫性を持たせることができる。
忘れてはいけないのは、その一貫性が自分の人生のハイライト(就職・転職・苦労した経験や結果が出せた瞬間など)全てに共通しているか(または何かの出来事で変化した説明ができる)の確認だ。

質問4:「仕事をする上で大切にしていることを教えてください」

この質問は別の言い回しで出てきたが頻度は3割程度。
別の言い回しとしては
⚫︎あなたにとって仕事とは?
⚫︎意見の対立があった場合どう解決しますか?
⚫︎モチベーションを維持する方法を教えてください
などがある
これも全ての質問と同様で「一貫性点検テスト」だ。
「応募者の価値観・仕事への向き合い方」のチェックという見方もあるが
どちらかというと、回答を通じて「自分軸」が守備一貫しているかの方が見られているポイントだ。

本来なら未来質問は出し惜しみして出し惜しみして、一定の環境下で質問すると効果的なんだが何故か皆未来の話ばかり聞きたがる。

質問5:「あなたの強みは何ですか?それを弊社の業務にどのように活かせますか?」

この質問は他の言い回しも含めて4割程度出てきた。
⚫︎知人や同僚からどんな人物だと評価されていますか?
⚫︎大きなストレスを感じたことはありますか?どのように対処しますか?
⚫︎不満を感じた業務はありますか?
⚫︎どのようなマネジメント方法だとあなたのパフォーマンスは上がりますか?
特に「強みと弱み」についての質問は聞かれる機会が多い。
これは「自己客観視」「自己分析力」が出来ているかの質問だが、やはり第一次面接の「自分軸」との一貫性テストに帰結する。

ここで必ず使うべき言い回しがあるので覚えておいてほしい。
どのように強みが活かせるか?といった質問に対しての回答では
「私のこの強みが活かせると思います」という言い方ではなく
「私のこの強みは貢献できると考えています」と言うようにしよう。
あくまで謙虚にが大切だ。

ここまで読んだら、ある程度分かってきたかと思うが書類が通れば最終面接に行く素養があると考えていい。
第一次面接は第二次面接、最終面接ににいる上役に怒られない為のセキュリティチェックだ。
だから会話は論理的に、使う言葉は感情や気持ちなどより事実ベースで話さないといけない。

良い人だから通過させたは通じないという事だ。

質問6:「今後のキャリアプランを教えてください」

この質問は1割程度だったが、聞かれた時に答えるのに躊躇してしまったことを覚えている。
そもそもキャリアプランなんて考えたことなんかない。
ある程度未来はみてるが、光が見えたらそこに向かう計画性とは皆無の生き方をしている私からすると「ゆくゆくはCHROになって」なんて正直未来なんて、どう変わるかわからんとしか言いようがない。
勿論計画はするけど本心はという話です。

しかし、面接攻略には回答を用意しておく必要がある。
なぜなら、世の中は計画的に具体的目標を立てて実行していることが仕事だと考えているからだ。

類似質問として以下のようなものがある
⚫︎弊社で目指したいゴールはありますか
⚫︎やってみたい業務内容はありますか
⚫︎5年後10年後はどのような姿になっていたいですか
⚫︎挑戦したいことはありますか

どの質問も意図としては「会社のレールに沿った未来を想像できているか」が転じて「永続勤務の可能性の点検」という点にある。
確認事項としては割と高いレベルのチェックポイントだ。
入社したけどすぐ辞めてしまったではいけないので、入社後、永続的に働くイメージができているかがチェックポイントになる。(個人的には当てにならないとしか言いようがないが)
それプラス「自分軸」との一貫性を確認していることは間違いない。
その意味では事前に対策を打っておく必要がある。
その為には応募した企業の業界トレンドや業務内容、成長戦略などを頭に入れ、組織図や自分の年齢と定年までのイメージを「当てにならなくても」明確にし、自分軸との一貫性で結びつけるとなんなのかを書き出しておく必要がある。

質問7:確認質問

例えば
⚫︎残業がつき20時間ほどありますが問題ありませんか
⚫︎社内カレンダーでは土曜出勤が月一ありますが、出勤できますか
⚫︎希望部署へ配属できない場合どうしますか
⚫︎地方転勤は可能ですか
など

これらは実際に働くことになった場合の業務的な質問事項なので
自分のライフスタイルに合わせて正直に答えよう。
ただし、それによって次に進めなくなる可能性もあるので事前に応募要項で確認し対策を打つか、応募を諦めるかしよう。
何でもできると言って入社してからダメですは余りよろしくないので入社前に解決しておくことが大切だ。

質問8:質問ありますか

最後は「逆質問」だ。
これは入社意欲の高さが測られている。
好きな女の子に対しては何でも聞きたくなるのと同様に入りたい会社には聞きたいこともあるだろうということ(なのか不明)
この機会に質問は絶対にするべきだ。

ここでの注意点は
⚫︎一度伝えたことを再び聞く
⚫︎ホームページなどを見れば載っていることを質問する
⚫︎給与や残業時間(聞いても問題ないが)ばかりを質問する
は回避するべきだろう。

推奨質問は、面接者を気持ちよくさせる質問だ。
気持ちよくさせると言うのは「自分に関心を持ってくれている」と感じ語る機会を与えると言うこと。
ただし、会社に対しての興味の延長線になければいけない(個人的な質問はNG)
例えば
⚫︎質問の機会ありがとうございます。中途採用が多いとお聞きしましたが、〇〇人事部長がご存知の方で「活躍されていると感じる中途採用の方」はどんな行動を取られている印象があるかご教示いただけますでしょうか。

また会社で働いていないとわからない事を聞くのも良いだろう。
うまく質問をすれば組織風土が知れるチャンスでもある。

まとめ

以上が書類選考から第一次面接突破のポイントになる。
書類審査はスペックを書くこと。
第一次面接は面接官が上役に対して
「第二次面接(または最終面接)に通した理由」
その書類では見えない裏付けを面接官が上役に理路整然と説明できる状態を作るこなとだ。

ここまで読んだ皆さん、違和感があるだろう。
採用面接の初手は私を知ってもらう、やりたい事をアピールする場所ではなく、面接官をアシストすることから始まるって事だからだ。
面接は自己アピールの場ではない。
転職したいならそれを理解する必要があるし、このやり方は確実に攻略出来る。
私はこの効率できる面接はしてこなかったから、最初戸惑ったし、何故このやり方を続けているのかよくわからなかったが今は理解できた。
みんな人間という恣意的存在を工業製品にしたいのだ。

その話はさておき、全ての基軸は職務経歴書だ。

なので就業中の方は今いる企業でなんらかの経験値を積むことが有効だ。
具体的には、特にコンサルタントや外部ベンダーに委託しているような社外依存しがちな業務内容や多くの部署を巻き込むプロジェクト(規模は小さくても構わない)を数多くこなしし職務経歴書に書き込むネタを作ることはかなり有効になる。

転職活動に入っている方は、今一度自身のやってきたことを冷静に振り返り整理することをお勧めする。自社の中では当たり前のことも他社からは魅力に感じることもあるからだ。

次回は第二次面接/最終面接攻略と適正テスト攻略と転職後の攻略話を書こうと思う。
そして、私は今回攻略できるような、一般的に言われてる面接手法は鼻から一才使ってこなかった。
夥しい数の企業が今だに同じ未来質問している理由は人間の工業製品化だ。
そこから逸脱し攻略できない、かつ必要な人材を見極めるそのメソッドも話せる範囲で公開できたらと思う。

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