謹賀新年2020
ども、岩本です。
さて、今年も明けました。今年もよろしくお願いします。
2020年ですね。早いっすね。
1980年生まれの僕は読み方が早いのですが、40の年です。
男40の前厄、占いだと空亡(いわゆる大殺界)なのに三合が合わさる年という面白い年です。
節分過ぎに妻と厄除にでも行こうと思っていますが、今年の抱負としては
「無理せず、頼る、期待はしない」
この3ヶ条を守っていこうと思います。
詳しい話はこちらで会員に話していきます。
さて。
実は年末に風邪をこじらせていまいまして、その中で年の瀬の、くるわくるわの荷物の嵐。
昔、会社を明けてまもなくのときに、会社で、といっても南青山のワンルームマンションの一角の8畳部屋に机を三台並べ始まった、僕の最初の会社。
「ウォーターサーバー置いたらMacが安く買える」
という理由で導入したウォーターサーバーだが、置き場所がなくて困っていた。
その時、警備会社の重役(僕が飲み屋で知り合ってから、歳を超えた付き合いをしてる柔道していたバリバリの体育会系の人)が、うちの会社に訪れた。警備の機器を設置してもらうときに、社員の人ときてくれた。
設置の際にウォーターサーバーをどこにおこうか悩んでた社員さんに、その重役さんが
「入り口におけ」
と言って、僕にこう言った。
「お前の仕事は運送屋が出入りするから、出入りする運送屋の人に、配達に来たらこの水飲ませてあげなさい」
と、言っていった。
確かに、あったところで、水のストックはいつも月のミニマムも余らせている状況だった。
何かを感じた僕は、その日から僕は、くるSやKの人達に、サイン後に
「お疲れ様です、暑い中すいません!これ、カッと飲んでってください」
と、水を一杯渡すようになった。
そしてそれは今になる。
最近、その人に会うタイミングがあったので、会社に向かった。まあ単純にその会社が少しうまくいってないことを聞いてて、穴八幡の一陽来復の札を渡しに行こうと思ったのだ。
その人は質実剛健な人で、僕が来たから喫茶店いこうなんてタイプではなく、「おい、喫煙室行こうぜ」というような人であった。
タバコを吸っててこう切り出してきた。
「おい、運送屋に水やってるか?」
「はい、妻ができてからウォーターサーバー8年目にして家も会社も解約しましたけど、小さいサンガリ○の炭酸水置いて、来たら一本渡してます。」
「お前はずっと変わらんな。」
「そうですか。」
「そう、今日もくるときコーヒー俺と自分の買ってきたやろ」
「はい。」
「こういうことよ。人は所詮人の付き合い、人の家訪ねる時も何か手土産持っていく、それは背伸びしなくていい、その時の自分の身の丈で。仕事中ならこれが最高だ、タバコを吸いに行けるからな。」
「はい。」
「お前、こっちきてしばらくして運送屋でバイトしてただろ?その時自分みたいな人いた?」
「いなかったすね。」
「だろ?いたらどう思う?」
「丁寧になりますよね。」
「そういうこと。わかるよな。」
「はい。」
「続けろよ、安いもんや。それがいつかまたどこかで繋がる。まあ今はコンプラ重視だから受け取るな!って指示くるかもだけどな!」
「かなりその可能性高いですよね。」
「おー、いいも悪いも変な時代になったな…そんなかでお前が水やってた配達員が、お前みたいにどこかで会社始めて、どこかでお前と会った時、今のお前の辛いのを見たら、あの時の水返してくれる人になるかもしれん。別にそこに期待をするわけじゃない、いいか、ずっとそのままでいろよ。あとあまり人を恨むなよ。」
「はい。」
僕はどこかでこれを忘れていた。
僕の会社に出入りしたことある人ならばわかるだろうが、僕はとにかく中や外で、運送系のお兄様方、お姉様方からよく声をかけられたりしてるのを。
運送、詰まるところ物流とはその会社の景気を表す、出入りが激しければ単純に「勢いがあるな、この会社」と思う。
その出入りする人に、ましてや物流が今大変な時代に、水飲む暇すらないんですよね。
あなたが水飲ませてくれたら嬉しいですよね。配達して、水飲ませてもらって。
街でいつも応対してくれる人見たら、近ければ挨拶しようと思いますよね。頭ちょこんと下げますよね。
人は、人で泣かされ、人で笑わされる。
どこでなのかなんてわかったら、苦労しない。
そのためにも、常日頃、何かどこかで人に与え続けていれば、冬はいずれ春になる。
2020、張り切って参りましょう。
Bisei
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