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美しいコンポジションのために知っておくべき事【被写界深度&リーディングライン基礎編】

前回はstep.1,2としてこちらを学んできました。

今回はさらにレベルアップの2点をみていきます。

step.3 被写界深度

さて、こちらに関しては、レンズ使いの記事でも色々ご説明したので、ぜひご参考ください。


スクリーンショット 2021-05-18 11.53.14

被写界深度を浅くすると、途端にシネマティックになります。それは多くの場合背景がきちんと練られていないからです。実際に被写界深度を深くするには周りの環境を美術でかなり作り込む必要があります。

そのため、周りの環境をある程度気にせず、最も簡単にシネマっぽくする方法がこれと言えます。

スクリーンショット 2021-05-18 11.53.32

もちろん、中心の人物を浮き立たせる意図として最も使われます。

スクリーンショット 2021-05-18 11.54.12

被写界深度を扱う際に一番大事なのが、バックグラウンドで何が起こっているのか? それを説明する必要があるのか? の2点となります。

もし、そのショットの中で、メインオブジェクトの方が大事であれば、背景を暈し、背後で何が起こっているのかが重要であればバランスをとって、深い深度でしっかりと全体を写します。

スクリーンショット 2021-05-18 11.56.03

フレーミングの際に被写界深度について気をつけることは画面の層です。

手前、メインオブジェクト、バックグラウンドで何をどの位置で映すかに気をつけてバランスをとっていきます。

step.4 リーディングライン

リーディングラインとは自然と観客の視線を見せたい部分に導く画面上のラインのことです。背景にある被写体を組み合わせてこのラインを作り上げます。

スクリーンショット 2021-05-18 12.53.07

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被写体に注目を集める以外に、キャラクターの行くべき進行方向を表現する時に使います。

スクリーンショット 2021-05-18 12.56.18

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それを逆手にとって、逆にキャラクターの混乱(行くべき方向がわからない場合)を表すときはバラバラ(一方向ではない)なリーディングラインを使用したりします。

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リーディングラインは漫画でいうところの集中線のようなもの

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線が多ければ多いほど、その線の先に注目がいきます。

リーディングラインはまた後日、さらに詳しく解説します。
ぜひ、お気に入りの映画のリーディングラインを探してみてください。

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