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イヤイヤ期の向き合い方と反省

娘の保育園の送迎はほぼ私が担当している。毎朝6時前には起きて、7時に出発している。1時間で自分の準備と娘の準備をする。全然無理な時間ではないけど、私は今妊娠6ヶ月&娘はプレイヤイヤ期(1歳7ヶ月)に突入している。正直言うと、なかなか大変になってきた。

『いーあ』とイヤを表現する娘はかわいい。かわいいけど、時間がない。着替えさせたいだけなのに、熱を測りたいだけなのに、オムツを換えたいだけなのに、泣いて泣いて喚く。『いあ!』『いあ!』私だって嫌だ。じゃあもうせんでよか。『おいで!』と私を遊びに誘う。私を見上げて両手を目一杯伸ばして抱っこをおねだりする。その頻度が尋常じゃない。最近甘えんぼがすごい。もう、そんな時間ないんだって。まだごはんも食べてないじゃない。私だってまだ準備してない。もうあと20分したら出発しないと。ほら、もう間に合わないよ。保育園いこうよ。

なんとか玄関を出る。娘は車とは逆方向に走り出す。勘弁してくれよ……。とりあえず重たくて張りかけのお腹をさすりながらおいかける。そして草花をちぎり、娘にこっちに来てほしい一心で気を引くために「ほら!はーな!」と草花を差し出す。

娘は嬉しそうにテチテチと私にかけよってきて、にっこーーっと笑って『なーな!』と言って受けとった。人差し指でちょんちょん、と花を触る。そして私ににっこり笑いかける。

その笑顔を見て、尾木ママの本で読んだ【成長してきた子供に、ママの方が甘えている】というフレーズを思い出した。娘が甘えんぼなんじゃない、私が甘えてるんだ。

そして、ぽろぽろと色々なフレーズが思い出される。

【早くしなさい、という言葉こそ、自発的な成長を妨げる】
【のんびりやさんの中には、たくさんの輝きがつまっていることを、焦っているママは見逃している】
【じっくりゆっくり遊びながら、心豊かに育っている】
【親が子供に与えられる一番のことは、子供のそばにいてあげること】
【自分は十分子供と過ごしていると思っていても、子供はそうは感じていないかもしれない】
【どんなに手の込んだママの手料理でも、誰もいないリビングでひとりで食べていては愛は十分に伝わらない】

次から次へと沸いてくる、これまで読んできた育児書のフレーズに溺れそうになりながら、私が渡した花を大事に持つあかりをチャイルドシートに乗せる。たまらず私は娘を抱き締めて「あかりぃ…」と情けない声で娘の名を呼ぶ。

朝の一時間の過ごし方を反省しながら、保育園に送った。

反省したってすぐ改善できるわけではないのかもしれないけど、それでも反省をやめずに生きていこうと感じた、梅雨の朝。

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