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妊婦の大変さはそこじゃない

妊婦の大変さを疑似体験しようということで、ある自民党の男性衆院議員さんが、妊娠7カ月に相当する重量7.3キロのジャケットを着用して国会に登院したらしい。

いや、あのね、妊婦の大変さはそこじゃないのよ……。

もちろん、そこも大変っちゃ大変。
体が重くなって、足の裏が痛くなったり、腰が痛くなったり、仰向けに寝れなくなったり。

でも、正直こんなジャケットで妊婦体験なんて言われても、ちょっと何言ってるかわからん。

これ、ただのデブ体験じゃん。

妊娠して一番きついのって、圧倒的に初期だと思う。
赤ちゃんの重さとしては、大きくなっててもまあ数10gくらいの時がきつい。
体重は、気持ち増えたかな~、くらい。
むしろ、きつすぎて妊娠前より体重減る人も多い。

寝ても覚めても船酔い状態。
お腹が減ると気持ち悪い。
お腹いっぱいになっても気持ち悪い。
吐く。
歯磨きしたら気持ち悪くなって吐く。何なら食べられるかわからない。
何なら食べれそうかなあって考えるのも気持ち悪い。立っていると貧血で倒れちゃったりする。

周りの助けが必要だけど、まだ流産の確率も高いから安易に人には話せない。
少しお腹が膨らんできて、少しの服の圧迫もきついけど、周りに話せてないからマタニティー服が着づらい。

重いものをもったらだめ、生魚はだめ、お肉はよく火を通さなきゃだめ、生卵はだめ、カフェインはだめ、だから緑茶やコーヒーは制限して、鰻もだめ、非加熱のチーズもだめ、だめ、だめ、だめ、、、

お腹のなかに人がいる。
ちゃんと生きているかな、毎日不安になる。

こういうのが、きついのよ!

妊娠七ヶ月にもなったらね、大半の人が妊婦生活にも慣れはじめて、胎動と感じられるから生きてる実感もできるし、性別もわかってお名前なんて考え出したり、ベビー用品なんか買い出しに行ったり、なんならちょっとごきげん

────と、ここまで書いたところで貧血になり、冷や汗がでて頭がくらくらして……出勤中だったけど地下鉄を降りました。
そんな私は現在妊娠4ヶ月半。
そろそろつわりも落ち着いてきたかも!と思ってのんきに地下鉄に乗ってたらこれですよ……。
座れなかったからなあ。

30分ほどホームの椅子に座って回復をまって、会社に遅刻の連絡をして、出社しました。
無理してないかい?大丈夫?と声をかけてもらいまして、本当にここの会社でよかったと思いました……。

まだまだつわりは終わりそうにありません。

そんな私の赤ちゃんはまだ50gです。
でも、絶対に前回の妊娠七ヶ月の時よりもずっときついです。

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