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フレディとマイケル

Amazonプライムを久々に開いたら、見れる映画の中に「ボヘミアンラプソディ」が追加されていた。



ついにー!!!


映画館でめちゃくちゃ感動したのは、確か2年前の冬くらい。
大きくて、音が綺麗な映画館でもう一回みよう!!!って決めてたんだけど、忙しすぎて叶わなかったんだよね。




公開開始からなんだかんだで一年ちかく特別・応援上映していた記憶がある。ロングランヒット。でも結局一回だけみて終わってしまったんだ〜。




暇だったので久々に見てみたら、やっぱり面白かった。だけど、映画館で見た時ほどの臨場感ではなかったな。


やっぱりあれは、劇場で見る映画だったなと思う。

本当にクイーンのライブに行ったみたいな感覚だった。
命がけのパフォーマンスに震える気分だった。
そもそも、フレディ・マーキュリー本人でもなく、役者さんが成り切っているのに、どうしてあそこまで感情移入できたのか、ほんと、マジックだとしか言いようがない。



正直クイーンのファンではないんだけど、フレディはちょいちょいマイケルに絡んでくるので、全然知らないということもなく。
性質的に似ているところもあって。
ファン同士も仲が良い気がする。


だからこそ、見に行ってみたんだけど。
そのあとはしばらくクイーンを聴きまくることになった。


映画を見る前からCDはあいほんに入っていた。でも、お気に入りの曲以外、聴き流す程度だったから。ちゃんと大事に聴くようになった。




ボヘミアン・ラプソディの曲の内容も全然分かっていなかった。
メロディの移り変わりが激しすぎて、まだ途中なのに、全く違う次の曲に切り替わったんだと思ってたくらいだ。



「ママ、人を殺してしまったよ。
頭に銃を突きつけ、引き金を引いたんだ。彼は死んだ。
人生はまだ始まったばかりだったのに。


という、衝撃的な告白で始まることに、びっくり。うそ、そんなこと歌ってたの...


そのあと調べて、いろんな人の解釈を見るのもおもしろかった。

フレディは明確な説明をあえてしなかった。
詩はリスナーのものだと考えていたから。

オペラをロックに持ちこんだとても斬新な曲で、発表当時は売れなかったみたいだけど。フレディが亡くなった後に、ヒットしたらしい。
支離滅裂にみえて、よく考えたら作ろうと思っても作れない傑作だと思う。
告白部分のメロディも美しくて好きだけど、一気に弾けてロック調になる終盤も好きだな〜。






フレディはマイケルと関係があるって書いたけど、この2人のやりとりも、シュールすぎて好きすぎる。

実はこの2人は、80年代の半ばくらいにデュエットで作品を一緒に作ろうとしていた。
だけど、いろんな理由で実現しなかった。
マイケルはフレディのことを心から尊敬していたと思うけど、フレディはマイケルとのレコーディングに耐えられなかった。



幸い2人の死後、クイーンのアルバムに入る形で日の目をみて、今は聴けるようになっている。

あと、クイーンのメンバーのジョン・ディーコンが作ったAnother One Bites Dustという曲はマイケルが歌うことを想定して書かれたとも言われている。
でも結局、「これは君たちがやって、シングルカットした方がいいよ」と、マイケルは助言にとどめたらしい。
映画でもこの曲は出てくるけど、喧嘩の仲裁に使われてて好きなシーンだ。











フレディがレコーディングや打ち合わせも兼ねて、マイケルのエンシノのおうちに遊びにきた。
マイケルは親切に家の中を案内してあげたんだけど、寝室を見たフレディは驚いてしまった。


「君、ここに寝ているの?」


それがベッドとも呼べない、とても質素で薄いマットレスだったからだ。

「君くらいのお金持ちであれば、たいそう立派なベッドが買えるだろうに。なんだってこんな薄っぺらいもので寝てるんだい??」

と聞くと、

「僕は、地面の近くで眠りたいんだよ。つまり、より地球に近いところで眠りたいんだ。だからさ。」


と答えるマイケル。
不思議ちゃん炸裂。
固まるフレディ。



「え…でもさ、ここは…


ここは2階だよね!????」




これ、なんて返事をしたんだろうか、マイケル。
結構有名な話で、誰が話してもここで終わる漫才みたいな話。

マイケルは気難しそうとか、怖そうとか、そういう硬いイメージを持ってる人も多いけど、実はかなりの天然さんだと思う。
たぶん70%くらい天然でできてる。
オフの時のゆるゆる加減が半端ない。隙がありすぎる。特に80年代は純粋さMAXなので、こういうメルヘン発言をよくする。




だけど、お仕事になると人が変わる。そして頭はすごく良い。
ダンスも歌も魅力的だけど、それだけじゃなくて、実はみんなこのギャップにやられているのだと思う。



フレディにはそれが無理だったんだけど笑



マイケルがチンパンジーのバブルスを飼っていたことは有名だけど、他にも色々飼っていた。ラマのルーイとか、蛇のマッスルズとか。
動物がとにかく好き。
しかし、レコーディングがダメになった諸悪に根源は、このラマだとも言われている。



お友達であるご自慢のラマのこともフレディに紹介するんだけど、その飼っている小屋にたどり着くまでの道のりが、ドロドロのぬかるみ。
よりによって、フレディは真っ白な新品の靴とズボンでやってきていた。
汚れないよう努力するもうまくいかず。



レコーディングのお部屋にも、マイケルとフレディの間にはチンパンジーがいる。そのことにイライラする。





自分に気を遣われること方が多いフレディが、マイケルにはめちゃめちゃ気を使っていた。


「僕は動物園にきたわけじゃない。ここから出してくれ」


密かにマネージャーに助けを求めて、レコーディングは頓挫したらしい。




とは言っても、フレディだってかなりの愛猫家で、おうちにいっぱい猫を飼っている。その猫に部屋まで与えているというのに。
似たもの同士なんじゃないのか。



気の毒なマイケル〜。
気の毒なフレディ〜。





マイケルは「あなたはクイーンのファンですか?」と聞かれた時に、

「違うよ、僕はフレディ・マーキュリーのファンだよ。」

とはっきり答えている。


フレディは破天荒キャラに見えて、本当の巣の部分は大人しくて繊細だったらしい。映画でもそれは表されている。
でも、一度ステージに立つと、スーパースターであるフレディ・マーキュリーを完璧に演じ切る。

そこが内気なマイケルにとっては、羨ましかったし、ずっとお手本だった。

これはどこかで見たクイーンファンの人の見解だけど、私もそう思う。

だからステージに立つと人が変わるし、だから、あんなにもスーパースターなのに、2人とも常に孤独に耐えている。



何万人もの人が愛してるといっても、それはスーパースターの顔であって、本当の自分じゃないと思っている節がある。

でも、多くの人は2人の変わったところとか、そういう隠れた人間性もひっくるめて、むしろそっちを見て好きになっていると思うんだけどな。





伝わってたらいいんだけどな〜。





とても素敵な歌詞です。



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