ボールを捨てるという発想
鹿島アントラーズを応援しておりまして、このところリーグ戦に関しては欠かさず観ております。昨日は無得点での2連敗となり残念でしたが、また次の試合が待ち遠しいです。
元々サッカーにはほとんど触れてこなかったタチなのですが、こうして観るようになって、とても興味深いスポーツだなと感じるようになりました。なにか、仕事なり趣味なり人生なりに大きな教訓を得られることもありそうです。
いろいろなコラムやブログを目にしていてとても面白いなぁと思ったのは、「ボールを捨てるところから攻撃をスタートする」という発想。
普通に考えたら、自チームがボールを保持して、うまいこと取られずにゴールに近づいてシュートすることを目指すと思いますよね。でもそうではなくて、相手に取られてもよいようなボールを蹴り込んじゃえというのです。
相手はボールを取れたので攻め込んでこようとしますが、その守備陣形が崩れるところを狙ってボール奪取を仕掛けます。ここでボールを取ることができれば、相手には隙が多く、ゴールに繋がりやすいということらしいのです。
この、「ボールを捨てた方が良い」という考え方が、自分にとっても新鮮で、日常に活きそうだなぁと強く思いました。
例えば仕事なんかの例を考えてみます。とにかく練り上げて、自分にとって完璧な状態にして結果を持っていく。これは「ボールを保持し続ける攻め方」ですね。
一方で、とりあえず試したものを粗々でもよいから結果を見せる。これだと一見適当な感じもするのですが、なんだかんだで早い段階で修正が効きやすいなぁと思います。もし上司にこれは方向が違うと言われても、すぐに立て直しやすいです。これが「ボールを捨てる攻め方」になるのではないかなと思うのです。
人間、ミスを全くしなかったり、全てが成功するということってほとんどありえないですし、そういう意味でも「ボールを保持し続ける」のは現実的ではないですよね。ちょっと勇気を出して「ボールを捨ててみる」ほうが、案外良い結果に繋がりやすいのかもしれません。
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