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改めて「課題設定力」について考えてみる

ビジネスにおいて、

① さまざまな問題の中から、
  解決すべき課題を「設定」する能力
② 設定した課題を「解決」する能力

は別物です。

②のどうやって解決するか…ばかりが注目されることが多いですが、立場が上がれば上がるほど、①の能力が求められるようになってきます。

立場が下の頃は上席者が課題設定してくれる場合もありますが、一定以上の役職になると自分で目標設定しないといけないからです。

「課題設定力」はどんな職種でも必要なスキルのため、転職を考えた際起業を考えた際にも、役立ちます。

今回は、

✅ そもそも「課題」とは何か?
✅ 適切な課題設定をするためのポイントは何か?

について、考えていきます。

※ 今回は、以下の2冊を参考にしています。
  気づきを得るためには「イシューから始めよ」
  思考を整理するには「問題発見プロフェッショナル」
  がおススメです。


「課題」とは何か?

「課題」とは

ゴールと現状の差分のうち、解決できるもの

のことです。

「ゴール」と「現状」の差分を見るので

△ 「ゴール」が明確になっていない
△ 「現状分析」が適切にできていない

とズレた課題設定をしてしまうことになります。

多くの場合、ゴールがズレることは少ないので
問題になるのは「現状分析」の部分です。

「現状分析」は、必ずしも「定量分析」でなくても大丈夫です。
定量で差分が設定できるに越したことはないですが、そこに拘り過ぎると本質からズレた分析になってしまいます。

必要に応じて、「定量分析」「定性分析」を組み合わせていきましょう。

「分析の深さ」も大切です。

△ ゴールに近づいてはいるが、思ったより距離を進めていない

という場合は、1度立ち止まって「現状分析」に戻ってみるのも良いかもしれません。


解決できないものを「課題」に設定していないか?

課題は、

ゴールと現状の差分のうち、解決できるもの

です。

解決すべき内容であっても、実現可能性が極端に低いものは「課題」にはなりません。

「課題」とは、

解決することで、差分を埋めて ゴールに近づくもの

だからです。

一方で、簡単に解決できるものだけで考えても取り組む意義が薄れます。

この

「実現可否を、いかにバランスよく検討するか」

が、課題設定におけるカギとなります。


1番避けなければならないのは「課題解決したが、ゴールに近づいていない」

「解決できるかどうか」は最終的にやってみれば検証できるのですが、分析自体の誤りは気づきにくいかと思います。

△ ゴールに近づいてはいるが、思ったより距離を進めていない

であれば、途中で軌道修正できるのですが

× 課題設定したものを解決したが、ゴールに近づいていない

だと、1からやり直す必要があります。

「課題設定力」が上がることで、

✅ PDCAサイクルを適切に回すことができるようになる
✅ 必要な「行動量」が減り、より成果に紐づく行動ができる

ことにもつながります。

数あるビジネススキルの中でも、汎用性が高く、コスパも良いので改めて学び直すのにおススメです。

私もまだまだ伸ばしていきたいスキルなので、「この本も良かったよ!」等あれば教えていただけると幸いです。






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