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ウェブサイトのアクセシビリティとは?

ウェブアクセシビリティの取り組みを行う理由をご存知でしょうか?

「企業の社会的責任」、「グローバルスタンダードだから」、さまざま理由があるかとおもいますが、すべての人が情報を理解できるようにするために行うのが1番大切なのではないでしょうか。

今回はウェブサイトにおけるアクセシビリティの基本的知識を紹介します。

アクセシビリティとは?

アクセシビリティ(accessibility)とは、「近づきやすさ」「接近できること」と訳される英単語で、すべての人に使えるよう意識・工夫するという意味で使用されます。
製品サービスでは、誰でも同じ使い勝手にするという意味を持ち、ウェブサービスでは、情報やサービスへのアクセスのしやすさ・利用のしやすさを意味します。 

ウェブアクセシビリティとは

ウェブサービス上のアクセシビリティは、ウェブアクセシビリティと呼ばれ、利用する人・環境にとらわれず、提供される情報にアクセス・利用できることを指します。

ウェブコンテンツ、より具体的にはウェブページにある情報や機能の利用しやすさを意味します。
さまざまな利用者が、さまざまなデバイスを使い、さまざまな状況でウェブを使うようになった今、あらゆるウェブコンテンツにとって、ウェブアクセシビリティは必要不可欠な品質と言えます。

アクセシビリティとは | ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)

アクセシビリティのガイドライン

JIS X 8341-3:2016

日本工業規格(JIS)にはウェブアクセシビリティの国内標準として2004年に「JIS X 8341-3」が策定され、2010年(JIS X 8341-3:2010)と2016年(同:2016)に改訂されまし。これは一般に「ウェブコンテンツJIS」と通称され、国や自治体ではウェブサイトを制作する際の調達要件としてこの標準への準拠を求めています。

高齢者や障害のある人を含む全ての利用者が、使用している端末、ウェブブラウザ、支援技術などに関係なく、ウェブコンテンツを利用することができるようにすることを目的としている。そのためにウェブコンテンツが満たすべきアクセシビリティの品質基準として、レベルA、レベルAA、レベルAAAという3つのレベルの達成基準が定められている。

JIS X 8341-3:2016 解説

WCAG 2.1

W3C(World Wide Web Consortium)と呼ばれるウェブの世界的標準化を目指す国際的な団体が作成しており、ウェブコンテンツがさまざまな障害のある人でも利用できることを目指したガイドラインのことを指しています。
1995年5月にWCAG1.0、2008年12月にWCAG2.0、2008年6月にWCAG2.1が勧告されています。

Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1 は、ウェブコンテンツをよりアクセシブルにするための広範囲に及ぶ推奨事項を網羅している。このガイドラインに従うことで、全盲又はロービジョン、ろう又は難聴、運動制限、発話困難、光感受性発作及びこれらの組合せ、並びに学習障害及び認知限界への一部の適応を含んだ、様々な障害のある人に対して、コンテンツをアクセシブルにすることができる。しかし、これらの障害のある人に対するあらゆる利用者のニーズに対処するものではない。このガイドラインは、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、及びモバイルデバイス上のウェブコンテンツのアクセシビリティを扱う。このガイドラインに従うことは、一般にウェブコンテンツが利用者にとってより使いやすいものにもなる。

Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1

アクセシビリティの内容

「A」「AA」「AAA」の評価がある

達成基準は、「A」「AA」「AAA」の3段階あります。
「A」を最低限の達成基準とし、「AA」「AAA」と段階的に達成基準があがっていきます。
以下にて、「A」「AA」「AAA」の項目を紹介します。

達成基準「A」の項目(一部)

  • 画像に代替テキスト(alt)を設定する

  • 色だけで伝えない

  • キーボード操作を可能にする

  • コンテンツに制限時間を設けない

  • ページの主題がわかるタイトルを設定する

  • リンク先の内容を理解できるようにする

  • フォーカス時にコンテンツを大きく変更しない

達成基準「AA」の項目(一部)

  • 表示の向きを固定しない

  • テキストや文字画像のコントラストを確保する

  • モバイル環境で閲覧したときにも必ずピンチ&ズームができるようにする

  • キーボード操作時のフォーカス移動を視覚的にわかりやすくする

  • 収録済の映像コンテンツに対して内容を説明する見出しやテキストを提供する 

達成基準「AAA」の項目(一部)

  • コンテンツの自動更新を中断・延期できる

  • ユーザーの操作でアニメーションを停止することができる

  • 現在どのページを閲覧しているのか理解できるようにする

  • クリックできる領域を44px × 44px以上とする

項目一覧については以下をご参照ください。

Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1

まとめ

アクセシビリティについてまとめてみました。
アクセシビリティの取り組みで、サイト自体の評価も高くなるでしょう。
「取り組んでみると思ってたよりも難しくなかった!」なんてこともありますので、みなさんも取り組んでみてはいかがでしょうか。


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