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【あなたがこんな人なら、教員になれば最高だと言う話】

会社員から39歳で小学校教員に採用された筆者。

今、仕事で悩んでいる方、新たな世界を模索している方に是非、視野を広げて教員になって欲しいと思っている。

決して大学からストレートに教員になった方をディスっている訳ではない。

学校、教育という現場を盛り上げていくため、あるいは強かにサバイブしていくには我々のような人間も必要なのだ、と思うのだ。

そして、今日はこんな人が教員に向いているかも!という自分の経験からお伝えしたい。

音楽活動、演劇などの活動をしていた人

教員は子どもたちはもちろん、沢山の人の前で話す機会が結構ある。

全校児童への挨拶、職員会議、保護者会、懇談会、教育研究集会などなど、意外にも機会は多い。

そんな時に緊張してアガリ気味では格好がつかない。

なんなら一発かましたい!?

それは冗談として、

音楽に限らず、舞台に立った経験がある人は俄然有利なのは間違いない。

自分は学生時代にバンド活動をしていたため、人前で緊張しなくなっていたことが大いに役に立った。

余談だが、教員の中には音楽経験者(音楽崩れ)が結構いたりするので、打ち解ける材料にもなる。

また、一度教壇に立つと、子どもたちの前では、エンターテイナー、俳優としていろんな自分を演じなくてはならない。

そんな実は目立ちたがり屋で、いろんな人になれる才能がある人は教員は向いていると思う。

もちろん、普段はインキャでも引きこもりでも構わない。

要は違う人を演じられるか、なのだ。

文章に拒否感がない人

この仕事、とにかく文章を書くことが多い。
連絡帳の返信、学級だより、分掌の提案文書、指導案、通知票の所見欄などなど、
やたらめったら文章を書かねばならない。

もちろん、文才の香り高いヤツを書く必要はないけど、

文章書くのが苦手な人には苦痛なはずだ。

本を読むことが好き、書くことが好き、な人はその点でかなり有利なのは間違いない。

ワタシ自身、こうして書いているくらいだから、文章にアレルギーはないのが助かっている。

ブラック企業経験のある方

身も蓋もない話だが、ブラック勤めだった、経験がある人からすれば、

教員のブラック勤務なんて、ぶっちゃけなんてことはない。

そう、悪い意味で麻痺してしまっているからだ。ハイ、自虐です、もちろん。

毎日午前様なのに残業代もつかず、休みもしばらく取れてない、ノルマは山積み、次々に同僚が辞めていく・・・

もちろん人間関係は最悪で、ギスギスした空気の毎日!!

そんなソルジャー営業経験のある筆者からすると、学校現場のブラック具合には正直、何も感じなかった。

ちゃんと家に帰れるし、休みも取れる。

給料不払いもない!

同僚もちゃんと話が通じる!

なんなら児童を軸にしたグルーヴ感すらある。

もちろん、教員という仕事に際限はなく、どこまでやるか、でブラック度合いは変わってくる。

真面目に教材研究をしつつ、膨大な事務処理をこなし、同僚と良好なコミュニケーションを取る、となると、必然的に帰りは遅くなる。

中には本当に頭のおかしいとしか言いようがない保護者と出くわすことがあったり、管理職とウマが合わなかったり、と精神的にヤバくなる場面も確かにある!

だけど、公務員という立場と待遇を考えると、
ブラック企業にしがみつくくらいなら、頑張って教員になった方が2億倍マシだと言いたい。

平日はブラックでも、週末に趣味に没頭する人も多い。

一度きりの人生、無駄にはしたくない。

マルチタスクに拒否感がない人

こんなはずじゃなかった!

と思わない為に必要なスキルは、ズバリ、マルチタスク、同時にいくつかの仕事を並行してこなせるか、である。

児童対応、授業準備、保護者対応、職員会議資料の準備、校外学習の企画立案、テストの採点、成績管理、教材購入・・・

呆れるくらい仕事は多い。

しかし、である。

何も千手観音になれとは言っていない。

やるべき仕事をメモし、優先順位をつけ、どう回すかを考えて、すぐ動く。

それが出来れば大丈夫。

社会人をやってからの方が教員をやりやすい理由がそれである。

よく、「先生は仕事が早い!」

と言われたが、そうじゃない。

先に書いた優先順位をつけただけだ。

ベテランの先生でも、遅くまで残っている理由がそれだったりする。

全部、真面目に一からやっている。

今更、仕事術など、と言っても身につかないだろう。

もちろん、仕事の量自体がムダに多い現状に問題があるのは間違いない。

ただ、現場はそれが改善するのを待っていられないのだ。

ならば、どう生き抜くか。である。

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