参加型社会学会のリスタート

2022年8月より、本格的な活動を開始します。

関心のある方は、こちらの「参加型社会学会noteマガジン」に登録してください。活動の進展について報告させていただきます。

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設立趣旨

明治維新による日本近代の開始から154年、敗戦による戦後民主主義社会の構築から77年経った、2022年。私たちは、僅かな期間で国家の近代化と、近代的な個人の確立を急速度で推進してきました。

急速な変化は、日本社会にさまざまなひずみを生み、外部の知見や技術をキャッチアップする手法も、息切れを起こしているように見えます。

2020年の初頭から世界を襲った新型コロナウイルス(COVID-19) のパンデミックは、私たちの歴史的行為を強制的な中断させました。個人と個人が、企業と企業が競争原理をエネルギーとして発展してきた近代社会を停止させ、一人ひとりの個人として、自らの進む道を検証する時間を与えられました。

私たちはリアルな活動を制限させられましたが、オンライン空間での新しいコミュニケーションを活発化させました。このことは人類の新しい体験だと思います。

コロナを克服した時に、旧来の社会をいち早く取り戻そうとする勢力が動きだすと思います。そして、同時に、コロナパンデミックの中で感じた、新しい可能性を具体化しようという勢力も登場すると思います。その2つの勢力が、他の考え方を排除することなく、相互に協同することにより、私たちの次の時代の方法論が見えてくると思います。

私たちは、コロナパンデミックの中で感じた「新しい可能性」を更に追求しようと思います。世の中では「web3.0」という言葉が流行っていますが、私たちは長年追求されてきた「参加型社会」という言葉をキーワードにします。

トップダウンによる「上意下達」の組織運営ではなく、自立した一人ひとりの個人の真意を汲み取って運営されるボトムアップ型の組織論を確立し、具体的な手法を開発します。1対nの放送局的なメディアではなく、1対1の関係をベースにしたミーム型のメディアを開発します。

日本近代社会と日本戦後社会を同時に超克していくビジョンを、コロナパンデミックの闇を通過した多くの人たちから学びながら、大きく描いていきたいと思います。

発起人代表　橘川幸夫
高野雅晴、田原真人、平野友康