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ミャンマーには3種類の日本人がいる

ミャンマーには3種類の日本人がいる、と私は常々思っています。

都市伝説でたまに聞く、海外駐在のヒエラルキーとかカーストの話ではないですよ。

会社の規模や業種によってランクがあって、白い巨塔みたいな世界が繰り広げられているとか、駐妻のカーストはパートナーの会社で決まって、同じ社内の人だと、偉い人の奥さんの子分みたいにならなきゃいけないとか、ネットの書き込みではよく見るけれど、少なくとも私は、そういった事は体験したことがありません。

知らないところではもしかしたらあるんだろうか。

そりゃあ生活レベルの差は日本よりもかなり顕著ですが、ミャンマーで知り合った日本人の方って、フラットな目線の人が多い印象。

仕事や住んでいる場所で区別して、人付き合いをしない感じです。

そういったこと抜きにして、趣味や考えが合う人同士集まっている感じ。異国で頑張る者同士助け合っていきましょ、という雰囲気。

ミャンマー、ヤンゴン在住の日本人は、およそ2000人と言われています。出張ベースの人も含めるともう少し多いかもしれませんが、お隣のタイ、バンコクに住んでいる日本人の数が45000人超ということを考えると、まだまだ在住日本人は少ない国です。

そんな日本人の中で、上下関係ではなくて、並列の関係性として、3種類の人がいるな、と私は思っています。

まず、1種類目の人種は"エリート"

例えば、国の機関(いわゆる親方日の丸)だったり、国連関係だったり、商社だったり、大企業だったり、優秀な頭脳と高い志を持った皆様。駐在には任期があることがほとんど。

2種類目の人種は、"愚連隊"

我々はここに属しますね。ラストフロンティアミャンマーでひと旗あげてやろうと、個人や小さな組織で志願兵として来ている人々。ミャンマーにいる予定は無期限(大成功するか、大失敗するかしたら帰国するかもね)現地採用の方や、ミャンマー人と国際結婚されている方なんかもココに属するのではないでしょうか。

3種類目の人種は"詐欺師"

日本で普通に暮らしていたら、詐欺師なんてなかなかお目にかからないと思うのですが、ミャンマーだと居るんです。詐欺師みたいな人が。たぶん、日本やその他の国で色々やらかしてしまって、帰る国がなくてミャンマーに来たのかも。ミャンマーでひと旗あげてやろうという気持ちは、愚連隊と一緒だと思うんですよね。

愚連隊と詐欺師の差は、"故意に人を騙して" あるいは "何か法や倫理に触れることをして" 儲けようとしているか否か、だと思います。

もちろん、詐欺師(って自分から名乗るわけないけど)とはお付き合いしたくないし、詐欺にも遭いたくないです。

でも、愚連隊と詐欺師は、ここミャンマーでは非常に親和性が高いんですよね。だって、騙すか騙さないか、法に触れるか触れないか、だけの差で、種類としてはすごく似ている人種だからです。

簡単に儲かる、的なうまい話を持ってくる人は信用しない、とか、自分の感覚で「この人、なんだか好きじゃないかも」と感じたらブレーキをかけるとか、何かしらの防衛策が必要なのかな、と思います。

ミャンマーで暮らしている人の話は、エリートのそれも、愚連隊のそれもとっても面白いです。詐欺師の話も、きっと聞くだけなら最高に面白いんじゃないかな。

2014年〜ミャンマー在住。IT企業を現地でやっている夫、現地のローカル幼稚園に通う3歳の息子と一緒に、日々アレコレドタバタやってます。サポート頂いたら、新しいモノコト探しに使わせて頂きたいです!