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アートディレクターの仕事内容[アートディレクターの机]①

このマガジンでは、私のアートディレクターの仕事の小話、ノウハウなどについてを連載していきます。

さて、第1回の今回は、アートディレクター(以下AD)の仕事内容についてお話ししましょう。


■ここでのアートディレクターの定義■

ADと呼ばれる人は、分野によって微妙に違います。

私の分野は、ゲームやアプリ、ウェブサイトに使うイラストの制作です。

ここでのADとは、イラストがほしいお客さん(クライアント)と、イラストを描く方(イラストレーター)の間に立って、イラストを目指す完成ゴールまで導くお仕事です。


■仕事の流れ■

お客さんからこんな感じで↓営業担当宛に依頼が来ます。

・4月末までに、イラストを20枚制作してほしい。
・内容については、指示書と仕様書を確認のこと。
・1枚◯万円希望

依頼は、営業担当から、作風から適性のあるADに割り振られます。
ADは受け取った案件情報を見て、下記確認をします。

・自分のキャパシティ(他の案件のスケジュール)
・登録しているイラストレーターさんのスケジュール
・仕様書に矛盾や不明点がないか
・料金は妥当か

不明点や問題があれば、問い合わせたり、ミーティングを開きます。

解決されたら、制作が始まります。


■制作開始からゴールまでの流れ■

制作が開始すると、ADはクリエイターさんとクライアントさんを行ったり来たりします。

ADからイラストレーターさんに仕様書、指示書、制作用テンプレート、資料、ご案内文(注意点や提出希望日)を送る。


クリエイターさんからの初稿チェック。
調整があれば、調整指示を作成し、イラストレーターさんにお返しする。※1

問題ないデータができたら、クライアントさんに提出。

クライアントさんからデータ内容について返信がくる。
問題なければ納品!完了!
調整指示が返ってきたらイラストレーターさんにお返し。※2

※1と※2は、案件によって回数が変動します。
1-2回ですませるのが理想的です。

ADは、クライアントさんの意図をイラストレーターさんに正確に伝え、イラストレーターさんの制作意図をクライアントさんに提案し、その流れを客観的に見て、時に自分のアイデアを提案します。

そうして、最終的な成果物のクオリティを安定させていくのです。


双方のイメージのズレ、突然の機器トラブル、指示ミス…。

ADは多くの問題を解決しながら、完成を目指していきます…。


つづきます。


※次回から、一部有料記事となります。

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