意図を翻訳することが、腕の見せ所[アートディレクターの机]②
今回は、ADの仕事で最も大事な「意図の翻訳」のお話をしましょう。
クライアントさんが目指すゴールと、イラストレーターさんの受け取るイメージは、必ずしも同じになるとは限りません。
その足並みを揃えていくことが、ADのお仕事です。
■曖昧な指示を、具体的にする■
例えば、「西洋の剣士・男性」のイラストの制作をしていたとします。
で、イラストレーターさんからこういうラフイラストが提出されてきました。
これをそのままクライアントさんに提出しました。
するとクライアントさんから、下記のような返信がありました。
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「キャラクターの顔や体型は問題無いです。装備が簡素で、弱そうな印象があるので、もっと重装備にして、強そうにしてください」
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これをそのままコピペして、イラストレーターさんにお返しすることは可能です。
ですが、「重装備」「強そう」というイメージは人によってイメージが異なりますので、期待するイメージに修正されるか、やはり不安です。
そう思ったADは、他の資料を確認しつつ、こんなふうにイラストレーターさんに連絡します。
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