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出る杭は打たれない。

こんにちわ、めしだです。

僕は今、自分のことをスタンダップコメディアンと名乗っている。
(日本ではフリーターを呼称されているが...)

5年前に勤めていた会社を脱サラし、スタンダップコメディアンになるべくイギリスにコメディー留学をした。

この話をすると、日本人の知り合いは決まって
「勇気があるね」
「僕にはとても真似できないよ」
「すごい決断をしたね」
と称賛を纏った建前全開のリアクションをくれる。

っが、この言葉をくれる人達の目は、多くの場合、僕がステージで明らかに滑ったのに、ショウの後「すごく面白かったよ!」と嘘八百の笑みで優しくフォローをくれる、あの時の目と同じ目をしているのだ。

どうやら、僕は人生でも滑ってしまっているらしい。

日本には、「出る杭は打たれる」ということわざが存在する。辞書でこの言葉の意味を調べてみると、このように説明が書いてあった。

頭角を現す人は、とかく人から憎まれたりねたまれたりすることのたとえ。

そう、僕のように、脱サラをして、新しいことに挑戦する者、既存の慣習を変えようとしている者には、厳しい目が向けられる社会

それが、Japanese society.

脱サラして、スタンダップコメディアンになると決意してから、僕は覚悟した。

社会から打たれることを!

どんなに打たれても挫けない、強い釘になってやろうじゃないか。僕はそう決意して、イギリスに旅立ち、そして1年後、日本の戻ってきた。

日本に帰国してから、多くの日本人に出会った。みんなとても親切で、いつも夢を追う僕に、優しい言葉だけをかけてくれた。

僕は思った。

”出る杭は打たれる”そんな卑しい文化はこの国に存在しないのでないだろうか?だっていつもみんなやさしく僕のことを見守ってくれている。

そんなある時、僕のことを気にかけてくれている、常連のおばちゃんが言った。

「大丈夫?なんかとっても心配なのよ、あなたのこと。」

「なんか訳のわからないことをやってるから...」

そして、気がついた。

僕の釘は、トンカチで打てない、変な方向に出ちゃっていたのだ。












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