永久少年と妖怪姫 姫の危機と天界の青神編
昔、ある集落があった。その集落は天界にいる神に仕える不思議な力を持っていた。その中にある家族がいた。名は蒼那(あおな)という。この家族は異世界の妖怪の里を見守る神の一人、青神に仕える家系であった。毎日毎日信仰を続け、ひたすら仕えるのみ。そんなある日、家族は青神から一人の赤子を授けられた。
「これは私の子、今から十五年間お前らが家族となって育ててくれ、十五年後、またやって来る。それまでは仕えることはしなくて良い。」
と言い残し、青神はこの場を去った。家族はとても喜んだ。なぜなら