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大人も大歓迎な、子どもの本専門店!

3日前、まだ10時オープン前のこと。ある一通のメールが届いた。

そこには、「近所に住んでいて、絵本も大好きだけれども、21歳の大学生でもメルヘンハウスに行っても良いものでしょうか?」と記されていた。

僕はすぐに、「もちろん、大歓迎です!大人も楽しめる絵本もたくさん置いてます!」と返信した。

日曜日ということもあり、店内にはそれなりのお客様がいたが、1人の若い女性が入ってきた。僕が「いらっしゃいませ!」と声をかけると、その女性は「今朝方にメールしたものです!」と名乗ってくれたので、「ようこそ!好きなだけ絵本を読んでってね!」と声をかけた。

大人も子どもだったんだから、、、

21歳になる女性には、「出来るだけ大人でも楽しめるものを」と思い、色々オススメをして、どの絵本も熱心にじっくりと読んでいる姿がレジから見えた。

そして、そんな彼女が選んだ絵本がコチラ。

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『いっぱいあるよ!ごはんどれたべる?』(偕成社)

レジにこの絵本を持って来た時、僕は正直ビックリした。何故ならこの絵本は乳幼児向けだったから。

「たくさん、大人でも楽しめる絵本がある中で、何故この絵本を選んだの?」と僕は聞いた。その問いに女性は「この絵本が一番かわいかったので、素敵な絵本はたくさんあったけど、この絵本にしました。」とのこと。

そう言えば、女性が色々な絵本を手にしている最中、カワイイ小さな女の子がこの絵本をとても気に入って読んでいたことを思い出した。女性はそんな光景も見ていた。

絵本は「下の対象年齢はあっても上はない」と、父がしきりに言っていたことを思い出した。

大人が乳幼児向けの絵本を選んでも間違いではない。むしろ、対象年齢などは目安であり、乳幼児向けであろうが大人も楽しめるのだ。

僕はレジをしながら「良い絵本を選んだね!」と、その女性のセンスがとても嬉しかった。

よく対象年齢を気にして、我が子が選んだ絵本を親御さんを見て「もう大きくなったんだから、もっと字が多いのにしたら?」なんていうやり取りを目にする機会が多々あるが、大概は親御さんが変わりに選んできた絵本より、子どもが選んだ絵本の方がセンスが良い場合が多い。

オープンして今日で1週間。既にメルヘンハウスでは、色々な物語が始まっている。

今後も色々な物語があると思うと、ワクワクしてしまうのである。

メルヘンハウス 二代目 三輪丈太郎


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