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愛せないのに愛されたかった
ただ愛されたかった。
それだけだった。
それだけの為に仕事を辞めて趣味も控えてこれからは彼を優先して生きていこうって思っていた矢先だった。
少しづつ連絡が減っていく事が今まで感じた事がないくらいの恐怖だった。
あんなに会いたいと言ってくれていたのは幻だったの?と思うくらいに、一変した。
色々と自分の行動を顧みても、結局過去は変えられないし未来ももう変える気は無い。
ただ元の場所に静かに戻るだけ。
愛せないのに、愛される訳がない。
そんな簡単な事。
愛していない癖に愛していると言う彼が好きだった。最初から最後まで嘘つきな男。
今はまだ少しだけ休みたい。
弱い癖に毎日泥酔するほどお酒を飲んで、頭を溶かして、何も考えたくない。
私が話し合うのを拒絶するのは、私の事をもう好きじゃない彼とは会いたくないし話したくもないからだ。
他人の気持ちは変えられない。
私はやっぱりいつも選択を間違える。
こんなに孤独を感じるのは生まれて初めてで、自分は孤独を愛していると思っていたのは勘違いだった事も分かったし、今は毎日毎日寂しくてたまらない。
そして彼はそうじゃない事が一番寂しい。
どうしようもないほど、彼に依存していた。
何かに依存しないと生きられない自分の途方もない弱さに気付かされたこの半年間だった。
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