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ドライフラワーの歴史

生花市場を考察する

2014年ごろの市場規模は1.1兆円。
輸入にて花を仕入れている現状がほぼである。
実際に個人消費0.8兆円、業界消費0.3兆円という内訳になっている。
また、輸出もしているが、2014年頃は総輸出額91億円内80億円が盆栽の輸出となっているようだ。
以前も書いたかもしれないが、海外の花き市場と比べても日本の市場規模は年々縮小傾向にある。
だが近年は花のサブスクリプションを行う会社や、オーダーで提供する会社も出てきており、VCが投資に乗り出すなど活気が出てきている。

オーダー会社 株式会社【Sakaseru】
切り花のサブスク会社 【Crunch style株式会社】【ROLLCAKE株式会社】

衣食住のなかで生活必需品では無いものではあっても心を豊かにする物は必要だと思う。

僕自身は叔母の影響がありドライフラワーは30年前から身近なものだった。
贈り物で貰う花をきれいに保存する叔母の姿はとても尊敬できたし、家で寝ながら天井を見ると壁一面に吊るされているドライフラワーがきれいで。
そのことから自分でも作り続けている。
自分の小さい頃を彩るもので亡き叔母とを繋ぐ花。

少しでも日本の花き市場が盛り上がってくれたら嬉しい。

ドライフラワーの歴史

花を飾る風習は古代エジプトからあり、石器時代にもお墓に入れていたことがわかっている。
そのことから花というものが彩る役割をし、古くから受け継がれてきた。
ことオランダの歴史では17世紀ごろに花を飾り絵画に残すことが流行している。
家にある花は彩るという意味で多用され、芸術の中にも題材として描かれていた。

ドライフラワーの歴史も同様で
古代エジプトのピラミッドから見つかり、王の遺体首の首あたりに、ド
ライフラワーで作った花冠を飾ったり棺に入れていたようだ。
生花同様、当時を彩るものとして欠かせなかったようだ。

キリスト教でも生花とドライフラワーを飾ることや、海での追悼式の際にはリースを投げることなどもしている。

ギリシャ神話でも登場しており、花を愛する王の娘が恋人から届く花がすぐ枯れてしまうのを悲しみ花々を自分で乾燥して長く保存する方法を思いつき、いつまでも大切にしていたという話もあり、生花の美しさを保存したいという気持ちは今同様あることを知った。
花には花言葉があり、それぞれの想いを託す物として現在でも贈り物とされていることから、保存ということを考えるようになったのかもしれない。

またヨーロッパでは冬の観賞用にドライフラワーを作ったという話もあり、その後の英国王室ではドライフラワーを観賞用にアレンジメントし、飾っていたという話もある。

話は変わるが、英国で1455年の内乱をばら戦争と呼んでいる。
当時のランカスター家が赤バラ、ヨーク家が白バラの記章を用いていた両家の衝突からこのような名前がついているのだが、ヨーロッパでも菊を家紋にしていた日本の武家などもいるように花は象徴としても用いられている。

生活の一部として切っても切り離せないところにあったものだと認識してもらえたらと思う。

なぜ花を見て美しいと思うのか

なぜ美しいと思うのか?これは永遠の議題となっていて、哲学的観点や芸術的観点なのか様々なこと議論をされてきていると思う。
そもそも美しいの定義がなんなのか?にもよるので幾分答えは出しにくい。
視覚的な要素が一番だ。
自然な色とはいえ、鮮やかな色に心を奪われる。
どうしてあの色なのか?
その疑問から決して人間が発色をすることはできないからこそ惹かれる。
創り上げたものではなく自然の物。
そこに神秘と美しさを覚えるのかもしれない。
また自分はこうも思う。

花を人生と重ねるから美しいと感じるのではないかと思う。

発芽して、花を咲かすまでの間は雑草と変わらない。
決してそこに美を感じないが、一生懸命生きた結果華咲かす。
そして一時の栄華を経て枯れ、次の生命へと命を繋ぐ。
命というものはすべて同じだが、より人生と例えるに容易いものなのかもしれない。
だから愛されるのかなと思う。

自分の仕事は切花を良い色が残るよう乾燥させるのが役目だ。
花の栄華の時を永らえさせる作業。
自分の人生や、兄の命、叔母の命、今まで生きたくても生きられなかった命、これから生きていくものの命を模るかのようにドライフラワーに重ねているのだと思う。
重い表現ではあるが、物には命が宿っていると思う。
だからこそ長く使いたい。
それは古着も同様、僕のこだわりだ。

命はいつか尽きる。
だが生きてきた中で輝く瞬間はあると思う。
そしてそれは命尽きるまで咲き続けることが出来ると思う。
そのためにいろいろなことに興味を持ち、人生を彩ってもらいたい。
僕自身道半ばだが、もしよければ一緒に楽しめたらと思う。

ドライフラワーに興味を持っていただければ幸いだ。



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