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好きな映画の展開から探る、動機の言語化

続くかな。クリエイター気質あふれるnoteってかっこよくて、ただ垂れ流すより頭の中をまとめ=動機の言語化 ながら書けそうなので、しばらく挑戦してみる。


最近、十数年ぶりに一人(と猫との)暮らしに戻って、ずいぶん一人の時間が増えたので、サブスクしまくっているアプリで映画を見ることが増えた。

映画館で見る映画も好きだけど、落ち着きがない+トイレに行きたくなると集中できなくなるから、基本は自宅で見るほうが好き。

ということで、ここ1~2年で好きになった映画を3つ並べて、なぜ好きなのか共通点を深堀してみる(ネタバレ含む。)ちなみにもともと映画をたくさん見る方ではないので講釈を垂れるつもりもなく、あくまで自分の嗜好を知るためのもの。



圧倒的1位! 「ザ・ハント」(2020年)

豚のオーウェルちゃん

誘拐され、ただっ広い森林地帯に集められた12名。お互い面識もなく戸惑う中、突如鳴り響く銃声。彼らは次々とハント(殺)され、生き残った者は散り散りになって逃げ惑う。
犯人は、彼らのせいで一流企業を解雇されたエリート()たち。仲間内の非公開チャットで発された「庶民狩りしちゃおうぜw」というジョークが12名の中の一人にハックされ、Podcastに流出。「とんでもないエリートたちだ」と世間で大炎上し、彼らは職や名誉を失うことに。
それを逆恨みして、Podcastで特に積極的に発言していた12名を特定・拉致して本当に「ハント」してやろうじゃないの、というバイオレンス&サバイバル・アクション映画。

何が好きかって?冒頭の展開の疾走感に加え、BGMも小気味がいいし、主人公のクリスタルつえーだし、終盤はガチで鍛えてそうな女性同士のキャットタイガーファイトだし。随所に挟まれたブラックジョークもいいね!

特に好きなのは、ガソリンスタンド併設のコンビニにクリスタルが乗り込むところと、大統領補佐(嘘)の太メンズをクリスタルが車から蹴とばすところ。いやー、気持ちよくて何度も見ちゃう。
あと、アシーナがオフィスでクビを宣告されちゃうシーンも、スマートでダサくて大好き。

あ、最後の「It's fuckin' great !(最高に いい気分)」は、「最っっ高」ぐらいに訳してほしかったなぁ。

このシーン!わたしも勝負に勝ってシャンパンがぶ飲みしたい(U-NEXTより)

解説・考察サイトを読むと政治的にも奥が深く、またジョージ・オーウェル著「動物農場」への興味も湧くのだけれど、それは置いておいて。
やっぱり自分(たち)が正義、と信じて疑わない人ってどの場面でも一番狂気を孕んでいるなという感想。執拗に「さらわれた自分たちが悪かった」って言わせようとするところとか、リスク管理ガバガバじゃないですか。ナチュラル差別もポイント高い。※ちなみにアジア人は当然のように一切出てこない

まあそんなことよりクリスタルがかっこよすぎるから1週間に一度は見返している映画。


第2位「アダムス・ファミリー」(1991年)

ひたすら可愛い映画

古びた大屋敷に住むイカれた一家、アダムス家。かなりの資産を築いているようで、顧問弁護士のタリーは、自身の借金返済のため妻や高利貸しの女性とともにその財産を奪えないか悪だくみする。
一家の長兄・フェスターが25年前から行方不明であることを知り、容姿が似ている高利貸しの女性の息子・ゴードンをフェスターと称してアダムス家に潜入させることに成功。
本当にフェスターなのか?と怪しまれつつも、仕掛けがたっぷりの屋敷で試行錯誤して財産のありかを探るゴードンだが、一家に情が湧いてきたところ、業を煮やした母親が強硬手段に出て…といったブラックコメディなストーリー。

アダムス・ファミリーなんて名前は有名すぎるのに映画疎い派なので恥ずかしながら見たことなくて、そんな中、ゴリラ女子高生でおなじみの漫画家・大友しゅうま氏のInstagramの投稿をきっかけに視聴しました。U-NEXT万歳。

とにかくアダムス一家の全員がめちゃくちゃ可愛いの。作りこまれた世界観、決して崩れない家族それぞれのキャラクター、中だるみのない展開。流行らないわけがないね!

特に、現主人のゴメズ・アダムス(ラウル・ジュリア)が名演すぎて…博多華丸系の眼力と、ザ・エンターテイナーな華やかさに目を奪われっぱなしでした。もう鬼籍に入られているなんて、残念すぎる。

プエルトリコ出身のラウル氏。狂気的な華がある…!

娘のおでこちゃん(ウェンズデー)も可愛いよね。ファッションも好き。

2年後に上映された2も見たけど、フェスターってモテる設定のはずじゃ…?パグズリーの前髪も熊手みたいになっててちょっと気持ち悪かった…(画像は貼らない)
1でワクワクした屋敷の仕掛け(ドラえもんのカブカレーのアレが好きな人なら好きなやつ)もなくて、残念だったな。唯一デビーがセクシーでポイント高め。それゆえ家族で見づらい内容だけど、当時は問題なかったのかな?


第3位「エクストリーム・ジョブ」(2019年)

焼肉味のフライドチキンが食べたくなるよ!

コ班長が率いる5名の麻薬捜査班は、なかなか成果があげられず、落ちこぼれの烙印を押されて解体寸前。最後のチャンスとしてマフィアのムベ率いる国際犯罪組織の検挙を誓う。
アジト向いのフライドチキン店に居座り、来る日も来る日も潜伏調査をするも、なかなか怪しい動きを見せない一味。そんな中、店が売上不振で閉店することに。調査のため思い切って5人で店を買い取り、調査と店舗経営を兼ねることとなるが、テキトーに作ったフライドチキンが美味しいと大バズり、店は連日大行列の繁盛店に。
俺たちは警官なのかチキン屋なのか…そんな中、思いもよらぬ形でムベ一味と接触することに… ざっとこんなアクション映画。

こちらも大友しゅうま氏の投稿をきっかけに視聴。U-NEXTすごいや。
いやー楽しかった。パラサイトや大悪人しかり、韓国映画のテンポはほんと軽快ですね。俳優陣も手足が基本長いからファッションやアクションが映える。難点といえば、名前が短いから覚えづらい…

戦える系女子もかっこよかった~

好きだったのは、⇧写真右端のキム(イ・ドンフィ)。椎名桔平系の顔立ち(つまりイケメン)で、真面目に働いてちょっと損する系と個人的に好きになっちゃうタイプ…。左端のマ(チン・ソンギュ)も、キャラクターが好き。

警官なのにチキン流行っちゃった!から、マフィアと戦うぜ!まで、あっという間。後半は華やかすぎるアクションに目を奪われました。マフィアのボスであるムベは、レオンの彼を意識しているような…?ゾンビバトルも迫力ありました。


共通点は「実は」?

ここまで好きな映画と好きな理由を書き連ねてみたけど、共通項として「実は…」があり、その先にある爽快な展開が好きなのかな~と自己分析。

「ザ・ハント」のクリスタルは、エリートたちからはただの社会不適合者と見下されていたが、実はアフガン戦争経験の本物の元軍人。一人でエリート軍を壊滅させちゃうよ!
「アダムス・ファミリー」で偽物と思われていたフェスターは、実は記憶を失っていた本物のフェスターで、母親と思われていた女性はただ彼を拾っただけ。
「エクストリーム・ジョブ」は、落ちこぼれと思われていた捜査班メンバーは、実は元軍人やキックボクサー、スポ根など、つわものぞろい。マフィア相手に5対30でも余裕だぜ!

その先に、勧善懲悪よろしく敵対組織を壊滅させたり、本物の家族愛を手に入れたり、評価されたり…といった爽快感・納得感ある展開が溜飲が下がって好きなのかも。
もちろん、意外性は脚本として当然の手法ではあるのだけれど、特にこの展開が好きになっちゃう。ミスターノーバディとか。

察するに、日常生活に不満でも抱えてるんでしょうね、私。単にワクワクするだけだとは思ってるんですが、動機の言語化って自分を知る上で大事らしいので。

クロロは就活できるんかな

漫画も同じように、読者だけが知る「実は」がある作品がタイプが好きだったりする。それは②で書いてみよっと!

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