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弾丸食べ歩き~浅草アゲイン

国産鰻のおにぎりをぱくつく

「そうだ浅草、行こう。」と秋葉原の用事を終えて思った。気づいたらつくばエクスプレスに乗っていた。浅草まで4分間の短い旅だ。
 どうしても食べたいものがあった。「うなな」の「鰻焼きおにぎり」だ。国産鰻のおにぎりが600円とあって行列必至の大人気。先日の浅草行き(https://note.com/merlin_witch/n/n55dee26b4585)では休みでとても残念だった店だ。
 今日こそは!と足を向けると遠くからでも人だかりが見える。営業しているに違いない。張り切って店へ向かうと「いま(前の回の分が)終わってしまって、次はお受け取りが13:00になりますがよろしいですか」と聞かれる。現在12:30だから、30分時間をつぶせばよいのだ。「はい!」と元気よく答える。500円玉2つを自動販売機に入れようとすると「ありがとうございます」と店員さんがコインを預かって自販機に入れ、出てきたチケットに「13:00~」と書いて渡してくれた。
 時間までその辺を散策しよう。2週間前に抹茶アイスを食べたお店やさつま芋チップスを食べたお店がある。甘いものがほしくなったらあの当たりへいけばよいのね。
 今日の浅草は和服のカップルが目立つ。髪の毛もきれいに編み込んだりアップにしたりしていて、とても美しい。子連れのカップルも何組かいて、子どもにも和服を着せている。七五三のようで「可愛さしかない!」見ていて嬉しくなった。
 時間になったので「うなな」へ行くと、すぐに商品を渡してくれた。いまどき「袋」に入れてくれるのがありがたい。
 一切れ口に入れると、「あっ、鰻ってこういう味だったよね」と思いだす。炭火で焼いた鰻の皮はぱりっと香ばしい。たれの甘さでごまかさず、鰻という素材で真っ向勝負をかけてきている。これが600円とは嬉しい。
 これまた炭火焼きのおにぎりともよく合って、まさに鰻丼を食べている気分が味わえた。

スパイシーな台湾フライドチキン「麻辣炸鶏排(ザージーパイ)」を台湾ビールで流し込む

 今度は伝法院通りへと向かう。やはり先日食べられなかった「安心や」の炸鶏排(ザージーパイ)がお目当てだ。この辺はカレーパンの「豊福」や「浅草メンチ」の店が軒を連ねていて、そこここで若者が並んだり食べたりしている。
 若い人の中におばさんがひとり混じって並ぶ。10分後くらいに順番が来て、スパイシーな「麻辣炸鶏排(ザージーパイ)」と台湾ビールを注文。ビールは店頭の冷蔵庫から自分で取り出すシステムだ。
 この麻辣炸鶏排(ザージーパイ)、「顔より大きい」のは本当だった。もちろん、カリッカリだ。
 揚げ物の油をビールで流し込む美味しさ、楽しさを久しぶりに思い出した。たまには「身体に悪い」愉しみ方もいいよね、と言い訳をしてかぶりつく。ああ、仕事が落ち着いたら(いつだ……)台湾に行きたいなぁ。

食後のコーヒーとデザートが一体化したスナックをつまむ

 鰻おにぎりと麻辣炸鶏排でお腹はいっぱい。最後にスイーツがほしいなぁ。と思いつつ仲見世を歩くと、先日もお土産を購入した豆菓子の「小澤清二郎商店」がある。
 ここだ!と閃いて店に入った瞬間、「自分って、豆菓子がこんなに好きだったんだ」と驚いた。2週間前に来たばかりの店を迷わず選んでしまうなんて。
 今日はデザートがほしかったので、大豆にコーヒーの味をつけてほんのり甘みを加えた「珈琲豆」を選んだ。そうそう、コーヒーとデザートがこれひとつで完成するではないか。
 珈琲豆をぽりぽりかじりながら浅草の駅へ。滞在1時間半ばかりと「弾丸」食べ歩きツアーとなったが、とても気が晴れた。たった90分でも「休日」は満喫できるのだ。

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