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ひとり暮らしレポート 夢

わたしの夢は、やりたかったことは、文章を書いてお金を貰うことだ。はじめは小説家だった。しかしわたしの狂気はそこへは至らず、いつしか遠のいてしまい、文章が書けない時期が長く続いた。それでも、なにか文章を書いて生きていきたいという野望は消えなかった。なにをしたら、どうしたらできるんだろうと、なにか始めてみようにも尻込みして、できないままの時間は長かった。ようやくwebライティングの試験を知り、ようやく勉強して、ようやく合格し、ようやくわたしはスタート地点に立った。そして、わたしは自分が書いた文章でお金を貰った。とても短くて簡単な文章だから、何も買えないくらいの小さなお金にしかならなかったけれど、それでも長い間うじうじしていたわたしにとって、なによりも価値があるものだった。正直タイパが悪い。一つの文章を作り上げるためにかかる時間に対しての金額はおぞましいほど低いのだけれど、それでもわたしはこの苦しみが味わいたかったのだ。一歩を踏み出したかったのだ。他の人からしたら、とってもくだらないことだろう。意味のないことだと、時間の無駄だと言われるだろう。それでもかまわない。わたしはそれでいいと思っているんだ。ここから始めていけばいいんだ。
わたしは毎年毎年、春が大嫌いだ。悲しいこと、悔しいことばかり起こるから。でも、今年は初めて良いことがあった。これで乗り越えていける。人生は辛く苦しいけれど、生きていれば良いこともやってくる。そのためには努力が必要で、努力をし続けなければならない。それはそれで辛いけど、良いことを味わうために、これからも苦しみ、頑張っていこう。