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フェイスブックのスマートグラスとAR/VR

『戦略をアップデートする』は、競争戦略コンサルタントとしてGAFA×BATH等の米中メガテック企業をはじめ国内外トップ企業の動向をフォローしている田中道昭が、日々行っているこれら企業へのリサーチの中から、その内容をnoteでシェアするものです。

今日の『戦略をアップデートする』も、第51回に続いて、フェイスブックを取り上げます。テーマは、フェイスブックのスマートグラスAR/VRです。

フェイスブックは、2020年9月16日付けで、ニュースルームに「Facebook Connect: Introducing Oculus Quest 2, a Partnership with EssilorLuxottica and More(年次イベント『Facebook Connect』:エシロールルックスオティカらと提携、オキュラスクエスト2を発表)」という記事をアップしました。

『Facebook Connect』は、もともとフェイスブックが2014年に買収したオキュラスの年次イベント『Oculus Connect』でしたが、今年は改称されて9月16日に無料のオンラインイベントとして開催され、より広範なAR/VR(拡張現実/仮想現実)体験にかかわるサービスなどが紹介されました。

記事によると、フェイスブックは、フランスのアイウェア・メーカー大手エシロールルックスオティカとの提携のもと、来年から「レイバン」ブランドのスマートグラスを製造・発売するとしています(機能やサービス内容は未発表、イメージ動画参照)。「テクノロジー×ファッション」で、人々が友人や家族とつながりやすくするという目標も掲げています。

合わせてフェイスブックは、All-in-Oneで次世代VRを体験できる新型ゴーグル端末「オキュラス・クエスト2」を10月に発売するとも発表。さらに、現在「Facebook」と「Instagram」で利用できるARアプリ「Spark AR」を、来年からは、スマートディスプレイ「Portal」と「Messenger」でも利用できるようにするとしています(動画参照)。

2017年の「フェイスブックの10年ロードマップ」では、2027年までにコネクティビティ、AI、AR/VR領域を強化することが明確に掲げられました。フェイスブックは、ミッション「人々にコミュニティ構築する力を提供し、世界のつながりを密にする」を遂行するためのツールとして、テキストから写真、動画、そしてAR/VRへと戦略的に機能やサービスの拡充を図るとともに、マーケティング・プラットフォームとしての力を強化してきています。

田中道昭

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