下顎

管楽器奏者は下アゴを落とそう

管楽器奏者の”頭”は動かない

いきなりですが、
管楽器を吹いている時の
奏者の“頭”は動きません。

「一体何を言い出すんだ
 頭は自由に動くじゃないか」

と思われたかもしれませんね。

しかし、
その”頭”の動きは、

頭を動かしたのではなく、
“首”を動かした結果なのです。

回りくどい表現かと
思われるかもしれませんが、

管楽器奏者にとって
この動きのイメージは、

アンブシュアを作る時に
とても重要な事なのです。


マウスピースをくわえるとき

木管楽器等では
口を”上下に”開けて
マウスピースをくわえようとしますが、

人間の本来の動きを考えますと
それはできないのです。

それはなぜでしょう。

繰り返しになりますが
頭は動かないからです。

それでも無理に
頭の動きを含めた口の開きで
マウスピースをくわえようとすると、

首から上全体を動かすことになり、
とても大きな動きとなります。

この大きな動きが、

場合によっては
首や肩の力みの原因となります。

そこで今回は、
管楽器のアンブシュアを作る時の
口の上側と下側の役割の違いから
頭のイメージを変えてみませんか、
というお話をいたします。

動かない頭と動く下アゴ

今回の記事では、
下にあります図のイメージが
とても大切になりますので、
まずはご覧ください。

頭 = 灰色のゾーン = 動かない
下アゴ = 緑色のゾーン = 動く

イラスト:岩崎 ひろき

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