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心の泉は湧き続ける

環境を変えた理由は、おそらく周りの人達が思っているよりも多い。
なぜ引っ越すのかと聞かれた際、だいたいの人には
「関東の方が就きたい仕事の求人が多いから」と伝えていた。
なぜこの回答なのかというと、大多数の人が納得しそうな
それっぽい理由なのでこれ以上突っ込んで聞かれない気がしたからだ。
案の定、あまり深入りされたくない人にそれ以上聞かれることはまずない。
そもそも、そこまで興味がないだけかもしれないが。たぶんそうだろうと思う。
もちろん、この理由も嘘ではないが、躁鬱人の一人の人間の心はそんなに単純ではない。
これまでの日常の経験で味わった感情・感覚・思考の記憶は蓄積されていく。
そのたくさんの記憶の中から導き出された理由がいくつもある。

『年齢的な若さ』ってそんなに重要?

自分を一般的な年齢という数字だけで見ると、特段に若いというわけでもない。
正直、周りの同世代の友人たちと会うたびに繰り広げられる
だいたい同じような会話の話題にいい加減「飽き」てしまった。
例えば、「もう〇〇歳やな~やばくない?」から始まる会話は
何万回、いや何億回聞いただろうか。会うたびに誰かが必ずこの話をする。
もちろんこんな話は一切しない友人たちもいるが、3人以上の集まりでは
回避できない話題だ。
私は社会に出て、本当の「若さ」は年齢では判断できないと思った。
自分と向き合い、純粋な心を持ち、新しいことに挑戦している人達は
年齢に関係なく輝いているし、個人の歴史が心身に刻まれ重なって行き、
雰囲気にもヴィンテージ感が出てくると思う。
私自身も、歳を重ねるにつれ少しずつ自分だけの経験や知識も重なり、様々な感情が解放され、心のイキイキが増して行っている。
まず、自分でほとんどのことを選択できる生活というのは
学生や未成年時代を終えてからじゃないと始まらないことが多い。
『歳を重ねる=良くないこと』なんて、とてももったいない考え方だ。
個人のたくさんの可能性を潰す言葉だと思う。
また、私は言葉の影響力というのはとても大きいと思っているので、
自分の未来に必要ない言葉は口にしたくないし、聞きたくない。

歳を重ねるというのは、それぞれの年齢までの、数えきれない程の
目に見えない奇跡の連続のおかげで成り立つ、とても尊いことだ。
なので私は、自分と自分の大切な人の誕生日を迎えられた日の
感謝と祝福は、歳を重ねるにつれ盛大さを増していきたいと思う。



自分自身から湧き出た願望に対して『なぜ?』を繰り返したい

先ほど書いたの年齢の話題と同じぐらい頻繁に出てくるのが、恋愛の話。
「彼氏できた?」「彼氏とどう?」「結婚の話出てる?」など。
もちろん私も恋愛の話は好きだし、友人の恋愛事情は興味深いけれど、
恋愛の話に対しての切り口がだいたいいつも同じで、価値観が偏りすぎている人が多いことがいつも気になる。
例えば、結婚したいと考えているが、『なぜ結婚したいのか』という理由までしっかり考えられていない人が多いように思う。
ほとんどの人から、子供の頃からの価値観の植え付けによる『結婚しなければならない』という義務感を感じる。
もちろん、そういった人達の中でも、「結婚しなくても良いとは思うけど、私はしたい」と思っている人もいる。
だが、個人的には本当に突き詰めて考えているのかどうか、疑問に思う。
明確な理由を聞きたいのだが、そこまで突き詰めると微妙な空気になるので
聞いたことはないが、その明確な理由を微妙な空気にならず説明し合えて、会話できる人達と出会いたいし、話がしたい。
切に結婚したいと願っている人の中には、「子供が欲しいから」と答える人も多いかもしれないが、そこも、「なぜ?」と突き詰めて考えて欲しい。
自分自身から湧き出た願望に対して、「なぜ?なぜ?」と問いかけ続け、
突き詰めていく人が増えると、全体的に結婚の話題は今よりもさらに減っていくと思う。
今も日本では少子化が進んでいるとのことなので、広く見るとやはり
結婚しない人達が増えているということかもしれない。
結婚してもしなくても、どちらを選んでも、自然と導かれても、
『幸せ』を感じるかは当人の考え方、生き方次第で、もちろん人それぞれだと思うのだが、

「なぜ結婚したいのか」「自分の中だけでの結婚する意味とは」
「なぜ子供が欲しいのか」「なぜ自分の遺伝子を残したいと思うのか」
「そもそも残したいのか」「子育ての覚悟はできているのか」
「今のパートナーは子育てに対してどんな考え方なのか」
「母親となる自分の負担が多くなるような考え方ではないか」
「母国の子育て支援制度はどんなものがあるのか」

ここまでは行かずとも、自分の心から出た答えと向き合って考え、
自分だけの答えを出し、その答えに覚悟までできている人は少なく、
無意識に「結婚すべき」と考えている人達の割合のほうが多いように感じる。
私自身が出した答えの詳細を、後日、記事にして書きたいと思う。

このように、周りの同世代の友人で集まった時の話題は、
年齢・恋愛・結婚の話・美容の話・芸能人の話がほとんどで、
建設的で新しい考え方や、感覚の共有、面白い発想の話をできる人が少ないと感じていた。

また一部の友人とこういった話ができても、このごく一部の友人達に
無意識に依存してしまい、その中でも価値観が凝り固まってしまっているような気がした。

上記が、私が環境を変え、新たな人間関係を一から築こうと思った主な理由。
私はもう、『普通』の軽い世間話ができなくなっていた。
だいたいのやりとりは聞き飽きたし、合わせてられないし、笑えない。
こんなことを書いておいて、読み返して、物凄く偉そうで笑
自分は何様のつもりだ?と思って自己嫌悪に陥りかけた。
本当に心底めんどくさい性格だと思う。でもそこが自分の長所だったりする。
最後に自分を褒めているあたり、自由家が様になってきたなと思った。

ちなみに私は関西から関東に引っ越しましたが、関西のお笑い文化に
対しても考えていたことがあって、その内容も環境を変えた理由の一つ
なので、また後日、記事にして書きたいと思います。


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