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公募型新規事業を通じて”事業”と”人”の成長を実現する ~パナソニック様の事例と共に~

メルセネール・大道寺です。

弊社はこの春からHPを段階的に作り直しており、先日、新たに事例を掲載させて頂きました。

こちらのパナソニック様の社内公募型新規事業プログラムです。


このnoteではこのプログラムの内容を詳らかにするということでは無く、私たちがどんな流れ・想いでメンタリングサービスををご提供しているのか、私の視点でお話したいと思います。機密情報に触れない範囲でこちらのケースの”思い出”も混ぜたいと思います。

新規事業メンタリングとは?

『新規事業メンタリング』というワードをご存知でしょうか?

まずは『メンタリング』というワードを見てみましょう。

メンタリング(英語:mentoring)とは、新入社員や後輩に対して、上司による指示とは別に、先輩社員が助言・指導する行為や人材育成手法のこと[1]。指示や命令によらず、メンター(mentor)と呼ばれる指導者が、対話による気づきと助言により、被育成者たるプロテジェ(protégé)ないしメンティー(mentee)本人と、関係を結び自発的・自律的な発達を促す方法である。

ウィキペディア(Wikipedia)

検討対象を「新規事業」として、この概念を掛け合わせたものが、『新規事業メンタリング』となります。

つまり、

  • 新規事業開発を進めるにあたり、

  • 指示や命令によらず、メンターが対話による気づきと助言により、

  • 事業検討者本人の自発的・自律的な発達と、

  • 新規事業案の高度化を促す方法

という活動です。

イメージとしては以下のような活動を繰り返します。

メンタリングのイメージ


私個人としては、様々なところで10年近く、このメンタリングを実施させて頂いており、2,000名以上の方をサポートしてきました

メンタリングでは、検討チームの皆さんと定期的に議論させて頂くことはもちろん、ちょっとしことはチャットでやり取りしたり、突発的な相談事項があれば臨時MTGを開催します。

新規事業開発において日々発生する問題に対して一緒に取り組んでいく、という感じでしょうか。

パナソニック様のケースでは、公募型新規事業プログラムに対し、社内の皆さんがエントリーされ、通過された各チームの検討活動をメンタリングさせて頂いております。

ちなみに、新規事業メンタリングは公募型プログラムに限らず、新規事業開発部や事業開発プロジェクトチームなど、主幹部門へもご提供させて頂いております。

主役は誰なのか?

この新規事業メンタリングで非常に大事なことは、『主役が誰なのか?』ということです。過去に新規事業プログラムで失敗された方々のご意見を伺うのですが、この「主役の設定自体」や「途中で主役がブレる」ということが失敗の要因の1つとなっています。

あるある①

  • 途中の事業案審査において、社内の幹部から運営事務局に対し、「もっと投資に値する案を出してほしい」というコメントが出る

  • 結果として投資に値する案を出したいという幹部が主役の運営になる

あるある②

  • 何らかの事情で検討者の検討内容や活動が及第点に達していない

  • 本来メンターであるべき人が見守ること、対話することができず、指示を始めてしまい、メンターが主役になる

あるある③

  • メンター自身が気持ちよくなりたいがために、偉そうに経験を語ったり、自分の案や知見をご披露する


「そんなことあるの?」と思われるかもしれませんが、プログラムで苦い思い出をお持ちの方は一定程度、この”あるある”経験をしています

ご一緒させて頂いたパナソニック様のNewライティングプログラムでは、主役は『テーマ推進者』ということを徹底されています。

この考えは私たちも非常に共感しており、新たな論点が出た際も、必ず『テーマ推進者』を中心に議論をさせて頂いております。パナソニック様の内部資料においても、『テーマ推進者』が中心に描かれていることは、まさにその思想の表れなのだと改めて感じます。


新規事業は検討する本人のモノ

”新規事業”に対するご支援形態はさまざまですが、私はメンタリングを最適解の1つと考えています。

新規事業のアイデアを着想し、何度も顧客の下へ足を運んで検証をし、試作品やMVPを開発し、戦略を練って、プランに落とし込み、そしてようやく立上げに・・・。そしてその先も続くのが事業開発です。

事業を検討する本人・チームが自分たちの手で形作り、前に進めることが非常に大事です。

新規事業メンタリングはその活動における『補助輪』のようなものかなと考えています。

ハンドルは自ら握り、ペダルも自らこぐ。但し、最初はうまく運転するコツが分からないので『補助輪』がサポートする。

また、補助輪を外しつつ、転んで更に学びが増えるということも重要です。

長く続く新規事業という活動において、自律的に走れる人を育てるということはメンタリングならではの価値かなと思います。

また検討者の方の経験やベースの思考力、性格に合わせて柔軟にメンタリング内容を変えることもできます。

  • 議論好きの方は徹底的に議論に付き合う

  • 想いが強く熱くなりがちな方へ、冷静に広い視野を提示する

  • なかなか外に出ていけない方とは一緒に外へ出てみる

  • ネガティブに捉えがちな方へはポジティブな視点を提示

メンタリング期間中の体験を通じて、様々な気付きを得て頂き、その後に自立して走って頂くことが大事で、本当に事業を立ち上げていくサポートとしての意義があると感じています。

新規事業メンタリングにご興味をお持ちの方や、新規事業を進めるにあたってお悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。


新規事業やソリューションビジネスに関するご相談受け付けております!

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など、何かございましたら私のアドレス(kazuyoshi.d@mercenarie.jp)か、Twiteer(@Daidoji_K)までお気軽にご連絡ください!

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