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基本情報技術者試験合格レポ


基本情報技術者試験を11月中旬に受験してきたので、今回は勉強期間の振り返りも兼ねてレポを書いていきたいと思います。正直かなり自信が無かったのですが何とか一発合格することができた・・・っぽいです。
普通に再試験だと思っていたので自分が一番驚いています。

なんとか合格🙏

00.はじめに

🖥️ 一応筆者スペック

  • ド文系。大学は法学専攻。オタクアラサー。

  • 数学苦手。

  • SEでも無ければ情シスでも無い。ただの事務職。

  • 事務作業でVBAやRPAを少し弄る程度。ほぼ独学。

  • 今年から重い腰を上げて資格取得に取り組み始めました。(遅)

今回は、文系卒であったり、プログラミングにあまり慣れていない人でも合格することができる資格だよ〜というのを主軸に書いていこうと思います。(ので、高度な内容は期待しないで下さい…と初めに予防線を張らせて頂く。)



🖥️ 基本情報技術者試験ってなに?

国家試験である情報処理技術者試験の一つで、下記の図のように最も基本的な情報系の知識や技能を問われる試験です。

IPAホームページより

IT業界では登竜門とされており、入社したら最初に取得を目指すことが多いようですね。筆者の勤務先(非IT)でも今年から推奨資格となり、補助金が出るようになりました。IT業界以外の民間企業や公務員など、利用者側の受験も増えているようです。筆者は取得していませんが、ITパスポートの上位資格といったところでしょうか。

🖥️ ざっくり試験概要

  • 実施方式  :CBT方式(随時実施)

  • 科目A試験:  90分(60問・四肢択一)

  • 科目B試験:100分(20問・四肢択一)

    科目Aが知識問題、科目Bがアルゴリズムを実際に解いて回答する問題になります。科目Aの後に科目Bを連続して受験する形になります。合格するには科目A・科目B共に600点以上を取らなければなりません。プログラミング未経験の人にとっては科目Bが鬼門となると思われます。

01. 学習期間

さて、具体的な話に入ります。まずは学習全体について。

✏️ 学習期間:7月下旬〜11月中旬
🕐 学習時間:平日2時間、休日6時間〜

参考書を購入したのは7月下旬ですが、8月はお盆休みやらコロナ療養などが重なり、1か月間殆ど勉強していません。実質、3か月ほどだと思います。

平日
朝1時間勉強することにして、残業が無い日は帰宅後も1時間程度勉強しました。静かで集中でき、体力的にも余裕のある朝学習、おすすめです。

休日
何も無い日はコワーキングスペースに行って勉強していました。とはいえ、月2回は夫の転勤先に会いに行ったりしていたのでそこまで勉強できてません。流石に試験近くなったら1日篭って勉強しましたが...。


ちなみに、当初は10月下旬に受験予定だったのですが、不安があったため半月ほどずらしました。(これができるのがこの試験の良いところ)

02. A試験対策

旧午前試験と呼ばれるもので、情報系の基礎知識が問われる試験です。

🖥️ ざっくりとした概要

  • 大部分は暗記。計算問題もちらほら出ます。

  • 似たような英語の略字ワードが沢山出てくるので、普段触れていない人は慣れるのが大変かも。

  • 50%程は過去問から出題される。

  • 過去問演習がとても大事!

  • ハードウェアやソフトウェア関連の知識から法務、会社運営に至るまで広く浅くな勉強が必要な印象。

使用教材① すーさんのYouTubeチャンネル


恐らく他にも多くの方が取り上げていると思いますがYoutubeにて基本情報の対策動画をあげてくれているチャンネルです。教材は勿論書籍のものが多数発刊されていますが、敢えて、すーさんのチャンネルを1番に挙げさせていただきます。このチャンネルに出会えていなかったら受からなかったんじゃないか?と思うほどお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

特に、文系卒の方・初学者の方・勉強を始めたけれどモチベーションがイマイチな方におすすめです。私は参考書を購入して勉強をスタートしたのですが、内容が右から左に抜けていく感覚が強くなかなか覚えられず…。自分が問題を解ける未来が全く想像できませんでした。参考書がどうというよりは、普段殆ど慣れ親しんでいない内容を一から自分で学習するのはなかなか大変だと実感しました。あと、計算問題に対する拒否反応が強かった…。(文系あるある)初学者向けでこの感じ、範囲も広いしどうしよう...と焦りました。

元々、読んで覚えることができないタイプで、記述式の問題集のような参考書があればいいなと思い、すーさんが配布されているスライドを使用させて頂き、自作することにしました。

  1. すーさんのnoteから講義資料のPDFをDL(こちらは有料記事になります)

  2. Goodnotesにインポート

  3. 見え消し版を作成し、問題集のように使う。(理解しにくい内容があったらGoodnotes上でスライドに追加情報を書き込む)

見え消しを作るのは多少手間ですが、問題を解く要領で覚えることができ、スライドの図表も感覚的に頭に入ってきたので結果的には一番自分に合っていた方法でした。過去問演習に入るまではこの方法でインポートを進めました。

有料記事なので実際のキャプチャは載せれませんが、イメージはこんな感じ。
(すーさんチャンネルの動画のスクショを元に作成)

間違えたところには✖️をつけて復讐したり。


余談ですが、今回、始めてGoodNotesを使用しました。なぜもっと早く導入しなかったのか...。学習がiPad上で完結できるのがめっちゃ良いです。参考書や教本を持ち歩かなくてもiPadとApple PencilさえあればOKだし、なによりキーワードを検索してページを探せるのがとても便利で効率がよいです。今後も使用していきたいアプリになりました。リュックに参考書系を詰め込むとなんだかんだで結構な重さになるんですよね…。肩が死にます…。

使用教材② 過去問道場

こちらはWEBサイトになりますが、基本情報の学習において有名なサイト。科目A試験の過去問についてはこのサイトだけでこと足りる気がします。平成16年〜令和3年免除試験までの過去問と解説が記載されています。これ無料でいいの?間違えた問題のみを出題する設定や分野を指定して出題できるので便利です。

過去10年分解く人が多いような印象。筆者は平成26年秋季〜令和3年免除・サンプル問題を学習しました。全体の正答率は76.5%(B+)。恐らく正答率80%以上はあったほうが安心です。(計算問題は解けたらラッキーくらいであまり対策してませんでした。よくない。)個人的には掲示板のスレッドをROM専で眺めてました。周りに誰も受ける人がいなかったので少し孤独感が紛れた…かも。

使用教材③ キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

キタミ式は過去問題を解きながら辞書のように使いました。(令和6年度版が発売されているようです。)ほぼ全てのページにイラスト付きで感覚的に学習することができます。初学者の人はとっつきやすいんじゃないかなと思います。ただ、参考書関係は合う合わないがありますので、実際に書店で手に取って眺めてみることをおすすめします。

結構な厚さがある。電子版もあるので持ち運びにはそちらがいいかも。


使用教材④ 基本情報技術者試験(科目A・科目B)全問解説

過去問演習ができるアプリです。出先での隙間時間を活用できて便利。(しばらく起動すらしていなかった。)直前、会社の昼休みにご飯食べながら勉強してました。電車通勤の人など、移動時間に勉強できる人は便利だと思います。過去問道場の復習にも◎。出先で計算問題を解くのは厳しそうなのであくまで知識問題定着の補助として使いました。

03. B試験対策

こちらは初学者にとっては避けては通れない関門と言っても良いのではないでしょうか。CBT方式になってからは科目Aと同日受験となったため、並行して学習しなければなりません。ただし、試験内容は旧午後試験と比較して簡単になっているとも言われます。 

🖥️ ざっくりとした概要

  • 実際に擬似言語で書かれたアルゴリズムを解き回答する問題が16問、情報セキュリティに関する問題が4問の構成

  • トレースを覚えることが鍵

  • 20問100分なため、1問にかけられる時間は5分程度。時間が足りなくなる人もいる。


私は仕事上VBA(マクロ)を触ることがあるとはいえ、アルゴリズムのアの字程度しか知らない状態。サンプル問題は数問解けるけれど合格点には程遠い...というレベルからスタートしました。

つい学習を先延ばしにしてしまい毎日触れ始めたのは試験の2〜3週前からです。(解けると楽しいんですけどね...。)

使用教材 出るとこだけ!基本情報技術者 科目B


この本を何も見ず解けるようになればおそらく受かるんじゃないか?と思います。筆者は時間がなく一周しかできませんでしたが。(学習は計画的に...。といつも思う)

個人的にこの本をおすすめする一番の理由は、トレースのやり方を順を追って学べるというところにあります。

科目Bではトレースという作業が必須になりますが(トレース無しで出来る人もいるかと思いますが、初学者は地道にトレースすることをおすすめします。)トレースって何?という状態からスタートしたため、そもそもトレースのやり方が分からん。となりました。

ざっくりしたやり方が書いてある参考書もあるけど、自分のやり方で合ってるのかかなり不安でした。(そして多分違った。トレース表作ってなかったし。)そういう面で、読者の視点に立って一緒にトレースをしてくれるのはとても助かりました。あと、シンプルで分かりやすかったです。赤シートが使える仕様なのも◎。

そして、忘れがちだけど重要な情報セキュリティについても一冊で網羅できます。アルゴリズムに大半の学習時間を割くとは言え、情報セキュリティ4問は落とさないようにしたいものです。

こちらは赤シートを使って用語の意味や対応を暗記+科目Aの知識で解けるのではないかなと思います。文章量が多いのでそこだけ注意。

科目Bに関しては情報セキュリティ→アルゴリズムの順番で解くのがおすすめです。

04. 試験当日の所感・学習まとめ

最後に試験当日感じたことや学習全体を通して感じたことを書いていきます。

  • 腕時計を含め手荷物は全てロッカーに預けるように指示される。飲み物なども×。(残り時間がPCに表示されます)

  • 私が受験した会場では目薬のみ持ち込みOKだった。

  • 一斉に試験を開始するわけではないので途中で人の出入りがある。

  • 途中で近くの人が鼻を啜る音や服の擦れる音が気になってしまい苦労した。ザワザワした環境で問題を解く練習をしておいた方が良かったかも。

  • 白紙にボールペンで問題を解くのに慣れておいてよかった。

  • 過去に合格した人の学習計画をnoteやQiitaなどで調べて参考にした。(レポあげてくれている皆様ありがとう)


基本情報は必要じゃないとかなんとかボロカスに言われてる場面もよく目にしますが、個人的には、情報系の知識のみならず、社会人として最低限知っておくべき知識や、アルゴリズムの考え方が学習できる良い機会になりました。むしろ、非ITの社会人の方が受けるべきなのでは?とすら思う。VBAを少し使えるだけでも業務時間短縮になったりするので。効率化に繋がる視点が見えてくるかも。

改めて、社会人が勉強するのは大変だと実感しました。当たり前ですが、圧倒的に時間がないし、残業があった日には屍のようになってるし。いかに効率良く学習するかが重要ですね。先述しましたが、GoodNotesを使用した学習がとても良かったので、次回以降も使っていきたいと思いました。iPad買って良かったー。

私生活の都合により来年度転職するかもしれないのですが、引き続き応用情報を取得しようかと思っています。では、また!

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