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はじめまして、工藤未央と申します。

昨年2022年9月3日に、大人向けヘアアクセサリーブランドmeon(ミーオン)を個人事業としてスタートさせました。
きっかけは、私が37年間生きて来た通り道(細い脇道だったり、迷い込んだまわり道だったり)に落ちていた物たちを集めたら、パズルのように組み合わさったからです。

2023年春の道

これまで

コンプレックスの塊だった高校時代。
髪はベリーショートにツンツンヘア。やぶれたTシャツにGeorge Coxのラバーソール。全身パンクなファッションで、2年間アメリカ ネブラスカ州の高校へ留学。(コーン畑どーん!牛たちがいっぱい!!そんな感じです笑)
帰国後、杉野服飾大学 ファッションビジネスマネジメント科へ進学。

卒業後私は新卒で、コピーライターの母と赤坂でバーをはじめました(今思うとスナックに近い)
ど素人の親子。しかし飛び込みでいらっしゃるお客様は、大企業の社長さんや当時23歳の私がお話するには腰が引ける方々。楽しい思い出とともに、東日本大震災の翌年、お店を閉めました。

その後やっぱりファッションの道に行きたいと、帽子専門店CA4LA(カシラ)に入社。
帽子を被っていると、とにかく人から褒められました。「すごい似合うね!」「帽子被ったまま生まれて来たみたい!」(今思うとディスられているのか笑)
冒頭で述べたように、コンプレックスの塊だった私は、違う何者かになりたかった。気分をあげたかった。それで、帽子をたまに被っていました。

そして褒められるのでそれが自信となり、しょっちゅう帽子を好んで被るように。
ある年の初詣に明治神宮へ行った帰り道に立ち寄った帽子屋さん、それが旧表参道店CA4LAでした。「私ここで働きたい!」と、好きが高じて入社。

ショップのレセプションにて


その後、約7年勤めた帽子屋をキャリアアップのため退社。創業約70年の老舗ネクタイブランドメーカーに転職しました。
拙い接客レベル程度の英語だったのですが、それが評価されイタリアの展示会などに同行して欲しいとお話をいただき入社。コロナ禍になり、人生初のヨーロッパに胸を弾ませていた私の思いは虚しく散り、ECサイトの立ち上げと運営、スタイリストのリース対応やSNS運営、PRの仕事を任されていました。

なぜブランドを始めようと思ったのか

理由は2つです。
ひとつは帽子屋時代、30〜70代の実際にあったお客さまの声。こちらの年齢層のお客様を接客する機会が多く、代官山、表参道、銀座という立地を渡り接客の中で言われた言葉。

「ヘアバンドやカチューシャって、シンプルすぎると物足りないし、派手すぎると普段使いできないのよね〜」


帽子以外で室内外で着用できるものを、お探しのお客様は一定数いらっしゃいました。
忙しい日々で美容院に行けないから白髪を隠したい、仰々しいものでなく何か自分らしさを取り入れたい職場でもつけられるアイテムを探している等…

様々なお悩みを抱えているお客様。その中でさらに多かったお悩みベスト4をご紹介。

  1. リボンモチーフが苦手、または結び目の高さが気になる

  2. つけていると痛くなる

  3. 円形脱毛症(若年層の方でも多くいらっしゃいます)

  4. 安っぽい生地や柄が苦手



接客業をされたことがある方は共感して下さるかもしれないのですが、お客様が「また来るから大丈夫よ〜!」と言いながらも残念そうに帰られる姿って、本当に胸が苦しい。。
そんなお客様のお悩みが、しばらく頭の片隅に住みついていました。


ふたつ目の理由は、その後の転職先である老舗ネクタイブランドメーカーで目にした、見たことのない美しいシルクのネクタイ生地と、生産・販売・流通の過程でデットストックとなってしまった行き場を失った「価値のある素材」


生地が工場からあがって来る際や百貨店などで販売の際、傷がついてしまったネクタイは、たとえ傷が小さくてもデッドストックになってしまう。

それを目の当たりにした時「帽子屋でのお客様の声」と「価値のある素材」点と点が、繋がったんです…!!

シンプルすぎず、派手すぎない、つけ心地の良いヘアアクセサリーをこの「価値のある素材」で作ったらどうだろう!

周りにヒアリングをし、需要を確認。足りない知識は勉強をし(まだまだ不足中ですが)小さく生んで大きく育てようと、個人事業として開業しました。

meon(ミーオン)とは

「自分らしさ、自身、楽しさ、やる気」が湧いてくる。
部屋の灯りをつけるように、自分のスイッチをonにする。どなたかにとってそんな存在になれたら。そんな想いが、ブランドに込められています。

「me」「on」

やる気スイッチ、そんな感覚でしょうか。キャッチーで親しみやすい、覚えてもらいやすい名前にしようと、過去に呼ばれたことのあった自分のあだ名と掛け合わせました。
小物、ヘアアクセサリーは自分を表現できる楽しいアイテムです。

meon初回販売商品「Tie Hairband」


1本のネクタイから、ひとつのヘアバンドにアップサイクルをしたTie Hairband(タイヘアバンド)
は、meonの中で最もお客様からご好評をいただいている主力商品。

アップサイクルとは、本来であれば廃棄されてしまうものに、新しい付加価値を与え新しく製品として生まれ変わらせること

デッドストックのネクタイは、同じ柄やカラーが揃っている事は非常に珍しく、世界に一つだけのデザイン、1点ものになることがほとんどです。

背面にアクセントをつけシンプルすぎないデザインに
凛と何かに向かって挑戦する女性をイメージした、Noir(ノワール)黒のシリーズ


meonオンラインストア🐇


最後に

なぜnoteをこのタイミングで始めようと思ったのか。
これだけ世の中に、物や情報が溢れている時代。自身で物を購入する際(特に通販サイトで)何が決め手で購入に至っていたのかを改めて考えてみました。
すると見えて来た、好きなブランドの共通点。

  • どのような人がブランド運営をしているのか、作り手の想いが分かるプラットフォームがあること

  • 商品にストーリーがあること

上記が明確なブランドの商品は、私はとても大事に、長期にわたって捨てずにその商品を使っていることに気付いたのです。

果たしてmeonはそれをやっていただろうか。

……やっていない!!全然ダメじゃん!!やらなければ!!

となった次第でございます。笑

インスタライブは何度か配信をしていたのですが、伝えたい熱い想いがあるのにもかかわらず、人前に出るのが得意ではなく、思ったように言葉が出てこなかったり、ちいかわのようなリアクションになってしまう(似ていると言われ、初めてちいかわを知りました笑)

語彙力がある訳ではないし、飛び抜けた文才がある訳でもない。
それにも関わらず、驚いたのはブランドをはじめて、まわりから文章を褒められる機会が増えました。衝撃だったのは、現役のコピーライターである母に文章を褒められたこと。

「ブランドローンチの想い」



それをきっかけに、折角自分から発信するのであれば、周りから評価されていることで発信してみよう!という経緯に至りました。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

「人の役に立つ」ものづくりが出来るように、精進してゆきます。


いつか、当時帽子屋で接客をさせていただいたお客様や、これを読んで下さった方の中に「同じ思いだったよ」というお客様に巡り合い、
「meonがあって良かった」と言って頂ける日を夢見て、走り続けます。


mio kudoh/instagram(めちゃくちゃお洒落という訳でもなく、等身大で更新しています)


meon/Instagram(フォローしていただけますと励みになります💐🐇)

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