- 運営しているクリエイター
#ラーメンシンフォニー
ラーメン屋である僕たちの物語3rd ⑧
「These Days」
「店長!久しぶりですな!」
「…Tっさん!」
買い出しから戻るとTっさんがいた。
懐かしい姿がひなどりにあった。
僕は嬉しくて飛び上がり、Tっさんに抱きついていた。
「なんだよ!お見舞いも断るし、退院してから今まで来ないし!つれないじゃんかよ!」
そして思いの丈をぶつけた。
「いやあ、すいません。ちょうど病院が混み合ってて、脳神経外科の病棟に入れられて、正
ラーメン屋である僕たちの物語3rd ⑨
「Dang Dang」
「Prrrrrrrrr」
「Prrrrrrrrr」
夜営業に向けて仕込みをしていると、めじろ川崎店のY太から着信があった。
「P!」
「はい、もしもし」
「芳実さん!助けてください!」
Y太の悲痛な叫びが受話口を超えて、ひなどりに響き渡った。
「Y太!おい!どうした!?」
電話口のY太の剣幕に只事ではない気配を感じた。
「お、親父さんが…!」
親父が!