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「なすびで包んだ卵焼き」を作ってみたら、私の場合「なすびを挟んだ卵焼き」になった!

はじめてなすびの卵焼きを作ってみた

「なすびで包んだ卵焼き」がとても美味しそうに投稿されていました。食べたことのない料理と思い、あれこれ工夫しながら作ってみました。

投稿された料理は、下記、ご覧のように美味しそうな感じ。https://note.com/39168154/n/n2f77924b7cd3

さっそく私なりにレシピを工夫し「なすのだし巻き風」に料理したら、美味しかったけれど形は見事失敗。原因は、猛暑でなすの皮が異常に硬かったことと、大長なすという皮の硬い品種を使ったことでした。だし巻き風では崩れてしまうのですね。

リベンジでレシピを厚焼き卵にしましたが、なすで包むのは相当技術が必要でした。
結局「卵焼きの中になすびが挟まった」料理になりました。でも、焼きナスと卵焼きを両方食べている感じはお得感があって美味しかったです。家族にも好評でした。

できたのはこんな感じ

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切ってみたら、なすと卵が層になっていて「なすと卵のミルフィーユ焼き」とおしゃれに名付けたくなりました。

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夏に茄子の皮が硬い時季は、なすの皮をむいて卵焼きにした方が、ふわりと軟らかいかな、と思いました。または、なすが軟らかくなる秋なすの時季が良いのかもしれませんね。

簡単なすと卵のミルフィーユ焼き

 
1 材料3~4人分(エネルギー562kcal たんぱく質26.8g 塩分1.1g)
卵4個
粉末だし小さじ半分、薄口しょうゆ少々
なす中2個
油大さじ2杯

2 作り方
① なすは縦に5mm厚さの薄切りにする
② 卵を割り、粉末だしで良くまぜておく、好みで薄口しょうゆ少々加える
③ 熱したフライパンに油を引き、油がなじんだところで、薄切りなすを数枚並べ、卵液を流し入れる
④ 卵が半熟に火が通ったところでくるりと返し、また、茄子を数枚ひいて卵液を流し入れます。4回ほど繰り返すことででき上がり
⑤ 冷めたら、切り分けて食べます。
*なす料理なので、しょうゆが欲しくなります。次回は大根おろしとしょうゆでいただきたいと思いました。

なすの栄養と一口メモ

①茄子は一年中生産されていますが、本来の出回り時期は6月~9月です。原産はインド東部と東南部とされ、日本には8世紀頃に伝えられたと記録があるようです。古来から食べられていたのですね。

②なすの人気は栽培のしやすさと、調理加工への利用の広さといわれています。油と抜群に相性が良いので、炒め物や天ぷらなどに向きます。
皮が軟らかければ漬物としても適しています。

③栄養成分をみても、特に栄養があるわけではなく、ビタミン類やミネラルも他の野菜に比べて多くはありません。したがってエネルギーが少なくヘルシーです。

④皮の青紫色はアントシアニン色素によるもので、ほとんどがナスニンを含みポリフェノールの一種です。ナスニンには活性酸素を除去するすなわち抗酸化作用があります。
アントシアニン色素は水溶性で茹でると水に溶け出てしまいます。アントシアニンを効率よくとるには、油で揚げたり炒めたりすると良いでしょう。

なすの形から見た種類

①小丸なす群
丸小型の一口なすで、丸なす群の退化型といわれています。一口サイズで小さくて丸く、皮が軟らかいため漬物に好まれています。

②丸なす群
形は大きくて丸く濃い紫色、身のしまりが良く、みそ漬け、炒め物などに向いています。

③卵型なす群
関東一円で広く栽培されていて、卵型していることから卵型なすといわれています。身がしまり、皮は黒紫色が特徴です。
このうち、水なすと言われる種類は、やや長めの卵型で、皮がやわらかく多汁質です。水を多くやらないと生育できないため、水なすともいわれています。浅漬け等に適しています。

④中長なす群
日本全国に広く栽培されています。12~15㎝の長卵型で、日本の現在の品種は主にこのタイプです。煮物、炒め物、揚げ物、漬物と何にでも適しています。

⑤長なす群
元は関西以西と東北に分布していましたが、最近はどこでも手に入ります。長さは20~25㎝程度で焼きなすに良く使われます。

⑥大長なす群
九州地方に広く分布していて、長さは25~35㎝ほどもあり、料理に使い出があります。身が軟らかい割には皮がしっかり硬いので、漬物には向かず、焼き物や炒め物に向いています。

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数あるなすの内、私は、大長なすを食べたことがありませんでした。早々探して鹿児島県産の大長なすを購入し、冒頭に記した「なすのだし巻き風」を作ったわけです。皮が硬くて失敗したことから、なす料理には種類を使い分けたほうが良いと改めて認識しました。

「夏なす」は、暑い時期に強い日光を浴びて成長するので、身がつまり皮がしっかりと硬いものが多いです。
9月に入ると「秋なす」へと移っていきます。「秋なす」は昼夜の温度差と穏やかな日光で育つため水分を多く含み皮が軟らかく、甘みがあって美味しく育ちます。
季節と種類を選んで、いろいろななす料理を作ってみましょう。

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