あなたが欲しい「裁量権」って何ですか?
「もっと裁量権を持って働きたい」
こう思ったことはありませんか?
こんにちは、mentorsの大堂(だいどう)と申します。
私は現在、mentors(後述参照)にてキャリアを中長期支援する外部メンターサービスを行っていますが、よく会員の皆様から上記のお声を伺います。
さて、みなさまにとって、裁量とは何でしょうか?
広辞苑で調べると以下のように出てきます。
裁量【さいりょう、サイリョウ】
自分の意見によって裁断し処置すること。きりもり。
おそらく、多くの方が欲しいと言っている裁量とは、自分の意志・意見で決定できる範囲の事ではないかと思います。
この決定範囲を広げたく、キャリアアップや転職、人によってはフリーランスや起業への決断をされる方がいます。
それ自体はとても素晴らしい挑戦ですし、私も喜んでご支援しています。
ただ、できればちょっとだけ立ち止まり、①自分はどんな裁量が欲しいのか、②いつまでに欲しいのか、を考えて欲しいと思っています。
①どんな裁量が欲しいのか
「2億の大型プロジェクトを任された」
「プロジェクトを好きにやっていいと計画作成から実行まで一任された」
「チームを率いる立場になった」
それぞれ自分の意思決定範囲は上がり、裁量を任された瞬間ですが、どれがあなたにとって裁量を与えられたと感じるでしょうか。
言い方を変えると、どのような裁量があなたは欲しいでしょうか。
例えば上記事例の中で、大型プロジェクトを任された事例に一番裁量を感じるという人は、「仕事の大きさ」や「社会影響力」に対し、裁量を感じるのかもしれません。
プロジェクトを好きにしていいと言われた事例に一番裁量を感じるという人は、「自由さ」や「自らの力を試せること」に対してかもしれません。
チームを率いる立場に一番裁量を感じるという人は、「人や会社への影響力」や「やれる範囲が増えたこと」に対してかもしれません。
上記はあくまで一例なので、人によって裁量の源泉は違いますが、そこをはっきりと棚卸ししておくと、「こんなはずじゃなかった」という決断は少なくなると思います。
また、裁量には当たり前ですが「責任」が伴います。
あえて極端に言えば、裁量はあるが1,000名の命を預かる指揮官になりたいか?と問われれば、私は間違いなく首を横に振ると思います(笑)
しかし、責任を伴うことを承知の上で、働く喜びを向上させるため、あるいは将来のスキルアップのため、裁量を得たいと思うのであれば、「どんな裁量が欲しいか」に加え、「どこまでの責任を取る覚悟があるか」は考えておいて損はないです。
例えば、社会に対して影響力は極力持ちたいが、家族のため安定収入が欲しいという方は、もしかしたらフリーランスになるより、影響範囲の大きな会社で頑張ることが、最終的には一番満足いく裁量が得られるかもしれません。
②いつまでにどのくらいの裁量が欲しいか
「メーカーよりベンチャーの方が裁量権を早くもらえると聞いたのですが」
私は以前、学生の就活相談もよく受けていたのですが、その時に上記質問を何回かいただきました。
転職相談の方からも数回いただいたことがあります。
一言でいえば、メーカーでもベンチャーでも実力次第なのですが、確かにマネージャーなどの管理職になる早さの違いなどはあります。
ただ、この時に考えていただきたいのが、自分のキャリアを考えた時にいつまでにどのくらいの裁量が欲しいかということです。
例えば、下記のような2社があったとします。
平均32,3歳でマネージャーになる大手メーカーA社
平均26,7歳でマネージャーになるベンチャーB社
30歳の時点で「マネージャー」という裁量(スキルと言ってもいいかもしれません)で見たらB社の方が持っています。
しかし、33歳の時の予算や部下の数はもしかしたらA社の方があるかもしれません。
このとき、どちらの会社のが裁量権が大きいと言えるかは、その人の時間軸によって異なります。
おわりに
今回はよくお声をいただく「裁量権」について、「どんな裁量か」と「時間軸」ついて語らせてもらいました。
一番言いたかったことは、自分にとって裁量権とは何かをしっかり棚卸ししてから決断の軸として欲しいということです。
この記事が少しでも、みなさんの「自分らしさの気づき」に対し、お役にたてれば幸いです。
mentors 大堂
パーソナルキャリア支援サービス『mentors』 のご紹介
私たちmentorsは、生き生きと働く世界を目指しています。現職でのキャリアアップ、中長期のキャリア戦略構築、転職支援、起業支援など、あなたのご要望に合わせ、相談相手としても、アドバイザーとしても、転職エージェントとしても、経験豊富なメンター陣が全力で支援します!
公式サイト:https://mentors-lwc.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?