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FP2級取得にむけて〜3級とどこが違う?

こんにちは。めんたむです。
自粛の日々が続いていますね…。さすがにこんなに家にずっといるのは暇だという人も多くなってきているのではないでしょうか。

そんな中、勉強しようと思っている方が多いと思います。

「へ?」という人は、この前の記事で低学年向きに勉強した方がいいということを書いているのでよければご覧ください。

最近、この自粛のためFPを取ろうと考えている人が見受けられました。

FPは社会人になってからも使える知識が豊富な資格です。下に3級の体験記を載せておくのでそちらもよければご覧ください。

今日は2級取得を考えている方に、どこが3級と大きく違うのかを簡単ですが説明していきたいと思います!

計算問題の得点をしっかり稼ぐ

まず、大きな違いは実技問題で計算問題が出てくることです。この計算問題がクセモノです。

例えば、厚生年金の受給額の計算やPERやPBRの計算、退職所得の計算、相続税の計算などです。
これら計算問題が合格のカギを握っていると行っても過言ではありません。

こういった計算問題を解けるようにすることが2級合格のために不可欠です。

ちなみに、試験は学科試験(4択、60問)と実技問題(記述式だが計算問題以外は記号や丸バツを書かせるだけ)で構成されており、合格基準はどちらも6割以上得点することです。

2級を取るメリットはあるのか?

2級は3級と比べて細かい部分であったり、計算が出てきます。他には、法人が出てくることが挙げられます。

これらを踏まえて、「3級はそんなに覚えなくても合格できたけど、大切なことだからしっかり理解したい、応用したい」という方には2級取得はおすすめです。

特に、所得税の内訳や計算方法を学べるので、確定申告を将来的にしようと考えている人はその架け橋になると思います。そうでなくとも、「所得税がこんなにかかるのか」ということを実践的に知ることができるのは利点ではないでしょうか。

ただ、細かすぎることも覚えないとならないので日常生活で活用しにくい部分もあるというデメリットはあります。

ここからは分野ごとに3級とのおおまかな違いを書いていきます。
※専門用語が頻出するので気をつけてください。

1.ライフプランニングと資金計画

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3級でも出てきた終価係数、現価係数、年金終価係数、減債基金係数、資本回収係数、年金現価係数のイメージをしっかり押さえておく必要があります。

他には、住宅ローンの返済方法2つ(元利金等返済、元金均等返済)の違いなど、割と3級と被っている範囲も2級では出題されます。

しかし、国民年金と厚生年金などの公的年金制度の全体像を3級の時よりもしっかり押さえておく必要があります。

特に、厚生年金には「加給年金」や「中高齢寡婦加算」、「経過的寡婦加算」などの細かい制度があり、それについて計算問題が出されるため難易度が高い分野です。

iDeCoなどの話も知識問題として出てきます。

2.リスクマネジメント

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私的保険の定期保険の種類や個人年金保険の種類を覚える必要があります。これは3級の復習も多いところです。

ここの3級との大きな違いは、法人関係の保険が出てくることでしょうか。

特に、「1/2養老保険〈ハーフタックスプラン〉」や「長期定準保険」は、資産計上や損金算入など簿記を学ぶ際に出てくる用語も出てくるため、難易度が高くなっています。とりあえず、そんなものかと割り切って問題を解くべきです。

3.金融資産運用

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3級の復習が多い分野で、点数は比較的取りやすい方です。
特に計算分野では配当利回りやPERやPBRやROE、債券の利回りなど問題を解いて練習すれば得点しやすくなっています。

つみたてNISAとNISA、ジュニアNISAの違いを聞かれたり、ETFやJ-REITの知識を聞かれたりすることもあります。

4.タックスプランニング

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3級で出てきた所得税10種類がどんなものかおさえていないと立ち向かえません。

損益通算など、所得税をどのように計算して出すのかという手順も押さえる必要があり、特に譲渡所得はややこしいためクセモノです。

また、「減価償却」という、これも簿記でよく出てくる用語が出てきますが、そんなに気にしなくても大丈夫です。簡単に言うと、モノの価値は時間が経つとなくなっていくはずのでそれを考慮しようぜ、という考え方で生まれた概念です。

それよりも、3級との大きな違いは法人税や消費税が出てくることです。
法人税を完璧におさえるのは難しいので、消費税からおさえていくべきです。

5.不動産

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図を見て建蔽率と容積率を計算する、という問題が頻出で、たまに路線価の計算をさせてくることもあります。

これ自体は3級でもあった話なのであまり難しくはありません。

ここで難しいのは、不動産取得税と固定資産税の課税標準の特例のときの計算方法です。これが1/2をかけたり1/6をかけたりと、ややこしいことこの上ないです。

他には、家を売るときに、「特定居住用の買換えの特例」を使うか、「居住用財産を買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例」を使うか、どういう条件ならこれらを使えるかをしっかり押さえる必要があります。

6.相続・事業承継

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法定相続分は3級の復習で、慣れれば得点しやすいです。

確かに、2級では法定相続分を求めて控除して、と相続税の計算ができるようになる必要がありますが、慣れれば取りやすいところです。

相続税と贈与税の申告のタイミングは個人的に紛らわしいのでおさえておいて損はないと思います。

2級では、「相続時精算課税制度」が頻出です。

これは親や祖父母の持つ財産を子に渡し、その財産を有効活用させるための制度です。この計算式はそんなに難しくないので必ず押さえておきたいところです。

宅地の分類と評価については、3級では自用地や貸家建付地など、どのようなものがあるか種類だけ知っておけば大丈夫でしたが、2級ではそれらの計算もできる必要があります。

計算問題をしっかり取れるかが合格の分かれ目

これまでにも見てきたように、計算問題をしっかり取れるかが合格を分けるといっても過言ではないです。

僕は金財の個人資産相談業務で受験して合格しましたが、実技ではどの大問にも計算問題が出題されました。この中では、金融資産運用と不動産、相続・事業承継が計算問題では得点しやすかった印象です。

もちろん、3級と同様に学科問題(4択、60問)もありますが、それに関しては問題集を解いていく中で演習を積めば、合格点は比較的取りやすいと思います。

実技問題で合格点を取れるようになることが不可欠です!

少しでもこのnoteが参考になれば幸いです。
もし何か質問などありましたら、気軽に聞いてください!

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