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挫折を乗り越えて人は強くなれる「ライオン・キング(実写版)」

奥さんが動物好きなので、二人で映画を見るとどうしても動物モノになってしまうんだけど、二人で大満足した映画をご紹介したい。Amazonプライムでお金を払ってレンタルしたんだけど、その価値があった。「ライオンキング」の実写版(実際には全編CG)だ。1シーンだけ実写が含まれているらしい。すごすぎる、今のCG技術。

子ライオンのシンバのかわいさ、父ライオンの王様の貫禄、ところどころに入るミュージカル(吹き替えで見たけど、最高だった)、どれをとっても素晴らしい。ライオン・キングは、人が挫折を乗り越えて強くなるストーリーを教えてくれている。

ライオン・キングからメンタルを強くする教訓を学んだ。

ライオン・キングのあらすじ

プライドランドを治める王様ライオンのムファサ。その跡継ぎの子ライオン、シンバ。ムファサの温かくも力強いリーダーシップで、プライドランドは平和に治められていた。しかし、弟ライオンのスカーは兄のムファサを陥れ殺害する。それだけではなく、跡継ぎのシンバを葬り去ろうとし、プライドランドの実権を握る。シンバは命からがら逃れ、成長したのちに、プライドランドを救うために立ち上がる。

教訓1:逃げてもよい

悪いライオンのスカーは、ハイエナたちと手を組み、王様ライオンのムファサを殺すことに成功する。そして、それをシンバのせいだと信じ込ませるのだ。「お前がいなかったら、お父さんは死ななかっただろう。父親を殺すとは・・」。シンバは罪悪感に駆られ、プライドランドを後にする。すべては卑劣なスカーの狙い通りになっちゃったわけなんだけど、でも、この時はシンバは逃げるべきだった。

なんつっても、その時は子ライオンだったからね。スカーやハイエナに立ち向かっても、すぐに食べられてしまうのがオチだ。シンバは故郷から遠く離れた土地で、イボイノシシのプンバァや、ミーアキャットのティモンに出会い、そこですくすく大人のライオンへと成長していく。そして、時が熟した時に、プライドランドへ戻るのだ。

人生にも似たようなことが生じる。「逃げてしまった」と感じる時、そういう記憶は延々と自分を苦しめるんだけど、実際にはその時には、その問題に立ち向かう力がなかったのかもしれない。ジャンプする前には、ぐっと低く沈み込むように、力をためる期間が誰にとっても必要なのだ。何も考えずに玉砕するより、耐えて時を待つほうが賢い選択になることは多い。(その時は、分からないから苦しいけど)

時には「逃げてもよい」って自分を許してあげることが、メンタルを強くする第一歩じゃないだろうか。為末さんなんて、それを地で行く人だよね。この人のスタイル大好き。

教訓2:自分が何者かを知る

もちろん、逃げてばかりではいけない。シンバにも、いずれは立ち向かわなければならない時が来ることになった。途中までシンバは今の生活に満足しちゃって、もう挑戦することを諦めちゃうんだけど、仲間たちの助けによって「自分が何者なのか」を見つめなおした。特に、ヒヒのラフィキ(呪術師のような不思議なサル)は、シンバを目覚めさせる。「お前は誰じゃ」と何度も尋ね、シンバの中にあった王様としての自覚を目覚めさせる。

時には逃げてもいいけど、逃げてばかりじゃだめだ。誰もがいつかは、自分の生きている意味と向き合わなければならない。そして、それを理解した時に、一歩踏み出すことができるのだ。生きている意味を知っている人は、本質的に強い。それが、簡単ではない戦いを戦いきる力になる。

教訓3:過去に囚われない

プライドランドの王様としての、自分の運命に立ち向かうシンバ、まだ心の中では「親殺し」の後悔に囚われていた。悪いライオンのスカーは、その弱みを巧みに突き、シンバの心を弱らせて崖から突き落とす瞬間まで行く。過去に囚われている人は、いわば「アキレス腱」のような弱みを持っていると言えるだろう。

シンバが本当に強くなれたのは、父ムファサの死が自分のせいではないということを知った時だった。もう自分を責めなくてもよいと分かった時に、全力でプライドランドを守るために戦えるようになった。過去の失敗体験を引きずっている限り、その弱さは肝心なところで、足を引っ張るものになるだろう。どこかで、人は失敗に向き合っていかなければならない。

失敗に向き合って、それを乗り越えるための良いノウハウが書かれている本がある。隠れた名著だと思っている。おすすめ本だ。(エゴグラムつながりで出会った本。)

自分の失敗にフタをして、それを隠そうとしている限り、人は本当に強くなることができない。全身全霊で突き抜けるためには、自分の失敗を乗り越えることが必要だ。

感想まとめ

痛みや挫折を経験して初めてシンバは立派な王様ライオンになることができた。人生も同じだろう。挫折から、立ち直り、再び成功するまでの定番ストーリーは心を打つ。こういうストーリーは、誰の人生にも生じることだからだ。波風がない人生なんてない。なんのストレスもないってことは、死んでいるってことだ。よく、おばあちゃんが言っていた(笑)

また、波乱万丈だから面白いってのもあるしね。それを理解している人は、人生の浮き沈みに上手に対処し、活用すらできるようになるのかもしれないね。ライオンキングを見ながら思ったこと。

綿樽剛の著書一覧

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq